「川崎フットボールアディクト」

【コラム】[大久保嘉人という生き方 vol.1]ケガを隠しつつ結果を出した2016年シーズン

2017年1月4日に大久保嘉人の移籍が正式発表された。大久保は、2017年シーズンからFC東京の一員としてプレーする。

大久保嘉人選手移籍のお知らせ
http://www.frontale.co.jp/info/2017/0104_5.html

風間監督のサッカーに決定力というラストピースをもたらし、等々力を埋めるサポーターに何度となく歓喜をもたらした大久保は、だれもに愛されていた。生粋のストライカー、大久保嘉人について最後に書き留めておきたい。


■気さくな人柄
第一印象から引き込まれた。
Jリーグ随一の暴れん坊の印象が先行していたから、唐突にフレンドリーに話しかけられて驚いた。初代クラブハウス時代の話だ。
大久保がフロンターレに加入した2013年のこと。記者溜まりで雑談をしているところに大久保が姿を現す。新体制発表会見では自己紹介していたが、落ち着いた状態での会話はこれが初めて。緊張感を持って話しかけようとしたところ、気さくな語り口で逆に大久保が話しかけてきた。
オフィシャル媒体の取材だったと記憶するが、それまでの空き時間で挨拶がてら、コミュニケーションを取る形で、気さくな受け答えが印象に残った。

練習場でも試合後も、子どもの送り迎えといった家庭の事情などの特段の問題がない限り基本的に取材には対応してくれていた。饒舌なのか手を抜いているのかはその時々で違うのだが、記者からの問いかけに必ず立ち止まり質問を受け付けてくれた。ピッチ上で見せる鬼の形相とのギャップが際立つ選手だった。

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