「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】10月2日 C大阪vs清水(関西取材記)


生き残りをかけた両チームのぶつかり合いは、試合終了間際に2ゴールを決めた清水が劇的な勝利。

勝った清水は、試合開始から前半の中頃までは素晴らしいサッカーを見せていたが、後半は完全にペースダウン。前半の序盤のサッカーができる時間を延ばしていけばかなり面白い存在になるように思ったが、そう簡単ではないからこそペースダウンしてしまうということ。給水タイムが設けられる程の気温の中での試合になったという側面もあってつらそうだった。

試合後、ミックスゾーンでまずは杉山力裕と話す。今は控えに回っているが、表情は暗くない。

続いて出てきた田中裕介と話していると、角田誠が通りがかる。角田にねぎらいの声をかけると立ち止まり、田中裕介と立ち話になる。仲良く話してるのでフロンターレでかぶってたっけかと思うが、そういう訳ではない。二人の話は面白かったのだけど二人の話だからメモは取らず。

田中裕介を残して角田が先にミックスを通過すると、杉本健勇がやってくる。ただし、激しく話したくないオーラを発散していた。悔しさは明らか。

この日の健勇は、チーム戦術的にボールが回ってきにくく、プレー機会は少なかった。ボールが回ってきても、孤軍奮闘を強いられており、かなり苦しい戦いになっていた。そうしたバックグラウンドがあったからこそ、酒本憲幸が71分に決めた先制点の時の吠えっぷりが印象的だった。気持ちの高まりは明らかで、それだけこの試合への思いの重さが伝わってきていた。勝負をかけていた分、落ち込みも激しかったのかもしれない。

田中裕介と話した後、テセと話す。順調に歳を重ねた老練なプレーぶりが印象に残った、というようなことを伝えたが、苦笑いしていた。テセに対しては先入観でガムシャラな選手というイメージを持ってしまうが、彼も成長しているということ。もう32歳だ。それはプレーも変わる。

試合後、すぐに会場を出て姫路に移動。姫路駅は、姫路城側の出口がおそろしくキレイに整備されてて驚く。

夜、エストレラの清水さんと会食。いま、totoからの助成金をフル活用しつつ、借り入れと自己資金をつぎ込んで自前のグラウンドを造成中だという。激しくエネルギーをもらう。

(取材・文・写真/江藤高志)

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