「町田日和」郡司聡

【★無料公開】J2第4節・群馬×町田/群馬・森下仁志監督、清水慶記選手、川田拳登選手、町田・相馬直樹監督コメント(3,761文字)

■明治安田生命J2リーグ第4節・3月19日(日)14:00キックオフ
正田醤油スタジアム群馬/4,694人
ザスパクサツ群馬 0-1 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/64分 李漢宰

■森下 仁志監督(群馬)
ーーまずは試合の総評をお願いいたします。
「今日は風が強い中、たくさんのサポーターに来ていただきありがとうございました。試合に関しては、そんなに出せなかったという部分はあるのですが、自分たちがやりたいこと、やろうとしていることがここ3戦の中では一番形としてはできていたと思いますし、その中でも形になりかけた部分をもう一つ二つできるようになれば、より多くのチャンスを作れると思います。守備陣はこの強風の中、町田さんの蹴り込んでくるスタイルに対してよく守備をしてくれていました。選手にも伝えましたが、粘り強くやり続けてなんとか全員で勝ちをつかみに行きたいと思います」

ーー強風で難しい条件下での試合だったと思いますが、選手たちに意識させたことはありますか?
「風の部分と町田さんが最終ラインの背後にロングボールを蹴り込んでくることは分析していたので、ロングボールの出どころへプレッシャーをかけに行くことと、最終ラインが準備をすること、またクリアしたあとのセカンドボールを拾うことは徹底的に意識させていました。その中で守備陣はよく粘り強くやってくれていたと思っています」

ーーポゼッションを意識してボールをつなごうとしていますが、そのぶん、ボールを取られてしまうという影響が出てきたと思いますが、監督としてはどう捉えていますか?
「必ずしもポゼッションを意識させているわけではなくて、前線でしかけていくことやインサイドにボールを入れることなど、それは選手の判断に委ねています。もしかしたら前線に蹴り込むことを徹底させたほうが分かりやすいのかもしれませんが、チームや選手の成長を考えると、より判断材料を増やしてその中で選手が判断を下し、その成功体験をチームとしても個人としてもつかんでいくことが必要だと考えています。それはやり続けていきたいと思っています」

ーー球際の攻防の中で町田のほうが上回っていたことが試合の結果に影響したのでは?
「それはあると思います。球際の攻防で勝っていかないと町田さんはロングボールを蹴り込んできて、セカンドボール勝負に持ち込み、体を張って前に推進力を持って攻めてくることは分かっていました。それに対してチームとしても個人としてももっと上げていかないといけないと思います」

ーー攻撃面での評価は?
「序盤からマツ(松下裕樹)を中心にサイドを変えて、川田(拳登)を使う意図でした。そういった意味では川田自身もよくやってくれたと思いますし、そこに入ってからもう一つ、二つ、チームとしての精度を上げていければ、よりフィニッシュの形に持っていけたと思います。今日もチャンスがなかったわけではないので、カズマ(高井和馬)を含めて、決め切る力を身につけられれば、ラクな展開にはなったと思います」

ーー警告も受けるなど、全体的にチームが焦っていたのでは?
「警告やファウルの判断はレフェリーがすることです。ただ選手たちには簡単に倒れるなという指導はしてきています。過去4試合では湘南さんを除いて、ファウルを受けて倒れて時間を稼ぐチームが多いなという印象は受けています。でもそれは私自身もチーム自身も慣れていかないといけないことです。特に焦りがあったとは思っていないですし、ただ自分たちがボールに対しての距離感とか、そういう精度を上げていけると、もっと良い状態に持ち込めると思います。ファウルの判断は審判がすることで、プレーの精度など自分たちで精度を上げられることは上げていきたいと思います」

ーー川田選手を起用した意図と今日の評価を聞かせてください。
「川田は先週の湘南(ベルマーレ)とのトレーニングマッチでパフォーマンスがすごく良かったですし、トレーニング自体もコンディションが良かったです。今季もスタートからハイパフォーマンスが続いていたので、どこかで起用したいなと考えていました。前節の横浜FC戦でサイドまでボールは行くけど、そこからなかなか起点を作れなかったので、今日はホームゲームですし、思い切ってよくやってくれました。右サイドは川田が起点となって、CKを取っていましたので、デビュー戦としては良くやってくれたのかなと思います」

ーー攻撃面での狙いは?
「相手の2CBに対して、ウチは前線と2シャドーがいるので、そこにパスを出す意図とそこをフタをされたら、ボランチを使って左右に相手を揺さぶる狙いでした。うまくいった部分もありましたし、後半は風があって、自分たちの目線がちょっと相手のプレッシャーを受けて、怖がっていた部分はあったと思います。もっと勇気を持ってプレーしないと相手の思うツボですし、相手は走力もあるので、もっと相手の逆にボールを入れられるように準備をして、プレーの選択肢を増やしていきたいです。確かにやるべきことはたくさんありますが、一つひとつ整理して、選手とともにやっていきたいと思っています」

 

■GK 1 清水 慶記(群馬)
判断を迷った
「(失点シーンは)風に乗って失速した形になりました。判断を迷ったというか……。最初はクロスが内側に入ってきたので、右手でフィスティングしようとしたけど、失速したので両手でかきだしたのですが、ポストに当たって入ってしまいました。あの場面は防がないといけなかったですし、今日はホームゲームでしたので、勝ちたかったです」

 

■MF 18 川田 拳登(群馬)
めっちゃ緊張した
「今日はCKを取れたけど、ゴールに絡まないと生き残れないので、結果を残していきたいです。(群馬デビュー戦で緊張しましたか?)いやー、めっちゃ緊張しました。昨季は大宮で1分30秒だけ出たのですが、本格的な公式戦はユースでの試合以来なので、緊張はしましたが、ファーストプレーで相手を抜くことができたので、イケるなと思いました。試合前は『緊張してるんだろ?』という声が多かったです。ただ話しかけてくれることで少しリラックスできました」

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総評をお願いいたします。
「3月の連休期間中にもかかわらず、町田のサポーターの方にはわれわれを応援しに来てくださり、ありがとうございました。お待たせしましたが、今季初の勝利を分かち合えてうれしく思っています。今日はタフなゲームとなりましたが、ギリギリのところで足を動かさせてくれたサポーターの方々に感謝したいと思います。

お互いにリーグ戦で勝ちがない状況であり、しかも非常に風が強く、どちらにとってもゲームコントロールが難しい試合でした。その中でわれわれとすれば、コンパクトさが生きる戦い方ができるか、それがポイントだということを伝えて選手たちを送り出しました。選手たちはよくボールにチャレンジしてゴールに向かうことをやってくれたと思います。さらに体を張った部分を含めて、われわれらしさをたくさん出せたのかなと思っています。

当然、まだまだ足りないこともありますからそれを見つめ直したいと思います。ただ今日できることを最大限出してくれた選手たちに感謝しつつ、次の試合に向けての準備を進めていきたいと思っています」

ーー強風の中の試合ということで、最終ラインの選手たちに気を付けるべき点で伝えていたこと、そして最終ラインの評価を聞かせてください。
「この試合会場に来るまでは、ここまでの強風は想像していませんでした。それも前半と後半がまるっきり変わるシチュエーションでしたので、実際に難しい試合になったと思います。その中で大事なことは、チャンレンジすることとカバーをすることです。そうするためには距離感がすごく大事で、しっかりとアプローチをすることが大事ですが、すべて行けるわけはではありませんので、下のボールでも、上のボールでも、そのボールに対してチャレンジする人、カバーする人がいるような状況で戦ってほしいと、選手たちには伝えて送り出しました。そういったことを選手たちはかなりやってくれたことが今日の結果につながったと思います」

ーー今季の群馬はポゼッションスタイルに挑戦しているのですが、やりにくさや怖さはありましたか?
「対戦相手のことでもありますし、また次の対戦も残しています。今日は風が強い状況でしたので、思ったようなことはどちらもできていないんじゃないかと思います。それに対してわれわれがどうこう言うことは差し控えさせてください」

ーー勝敗を分けたポイントは何だったでしょうか?
「選手たちに僕自身が求めていることは、前に出ること、そしてミスがあってもいいから、チャレンジをすることです。たとえチャンレンジした上でミスが起きたとしても、11人のチームメートがいますし、フォローアップしてくれる仲間がいます。チャレンジ&カバーを徹底することはどのチームでもやっていることだと思いますが、今週はそういったことを強調してきたので、結果的にゴールに向かう回数も多かったです。その中で勝利という結果を持ち帰れることにつながったんじゃないかと思っています」

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