「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】熊本地震の災害派遣について

昨日、味スタで行われた多摩川クラシコの会場にて、復興支援募金が行われていた。このお金の使いみちがどうなるかは詳しくは調べていないが、その一方で、すでに災害派遣を終えた看護師から話を聞けたので、メモ代わりに報告しておく。

味スタの中で、たまたま知り合いの看護師を見かける。話をしていると、熊本地震の災害派遣として、東京から熊本に派遣されていたという。

出発したのは、発災から1時間後。

彼女は14日の21時まで勤務。それを終えて帰り支度を整えて病院を離れる直前の21時半前に地震が発生。その直後に災害派遣の看護師の募集が始まったという。

「大学病院だから災害派遣の話が回ってくる。でも、行きたいという人が少なくて、それで志願しました。うちからは5人派遣の要請が来ました」

自ら災害派遣を志願した彼女は、一旦自宅に帰り、身支度を整えて22時半に出発。チャーターされたバスで福岡を経由してお昼ごろに熊本入りしたという。

熊本の市街地は、都市機能が一部麻痺しており大変な状況だったという。大きな通りは車の往来ができるが、病院に近づくにつれて道幅が狭くなり、車での通行が難しくなっていく状態にあったという。

彼女が担当したのは、重傷者が運ばれた病院で倒壊した家屋から救出された方などの手当を行ったという。

その病院に足りていないのはまずは医薬品。
そして、水、食料などの生活必需品もそうだったという。

酷いケガを負った患者さんの対応をしつつ、12時間ほど勤務。夜中の0時過ぎにバスで熊本を離れたという。ちなみに当初、帰りは飛行機の予定だったというが、欠航していたため復路もバスでの移動になったとのこと。勤務先の病院に昼ごろに帰り着き、そのまま身支度を整えて15時KOの味スタの多摩川クラシコに参戦したと話していた。女性ながらタフな人だ。

今回は、味スタでFC東京の選手も参加して募金活動が行われた。このお金も、何らかの形でケガを負った人々のケアや日常生活を送るための物資を提供するべく使われる事になる。今のところJリーグの募金活動で集められたお金の使いみちについては調べていないのだが、うまく使ってくれるものと思う。そこのところは信頼して、ぜひとも貴重な募金をお願いしたいと思う。

(取材・文・写真/江藤高志)

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