【特集】地元のなでしこたち。〜熊本・女子サッカー今昔
先日行われたFIFA女子ワールドカップ カナダ2015。佐々木則夫監督率いる“なでしこジャパン”は、決勝でアメリカに2−5というスコアで敗れ、惜しくも2連覇を逃しました。
しかし2大会連続、2012年のロンドンオリンピックも含めると3大会連続の決勝進出が素晴らしい成績であることは間違いありません。
この結果は、決して恵まれているとは言いがたい環境でサッカーに打ち込んできた選手達の努力はもちろん、それを支える関係者や指導者、ひいては、数十年前から女子サッカーの普及にあたってきた全ての人たちの取組みがあってのものでしょう。
決勝戦のあと、主将を務めた宮間あや選手が口にした「女子サッカーを文化に」という言葉は、そうした先人たちの思いも、しっかりと次の世代に伝えていかなくてはいけない、そんな責任感から発せられたものだったように思います。1998年のフランスワールドカップ出場を決めた際、まだ若かった中田英寿氏が「Jリーグもよろしくお願いします」と話したのと同じように。
さて、残念ながら今回のなでしこジャパンには、熊本県出身の選手は選出されませんでした。しかし4年後に迫った東京オリンピックなど、今後代表に呼ばれる可能性を持つ選手は男子同様、熊本県にもいます。
熊本の女子サッカーはいつ頃どう興り、どう広がって、これからどうなっていく、どうなっていかなければいけないのか。
今号のメイン特集では、熊本のなでしこ事情をレポートします。
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