「川崎フットボールアディクト」

【コラム】「ド・アウェイの雰囲気」を作り出した川崎華族の復帰

広島戦が始まる前。川崎華族が主催した説明会を訪れた。先日行われた大宮戦後に起きた不祥事についての説明会だ。

60ほどのイスが用意された会議室には、その数を大幅に上回る200人を超えるサポーターが集まっていた。この件に関し、応援を自粛してきた川崎華族の今後の方針について誰もが気にかけていたということだろうと思う。

集まったサポーターを前に説明に立ったのは山崎真代表と、コールリーダーの海人の二人。山崎代表が概略を説明し、事実関係はクラブオフィシャルのリリースにあるとおりだと発言。また出場停止処分が明けない海人と、今回の不祥事の責任を取るという山崎代表の二人を除くメンバーでこの試合から川崎華族が応援を再開する旨の説明がなされた。

その後、質疑応答が始まる。「復活などありえない」などという厳しい意見もあるのかと思ったが、手を上げて発言した方のほとんどが苦言を呈しつつも復活を歓迎・容認する内容だった。

そんな発言者の中に、横浜FM戦の三好康児について言及した方がいた。「マリノス戦で三好くんがゴールを決めた後、どこに向かったかというとGゾーンでした」と。三好に限らず、もう何年もゴールを決めた選手たちはGゾーンに向かって走ってきた。ゴールを決めた選手が、サポーターと共に喜ぶ場所としてGゾーンは認識されている。そして、その横浜FM戦でゴールを決めた三好の走る先を見て、この発言者の方と同じように「やっぱりそこに走るんだな」と思っていたぼくは、横断幕が足りていない等々力のバックスタンドを見て寂しさを感じ、彼らの復帰を待っていた。だから、この日の応援再開は、個人的には嬉しいことだった。

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