「川崎フットボールアディクト」

【レポート】天皇杯決勝 鹿島vs川崎 方法論の違いから導かれる試合内容の差異と、彼我を分けた結果の間にあるもの

■方法論の違い
鹿島はこれが通算19冠目のタイトルなのだという。その栄冠を手にした鹿島の選手たちの歓喜の輪を横目で見つつ、準優勝の表彰を終え蕭然と立ち尽くすフロンターレの選手たちの姿を見ていた。

肺が焼けるほどの運動量でピッチを走り続け、けがを抱えた選手は痛みをこらえながらの戦いだった。遠くブラジルに離れた家族と会えない寂しさを噛み締めながら、それでも毎日の練習を耐え忍んだのは、その努力の先に栄冠があると信じていたから。そうやって彼らが信じていた未来は、またも彼らの手からすり抜けていった。

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