【レポート】J1 第9節 C大阪vs川崎 まさに、完敗。ACLの経験を生かせず。
■戦う状態にあらず
奈良竜樹は、静かに怒っていた。ミックスゾーンに姿を現したときから、怒りのエネルギーを激しく発散していた。ただ、それと記者対応は別物だ。感情をねじ伏せるように、冷静に受け答えしていた奈良ではあったが、一つの質問をきっかけに感情が表に出た。
あまりに酷い試合内容に気を使った記者の「ACLの反動という考え方もできるのではないですか?」との質問だった。
「そんなこと言ったらアウェイで厳しい試合をしたら次はダメか、という事になってしまう」
一言目の奈良のこの言葉に気圧され、取材陣に緊張感が走った。背筋が伸びるような感覚を覚えた。奈良は言葉を続けた。
「僕達はプロだから。そういうところに逃げちゃだめだし。疲れていてもできることはあるんですよ。気持ちの部分とか、ビビらないとか」
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