長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】ViStaコラム 2017シーズン始動間近

始動スケジュールも発表され、チームの2017シーズンもいよいよと動き始めた。チームは今期もチームの半数以上が入れ替わり、さらにチームスタッフまでが大きく入れ替わることになってしまったが、新たな選手たちと共に新シーズンへしっかりと準備をしていきたいところだ。

現時点(1月7日現在)でチームから発表のあった選手は、昨季、特別指定選手としてプレーした畑潤基も含めて16名(GK2、DF4、MF7、FW3)となっている。チームのベースとなるシステムを3-4-2-1と考えればバランスが取れた補強構成と言えるだろう。今季はどのクラブでも補強が大きく動き、選手獲得の動きが例年より激しい中で、これだけの補強を行なったことは十分に評価できる。安達亮前ヘッドコーチが「丹ちゃんは凄いよ」と評していたとおり、丹治強化部長を中心とした強化部はその手腕をしっかり発揮してくれたと言えるだろう。

トータル的にはチームの顔ぶれが大きく変わった点は不安であるが、高木琢也監督も昨季のシーズン終了後の段階である程度、選手が去ることは避けられないと覚悟して続投を決意しており、そのチーム作りの手腕に期待したい。また、チームバランスという点では、ボランチにあと1人、核となれる選手が欲しいところで、ウィンドーが閉まるまではチームも補強を念頭に動くことを考えてはいるが、宮本らがさらに成長し、碓井、吉岡、林田あたりが伸びてくれればその懸念も弱まるはずだ。

新加入選手の中で最も未知となるファンマであるが、高木監督が直に見て獲得を決めた点はかなり心強い。昨季のチーム得点王である永井のように15点以上をあげて得点王を狙うというタイプでは無さそうだが、高木監督が「得点数は12、3点というところじゃないかと思うが、足元を使って2列目以降の攻撃参加を促せるタイプ」とコメントしており、文字どおり、前線の起点として期待していきたい。

チームは1月10日からトレーニングが始まるが、高木監督は昨季、合流当初のコンディション調整に苦労した点を踏まえて、昨季のオフ入り前に各選手へトレーニングメニューを指示しており、昨季よりも良い状態で始動できると思われる。

reported by 藤原裕久

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