「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】10月3日 見ると、観る(関西取材記)


朝方、白すぎると聞いていた姫路城の天守閣を攻略する予定だったが、有料関所のお姉さんに所要時間を聞いて断念。つまるところ、時間管理のミスです。

姫路城の有料ガイドさんと立ち話をして、姫路神社というものの存在を聞いてそちらに向かうが、石垣が工事中のためかなりの遠回りを強いられることが判明してこちらも断念。ただし歩いていると護国神社があったのでこちらに参拝した。


姫路から西大寺まで在来線で移動して刀工の横井彰二さんと落ち合う。横井さんとはセカンドステージのアウェイ名古屋戦前の熱田神宮で知り合っていたのだが、工房の訪問をお願いしたところ快く受けてくれた。感謝するしかない。

■セルフうどん
「食事はまだでしょう」と誘われたのが、玉壺といううどん屋さん。
http://www.tamatsubo.sakura.ne.jp/menu.html

セルフのうどん屋ということで、まずは食べたい分量のうどんを注文。すると、店主がうどんを丼によそってくれる。温かいうどんを食べたい場合はこれを自分でてぼを使い熱湯にくぐらせ、湯切りして丼に戻す、という儀式を行う。

やったことがないから刺激的。

続いてトッピングの天ぷらなどを選び、最後にサーバーからツユを入れて出来上がり。レジで会計して食す。

讃岐うどんのようなコシの強さは無いが、博多のうどんほど柔らかくもない。手打ちの程よい硬さのうどんだった。

店主はサッカーファンということで、店内にファジアーノ岡山のサポーターを集めた観戦会を開催することもあるという。セルフうどん屋でサッカーを観る。そのミスマッチ感がたまらない。

■西大寺五福通り商店街
続いて横井さんは西大寺の駅に残された古い町並みを案内してくれた。

西大寺五福通り商店街という通りは、ALWAYS 三丁目の夕日や、実写版魔女の宅急便のロケにも使われたことがあるという。街に残る風車のようなものは魔女の宅急便のロケで使われたものの名残だという。

今も古い町家を維持できているのは大きな商家がほとんどで、一般的な家庭は建て替えられてしまったという。もったいないと後付でいうのは簡単だが、建て替えた人たちにも生活がある。古いもの、変えていかなければならないものがあるのはわかるのだが、変えてはならないものもある。その見極めのバランス感覚を手にするのはなかなか難しい。

■西大寺

商店街から移動して向かった先が西大寺だ。駅の名前にもなった地域のランドマーク的お寺だが、ここで有名なのが会陽と呼ばれるはだか祭。そう言われて、YOUは何しに日本へ?という番組ではだか祭に参加する外国人の話を見たことがあると告げると、まさにそれだとのこと。

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/22293_201504131857.html

お寺自体は立派なのだが、たった2つの宝木を争奪すべく5000人もの人がひしめくとはとても思えない狭い建物を案内してもらった。ちなみに横井さんも毎年参加しているという。


お寺の上部を見上げると、数字の札が貼られてある。聞くと、急病人が出た場合に、その位置を救急隊に告げるためにあるものだという。搬送されるにあたっては、争奪戦が一時的に収まり、救急隊を通すべく通り道がサーッとできて速やかに急病人を搬送。その後、わーっと盛り上がり拍手で争奪戦が再開されるという。

ふと横井さんがけやきの柱を示して「ここは色が違うでしょう」という。聞くと、多くの参加者がひしめくことで、ふんどしがあたる高さの柱が擦れ、それが色の違いとして残っているのだという。


その後、横井さんは立派な石門を通り、参加者が体を清めるための池のような場所に案内してくれた。なぜか鳥居があっておもしろい。この清めの場所は、その昔は堤防がなく、広く見渡せる状態だったというような話を懐かしげに話してくれた。

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