「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】【マッチレビュー】第41回日本クラブユース選手権(U-18)グループステージ第2戦・京都サンガF.C.U-18戦/グループステージ突破へ、望みをつないだスコアレス。運命の第3戦へ

■第41回 日本クラブユース選手権(U-18)大会
グループステージ Gグループ第2戦 11:30キックオフ
前橋市富士見総合グラウンド
FC町田ゼルビアユース 0-0 京都サンガU-18(40分ハーフ)

▼前戦の反省を生かした試合の入り

第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は2日目を迎え、FC町田ゼルビアユースは京都サンガF.C.U-18と対戦した。

前日のFC東京U-18では序盤の3失点が響いて敗れた町田ユースだが、この日はその反省を生かした立ち上がりを見せる。スタートから集中したプレーが見られた上に守備陣形の作り方や相手への対応など、スムーズに試合へ入れていた。

FC東京戦から布陣を変更し、この日は中盤の人数を増やした[5-4-1]を採用。MF佐藤陸が「FC東京U-18戦よりも味方との距離感が良くなった」と話したように、FC東京U-18戦では相手にボールを動かされる中で中盤の3選手の動く距離が長くなって距離感も開いていったのだが、この日は中盤を4人にしたことで一人ひとりがスライドする距離を短くし、コンパクトな陣形を保つことができていた。

ただ、全体的には悪くなかった中でもピンチは迎えている。立ち上がりは京都の背後を突く攻撃でサイドを打開されそうになるなど、その後もカウンターから自陣ゴール前で危険なシーンを作られたが、そこは体を張った対応やオフサイドなどで切り抜ける。一方、攻撃の際には右MF鈴木舜平が中央に入って2トップのような関係になり、FW柳澤建志を孤立させないようにしていた。そしてサイドのエリアは右ウイングバックの須藤友介が高い位置へ出るなど、前日の[5-3-2]の形から変形することで攻撃の構築を図った。

そうやってボールを運んでいく場面が見られたほか、この日は先発起用されて左CBを務めたMF石田和成が左足での好フィードを供給してアクセントも加えている。シュート数は2本に終わったが、京都のシュート数を0本に押さえるなど、互角の展開で前半は終了した。前日はハーフタイムに戦術的にも精神的にも修正を施す必要のあった竹中穣監督も、この試合では「継続していこう」と声をかけたという。

次のページ

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ