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【ニュース】目標完遂、長崎、来季のプリンスリーグ九州参戦決定!

12月24日、V・ファーレン長崎U-18が大分高校(○5-0)、鹿児島実業高校(○2-0)を破り来季のプリンスリーグ九州参入を決定した。発足から5年(事実上4年)で、長崎県1部リーグ全勝優勝、長崎県1部リーグ無敗優勝に続く長崎県サッカー史に残る快挙となった。

12月23日に行なわれた初戦の相手は、V・ファーレン長崎OBの川崎元気監督が率い、鋭いパス回しからの攻撃で大分県リーグを圧勝で制してきた大分高校。この試合のV・ファーレン長崎U-18は立ち上がりから素早いプレスで大分高からボールを奪うと、7分に中田雄大のクロスから松崎颯太が決めて1-0、32分にはゴール前から水田光星が押し込んで2点差とすることに成功。もともと守備に課題があった2失点目で崩れた隙を見逃さないV・ファーレン長崎U-18は、44分に、坂本尚幸のクロスを松崎颯太がヘディングで決めて前半だけで3点のリードを奪う。

後半に入っても攻撃の手を緩めないV・ファーレン長崎U-18は、58分に右サイドで得たFKを坂本尚幸が直接決めて4点目。83分にも江川湧清がこぼれ球を押し込んでダメ押しの5点目。そのまま5-0の大勝で参入決定戦の第2戦へと進出した。

勝てば来季のプリンスリーグ参入が決まる翌24日の相手は、前日の大分高校とは一転して、隙の無い堅い守備を誇る鹿児島実業高校。前日と同じシステム、メンバーで挑んだV・ファーレン長崎U-18は、チームのストロングである坂本尚幸、林田隆介、野中魁を軸にした左サイドからの攻撃を展開していくが、徹底して相手にスペースを与えない鹿実DFを破ることができない。岡野凛平、松永颯太も厳しいマークにあい0-0のまま時間が過ぎていく。

この状況にベンチの原田武男監督は「攻撃のとき、サイドの外側にサポートに入っていくのではなく、(ペナルティボックスの方向へ)斜めに入っていけ」と指示。この指示が的中したのが53分。左サイドから中に切れ込んだ林田隆介がエリア内で倒されて、V・ファーレン長崎U-18がPKを獲得。このPKを冨永恭平が落ち着いて決めて先制に成功。この後、1点を追ってラインを高めに上げる鹿実の背後を狙ってV・ファーレン長崎U-18が攻勢に立つも追加点は奪えぬまま。逆に鹿実がパワープレーで押し込んでくることが増えるが、キャプテン藤武剛、GK松永海斗の奮闘で耐えきると、アディショナルタイムに、交代出場していた酒井亮のロングフィードで相手の背後を取った、同じく交代出場の里昴大が2点目となるダメ押し弾を決めて試合終了。

この勝利でV・ファーレン長崎U-18は、今季最大の目標に掲げていたプリンスリーグ九州への参入を達成。試合後のピッチではギラヴァンツ北九州の監督就任のために原田監督が退任することもあり、V・ファーレン長崎U-18の一期生も参加しての胴上げ、サポーターとの記念撮影、父兄との記念撮影などが続いた。V・ファーレン長崎U-18は、この後、毎年恒例の韓国遠征が予定されているが、原田監督は韓国遠征には帯同せず、新チームの指揮官候補に指揮をゆだねると言う。
■試合の様子(写真)


原田武男監督コメント
「(昇格を達成できて)ホッとしています。試合前からこういう厳しいゲームになるのは分かっていました。でも、選手たちが成長していくためにはこういう経験か必要だし、これで終わりという訳じゃないので、選手達には試合後に「プリンスリーグからが本当のスタートだ」と言いました」

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