【レポート】J1 第2節 川崎vs鳥栖 小林悠の先制弾を勝利に繋げられず。攻守に課題を残す
■前半苦戦の理由
マッシモ・フィッカデンティ監督が作る鳥栖だ。確実に苦しい試合になると覚悟していた。だからこそ立ち上がりの時間帯の攻勢は頼もしかった。鳥栖に対し優位に立つ展開の中、相手のミスを活かした前半7分の小林悠の得点は見事。相手DFの足に当たりながらのゴールではあったが、フロンターレを背負って立つ選手としての矜持を見せた小林の先制弾だった。
立ち上がりからの試合内容を考えれば、これで一気に楽になるのだろうと考えていた。ところが試合はここから暗転していく。前半15分ごろから内容が逆転。鳥栖の分厚いポゼッションにフロンターレは守勢に回ることとなる。
局面で激しくぶつかられ、ガチャガチャっとした競り合いの後、ボールを拾われ続けペースを失った。また、前に運ぼうとしたパスに対し、鳥栖の複数の選手が囲い込む状況を作られ、うまくボールを奪われてしまっていた。相手の走力やパワーにやられた結果かと考えたが、前半の苦戦の本質は鳥栖のロングボールに最終ラインが押し下げられた部分にあったようだ。たとえば登里享平は次のように説明する。
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