「川崎フットボールアディクト」

【J1 1st. 第9節 FC東京vs川崎 プレビュー】前節の大敗を払拭するためにも、この多摩川クラシコを利用したい。「(プレーのリズムは)合ってると思います。あとは嘉人さんとのコンビもいいと思います」と話す船山貴之に期待(2221文字)

huna

月並みな言葉になってしまうが、この試合におけるキーワードは「引きずらない」ということ。対象はもちろん4失点で大敗した柏戦だ。

そういう意味で、悪い流れを断ち切る舞台として多摩川クラシコはちょうどいい。何しろ注目が集まる試合だ。サポーターも数多く集まる舞台で、試合の意味も大きい。だからこそ集中を切らさずにやれるはず。それは例えば柏戦の翌日。麻生グランドでの練習後に行われていた選手たちによるちょっとしたミーティングでも、話題としてのぼっていたという。

ミーティングの内容については「具体的には話せないですよ」と話しつつ、中村憲剛はその輪の中で「多摩川クラシコでね。一つ勝つというのがチームにとっても大きなことなので。切り替えてやっていこうという、そういう話」がなされたのだと述べている。

考えてみると、昨季もFC東京戦が大きな意味を持つ事となった。勝てない序盤戦。4試合目で掴んだ勝利がアウェイでの多摩川クラシコだった。4-0という望外の結果を手にしたフロンターレは、そこから一気に調子を取り戻したのは記憶にあたらしい。

昨季のその4-0の試合で鮮烈なデビューを飾った谷口彰悟は「自分の中ではいい印象がある場所だし、また1年あそこからやってきて、また違った気持ちで臨めるので、良いプレーをして勝ちたいですね」と意気込む。また、柏戦で決めた今季初ゴールにより「角田誠とのどちらが先にゴールを決めるか」の勝負にも勝ち、連続ゴールにも期待が寄せられる。そんな谷口は「セットプレーは今年は初めてかな。だから余計に嬉しかったです。ぼくらからしたらやっと取れたという感じなんですけど」と話しつつ「セットプレーで点を取れたら楽になるというか、苦しい時にでも、そこで点が取れるのが強いチームだと思いますし、そういうところで武器になっていければいいかなと思います」と力強かった。

(残り 1434文字/全文: 2210文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ