「ゼルビアTimes」郡司聡

【★1ページ目無料公開/マッチプレビュー】J2第16節・レノファ山口FC戦『3POINT CHECK』

■明治安田生命J2リーグ第16節・5月27日(土)13:00キックオフ
下関市営下関陸上競技場
レノファ山口FC vs FC町田ゼルビア

 

【CONTENTS】
●Chapter 01
『山口監督交代。その影響は?』
●Chapter 02
『“原点回帰”を図った準備期間』
●Chapter 03
『奥山政幸、複雑な心境の古巣戦』


●Chapter 01
『山口監督交代。その影響は?』

今節を控えた準備期間にレノファ山口FCの上野展裕監督が退任。ひとまず暫定的に猿澤真治アカデミーダイレクターが今節・FC町田戦の指揮を執ることになった。2016年のJ2昇格同期でもある山口は、「決まりごとの多い」(奥山政幸)オートマチックなサッカーでJ2を席巻。昨季のJ2での対戦では、ともにアウェイチームが勝利を奪う格好で1勝1分の戦績で終わっている。

新体制発足を前に、山口が自分たちのホームでモチベーション高く試合に臨んでくることは容易に想像がつく。新たに出番を得る選手もいれば、これまで常時出場してきた選手たちもホームの観衆の前で恥ずかしい試合はできないと鼻息も荒いはずだ。経験豊富な中島裕希は言う。

「相手は監督が代わって最初の試合なので、何かを変えたいとクラブ自体が思っているでしょう。今まで以上にエネルギーを出してかけてくる思いが強いはず。アウェイだけど、自分たちからしかけて攻める姿勢を90分間見せたいと思う」

まずは相手の気迫に押されていては、みすみす相手に主導権を渡すことになる。受け身に回らず、アグレッシブな姿勢で試合の入りから臨むことが肝要だろう。また指揮官・相馬直樹監督は、監督が代わっても戦術に大きな変化はないだろうと見ている。むしろ「頭では違うことをやろうとしても、今までやってきたことを体が覚えているので、今までやってきたことのほうがピッチに色濃く反映されるだろう」と指摘する。

いずれにせよ、“新生・レノファ”のディテールはピッチに立ってみなければ分からない。それならば、「分からないことにエネルギーを使うよりは、どちらかというと自分たちがこの連戦の間にできなかったことにフォーカスしたい」と指揮官は今節の山口戦をそう位置付ける。前節の大分トリニータ戦後、2日間のオフを取ったため、準備期間は3日間だったが、自分たちにフォーカスするトレーニングは積んできた。あとはその成果を敵地・下関のピッチで披露するだけである。

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