長崎サッカーマガジン「ViSta」

【アカデミーレポート】アカデミー(育成組織)の基本(その2) ~U-15年代の主な大会~

前回のこのコーナーで、U-15、U-18年代のチームが大きく高体連所属(学校の部活動など)、クラブユース連盟所属(街クラブのチームなど)の2種に大別されることは書いたので、今回はU-15、U-18の各大会について簡単に説明したい。今回はU-15の大会。
U-15、U-18年代は大小さまざまな大会が行われており、その位置付けも時代、状況によって変わるので特に大きな大会を除き他は説明は省略している。

<U-15>
【全国中学校サッカー大会】
主催:財団法人日本中学校体育連盟および財団法人日本サッカー協会
参加資格:日本中学校体育連盟所属チーム。
いわゆる中学の部活動における最高峰大会の一つで、毎年8月頃に開催される中学生のサッカー大会。今年の同大会は県大会で準優勝以内に入れば九州大会へ出場。九州大会5位以内で全国大会に出場となっており、長崎県大会では島原第一中学校が優勝し、相浦中学校が準優勝。九州大会では相浦中学校が初戦敗退したが、島原第一中が5位に入り全国大会へ出場。全国大会では島原第一中はが初戦で惜敗している。

【日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会】
主催:日本サッカー協会と日本クラブユースサッカー連盟
参加資格:日本クラブユース連盟所属のジュニアユースチーム
例年、夏頃に開催されており、クラブユースのU-15年代にとって最高峰大会の一つ。全国9地域を勝ち抜いたチームによって争われる。今年は4月に県予選が行われ、優勝したV・ファーレンU-15、準優勝のブリストル、3位のレインボーが九州大会に出場。7月の九州大会で3チームとも敗退して、長崎県勢の全国大会出場はならなかった。

【高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会】
主催:日本サッカー協会
参加資格:全中学年代
中体連所属、クラブユース連盟所属関係なく行われる全国大会で、JFAにおけるジュニアユース大会の頂点。全国9地域の代表32チームで開催されており、出場することすら難しいとされる大会。昨年の場合は、通年で行われる長崎県1部・2部リーグを戦った上で、県代表決定戦を戦ってようやく県代表が決まり、その後の九州ユースで各県代表、九州U-15リーグチームとの九州代表決定戦を行うことでようやく全国に出場となっていた。昨年のV・ファーレン長崎U-15は県1部リーグを制し、長崎県代表決定戦も勝利したものの九州ユース準決勝で破れて全国出場はならなかった。

【長崎県ユース(Uー15)リーグ】

主催:長崎県サッカー協会
参加資格:長崎県内の全中学校年代
通年をかけて行われるリーグ戦で、1部、2部に分かれており、成績によってそれぞれ昇降格する。県1部優勝チームは、九州各県の1部リーグU-15優勝チームとの間で争われる九州各県ユース(U-15)サッカーチャレンジ大会に出場することができ、この大会で所定の成績をおさめれば、九州サッカーリーグ (U-15)に参入できる。V・ファーレン長崎U-15は長崎県1部リーグに所属しており、九州リーグ昇格はここ数年の悲願となっている。

その他、JFAプレミアカップだとか新人戦なども主要な大会である。

reported by 藤原裕久

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