長崎サッカーマガジン「ViSta」

【アカデミーレポート】雨中の激戦の末、V・ファーレン長崎U-18散る。

【第27回九州クラブユース(U-18)~V・ファーレンU-18対サガンU-18】

5月29日(日)長崎市の長崎県体育協会人工芝グラウンドで、日本クラブユース(U-18)の九州代表決定戦、第27回九州クラブユース(U-18)が開催され、V・ファーレン長崎U-18はサガン鳥栖U-18と対戦した。

両チーム共に4-3-2-1のシステムでスタート。
立ち上がり、フィジカルで長崎を上回る鳥栖U-18がボールを持って攻めるものの、長崎U-18はしっかりとラインを保ち、体を寄せて対抗。15分過ぎから鋭いショートカウンターで鳥栖U-18ゴールに迫り、ペースを掴んでいく。しかし、鳥栖U-18も180cmの大型FW田川亨介(雲仙アルディート出身)をターゲットに反撃。試合は一進一退の展開へ。

後半に入っても互角の展開が続き、最後まで体を張って守り、足を止めずに1点を狙いにいった試合は0-0で延長戦へ突入。互いに動きが落ちる中、フィジカルで優位に立った鳥栖U-18は、94分にがカウンターから田川享介の落としたボールを石川啓人がGKをかわして先制ゴール。1点を狙う長崎U-18はFW松崎颯太をターゲットに岡野凜平、里昴大らが積極的にチャレンジし、終盤は引いて守る鳥栖U-18を攻め込むも、1点が遠く0-1で試合終了。

昨年、九州3位で全日本クラブユース(U-18)へ出場し、全国ベスト16に進出。今年も2月から行われていた第25回九州クラブユース(U-17)で優勝していたV・ファーレン長崎U-18。結果的にこの日は敗れてしまったが、鳥栖U-18との試合はまさに激闘と呼ぶに相応しい物であり、U-18のチーム力は間違いなく九州上位を狙える力があることを感じさせた。今後の活躍を強く祈りたい。

他の試合
○アビスパ福岡U-18  13-0  ONE SOUL.C福岡×
○ロアッソ熊本U-18  3-0  アミーゴス×
○大分トリニータU-18 6-0  西南FC×

アビスパは大量13得点を奪い大勝。トリニータも大量得点で勝利。震災のためにトレーニングどころか、メンバー確保にも苦戦していたロアッソ熊本は、アミーゴスに3-0で完勝。ギラヴァンツ北九州U-18は1回戦で鳥栖U-18に、鹿児島ユナイテッドU-18は1回戦で西南FCに敗れたものの、上位は全てJリーグアカデミーチームが占めた。




reported by 藤原裕久

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