「川崎フットボールアディクト」

【麻生レポート】森本貴幸とケンペスの絆

先日コロンビアで発生した飛行機事故に巻き込まれ、死亡が確認された選手の一人にケンペスがいる。このケンペスと千葉時代にともにプレーしていた森本貴幸が、取材に答えてくれた。

ケンペスと仲が良かったという森本は今回の事故について「今でも信じられないですね」と話す。その森本は「事故の発生を知ってすぐにメールしました。でも(返事が)すぐに帰ってこなかった。すぐに帰ってくる気がしてたんですが…。亡くなったんだなというか、ショックでした」と肩を落とす。

ケンペスとは「毎日一緒に練習して、オレがケガした時はオレの背番号をやってくれたり、家でメシ食ったり。子どもと遊んだり。チームメイトでもあり、友人でもあった」と話しており「本当に信じられないです」と話す。ただ、「築いた絆というか友情というのは絶対に消えないと思うので。ケンペスの思いというか、そういうものをしっかり自分の中で生き続けられるように。しかりとぼくはぼくでやっていきたいです」と前を向いていた。

ケンペスが所属するシャペコエンセが、コパ・スダメリカーナの決勝に進出していたことはSNSを通じて知っており「優勝してれば日本に来れたんですよね。悲しすぎます」と話しつつ、天皇杯で優勝して捧げたいと述べて、今季残された最後の大会に照準を合わせていた。

(取材・文/江藤高志)

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