【コメント】「ここまで来られて悔しい思いができたのは選手にとってはいい経験」(今野章監督)/「もっともっと成長して最後にいい成績で、高校生活を終えたい」(田中碧)ほか
フロンターレU18が戦ったクラブユース選手権準決勝のFC東京U18戦の試合後のコメントです。
今野章監督と田中碧、早坂勇希、新井秀明の各選手です。
▼今野章監督
--試合を振り返っていただけますか。
「少ないチャンスからでしたが、先制できて。しぶとく前半を終えることができたので。入りとしてはプラン以上のものがあったのかなと思います」
--今日の選手たちの表情はどうだったのでしょうか?
「緊張感の中にも楽しもうという部分があったので。苦しい試合が続いていたので、非常にいいピッチでもありましたし、自分たちのサッカーを発揮しようという表情に見えました」
--試合後は?
「大敗で終わったという部分もありましたし、先制できたのに、ということもあって泣いてる選手もいて、悔しがってる表情が多かったですが、ここまで来られて悔しい思いができたのは選手にとってはいい経験になるだろうと思います」
--チームにとってはリーグ戦やJユースカップなども残っていますが、この大会で得るものは大きいですよね。
「そうですね。どの試合も苦しかったですし、格上のチームばかりでしたが、しぶとさというか、耐えながら自分たちの良さをまってという部分で、再開するするプリンスも苦しんでいるので。そこに向けていい経験ができました。ここで成長した部分をつなげて今年の残りと、あとは1、2年生は来年にこの悔しさを晴らせるように、今後に繋げたいと思います」
▼田中碧
「クラブユースは終わってしまったので、ここからプリンスだったり、Jユースがあるので。チームとしてはもちろんですが、個人としてもっともっと成長して最後にいい成績で、高校生活を終えられるよう、頑張りたいと思います」
--プロ入り前に強化しなければならないところはどういうところですか?
「体や技術はもちろんなんですが、頭の部分というか、本当にフロンターレというチームで生きていく上で、そこが不可欠になると思うので。スピードとかも違いますが、意識できるところはあると思うので。小さいことから少しずつやって行きたいと思います」
--この大会を振り返り、どういうものでしたか?
「正直ここまで来るとは思ってなかったのが正直なところで。周りからも弱いと言われながら、色々とチャレンジャー精神というか、割りきった形でここまで来ることができたというのは、1つ大きな自信になったのかなと思います」
--それにしてもFC東京は球際の強さが際立ってましたね。
「強かったですね…。本当に個の部分では、相手の強さというか、そこで勝負してくるチームだとは分かってたんですが、そこで耐え切れなかったというのはあります」
--1点リードした展開の中で後半、何を考えて臨んでいたんでしょうか。
「1点リードしてというゲーム展開が今大会多かった中で、後半守るわけではないですが、ゼロで終われば勝てるというリードを上手く使いたかったんですが、立ち上がり、ゲームに入れなかったわけではないんですが、やられてしまって。勢いが増す選手に決められてしました」
--彼(久保くん)はやっぱりすごいですね。
「すごいですね…。自分は初めてだったんですが、差というのを感じました」
--勝ち上がることで見えてくるものもあるだろうし、それをこれからのプレーに活かしていけば、という感じですかね。
「ここまで来ることができたのはいい経験でした。ここからこの経験をまた次はJユースでしっかり晴らして、またこの舞台に戻ってくれるように頑張りたいと思います」
--脇坂くんの代がベスト4まで行ってるしね。
「そうですね。
優勝を狙いたいと思います(笑)。ただ、浮かれず地道にやりたいと思います」
▼早坂勇希
--前半は、難しい展開ながらも先制できて。そんななかでどういうことを思いながら戦ってたんでしょうか。
「苦しい時間が多いというのは試合前から全員で準備してやってましたし、ここまでプレミアのチームと対戦した中で、苦しい時間が続いてても、後ろが守りきれば必ず勝てると信じてたので。前半は疲労もありましたが、チーム全員でゼロに抑えられたのは良かったと思います」
--後半の立ち上がりの1本が悔やまれるところですが、流れはあれで変わりましたか?
「本当に雰囲気が良くてサポーターの声援も大きく。後半の立ち上がりからもう一度たたみかけようという話をしてたんですが、少し立ち上がりの入りが悪くて。あそこ(1失点目)は一番の敗因だったのかなと思います」
--それにしても、久保くんはすごかったですね。
「そうですね…」
--あの後半最初の15分くらいをガマンできればと思ったんですが。
「そうですね…。FC東京は選手層が厚いということは分かってたので。誰が出てくるかわからないですし誰が出てきても全力でやっていかないといけないということを話し合ってたので。立ち上がり、自分たちの課題だったので。抑えられたらもう少し変わったのかなと思います」
--今後の課題はどうですか?
「大会を通じて立ち上がりの入りだったり、自分たちで雰囲気を作ることだったり。やっぱ崩れるときは自分たちの幼さが出てると思うので。これからまたプリンスとJユースとが残っているので。しっかりとこの夏、まだ強化遠征もありますし。そういうところで、チームの団結力は付いてきてるので、入り方だったり、大人なサッカーをしたいと思います」
▼新井秀明
--必要なときに相手に食いついてボールを奪う強さや、ボールを持ち運ぶ思い切りの良さなどが楽しかったです。
「自分は対人の強さには自信があるので。そこを武器にしたいと思ってるので。今日はそういう部分では良かったと思います」
--FC東京は強かったですか?
「強かったですね」
--1対1で負けないですよね、彼らは。
「はい。みんな個人技があるので。そこに一発で飛び込んだらやられるので。怖かったです」
--前半1-0で行けてただけに、後半の立ち上がりの3失点が悔やまれますかね。
「自分のファールでFKを与えて、それを決められて。そこで取り返そうとしたんですが、FC東京はみんな上手くて、立て続けに失点して。結局自分たちの心が折れてしまったかなと思います」
--この大会は苦労して勝ち上がってきてて、そういう意味ではいい経験になったのでは?
「自分たちのサッカーがなかなかできない中で、耐えて耐えて来て、なんとか勝って勝ち進んできたので、今日も前半押されるシーンが多くて。それを耐えて、前の人達が点を取ってくれて、守ろうとしたんですが、結局やられてしまいました…」
--まあでも相手が一枚上手でしたね。
「はい」
(取材・構成/江藤高志)