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★無料記事【試合前コメント】関塚監督「想像も、予想もしていなかったシチュエーション」、兵働、山口智、高木、佐藤勇(取材:片村光博)(3,395文字)2014/10/30

関塚 隆監督
想像も、予想もしていなかったシチュエーション

「3位まで勝ち点差3の状態でホーム・磐田戦を迎えられる。自分たちで一歩一歩登り詰めてここまで来た。足を止めることなく、磐田さんとの決戦を戦いたい。(ここで磐田と対戦することに特別な思いは?)いやぁ、めぐり合わせだね(笑)。想像も、予想もしていなかったシチュエーション。分からないね、人生は。(磐田戦のポイントは?)前節の群馬、その前の大分のように、相手もわれわれに対していろいろな入り方をしてくる。それにすぐに順応して、自分たちがどういうふうに戦いをやっていけるか。そこで選手たちがやりながら感じて出ていけるか。難しい試合になっても、我慢しながらゲームを支配して先制していくとか、そういうことが残り試合ではすごく重要になる。焦らず、自分たちでしっかりと試合を読んでいくことが一番大事なところだと思う。(磐田で特に気を付けたいところは?)一人ひとりの個は素晴らしいモノを持っているし、それをしっかりと抑え込むことがチームとして大事なこと。それでわれわれの一人ひとりの良さをどれだけ引き出せるか。どっちが自分たちの良さ、個の良さを出せるかという勝負になると思う。松井選手にしても良いモノを持っているし、今季は小林祐希があれだけ先発でできるようになって、成長しているのを感じる。松浦は名波監督になって出てきたけれど、非常に気持ちのある、そして技術的なモノもある選手。前にはそういうタレントがそろっている(この一戦に懸ける思いは?)千葉がしっかりと順位を上げて、一戦必勝でやっていくというスタンスでいる。昨年、半年でもいたチームとまたやるというのは『めぐり合わせだな』と思うというだけ。戦いに対しては、千葉vs磐田でお互いに歴史のあるチームなので、そういうチーム同士らしい戦いをさせることが大事なことだと思っている」

MF 10 兵働 昭弘
気負い過ぎず、いつもどおり冷静に自分の仕事をこなせればいい

「(今節・磐田戦で先発が濃厚だが、意識していることは?)自分のところから縦にボールを入れるようにということはこだわってやっている。そこはいつもと変わらないけど、今日はちょっと有効なパスの本数が少なかった。あと、もう少し全員で良い距離感でやれれば、もっとボールも動くのかなと思う。チームとして特に気を付けるということはないけど、ボランチ2枚が上がり過ぎないようにする。下がり過ぎても上がり過ぎてもいけないと思うので、そこは二人でバランスよくやれればいい。(磐田戦は重要な一戦になる?)もちろん大事な試合だけど、今までも大事な試合だったし、気負い過ぎず、いつもどおり冷静に自分の仕事をこなせればいい。(清水時代のダービー相手で特別な思いは?)エスパ(清水)でやる磐田とジェフでやる磐田は違うので(笑)、全然なんともない。(前回対戦の)借りを返したいという気持ちもあるし、勝てば勝ち点も並ぶ。そういう位置付け。(3位を目指すというのは大きなモチベーションになっている?)できるだけ上の順位でフィニッシュすることが大事なので、それはもちろん。(磐田戦はその後の戦いに向けて勢いを付けるためにも勝ちたい?)そのあとも山雅だったり、富山、讃岐という残留争いをしているチームとの試合も非常に難しくなる。(磐田戦は)ホームだし、自分たちらしいサッカーをして勝てればと思う」

DF 5 山口 智
ジュビロより上に立つことがいまは大事なこと

「(今節・磐田戦は)勝って(勝ち点で)並びたいという思いが強い。特別にということはないけど、残り試合も少なくなってきて、負けると追い越すのが難しい状況は想定できる。勝てば、というのも想像できる。追いかける身なので、北九州もいるけど、ジュビロより上に立つことがいまは大事なこと。それを考えると負けられない試合。ホームというのもある。特別ではないけどいろいろなことが結果として表れる。前回も負けているので、その借りを返したいという思いも個人的には強い。(監督が)名波さんになって、そのチームにも単純に興味があるし、対戦できるのが楽しみというのはある。(名波監督の気になるところは?)メンバーも代わっているし、ポジションもDFがボランチをやったり、ボランチをやっていた選手がトップ下をやっていたり、いろいろ変わっていると思う。やり方自体も強調されている部分があると思うし、監督が代わってチームが変わらないといけないというところが出ている。そこは気になる。もともと力のあるチームだと思うし、楽しみではあるけど、そこにはやりづらさもある。(3位を目指すことはモチベーションにつながる?)それはもちろんある。プレーオフは昨季、その前と違う立場で戦って、それぞれの難しさを感じている。まだ(順位が)確定ではないし、自分たちは少しでも順位を上げて、勝ち切るチームになっていかないと、そういうところでも勝ち上がっていけない。昨季、一昨季と経験していることなので、勝ちというものを自分たちで取らないといけない試合が続いていく。形はどうあれ、この間の試合(前節・群馬戦)も最後に勝てたのはすごく大きいし、チームとして勝ちにつなげることにこだわりを持つというのは、ベースとしてやっていかないといけないこと。どういう状況、内容であれ、そこは追求していかないと(勝つのは)無理。とにかく意識して、チームのために一人ひとりができればいい」

GK 24 高木 駿
J1に上がって戦うためにも、ここでは絶対に負けられない

「(磐田との直接対決はモチベーションにつながる?)大一番だと思うし、順位の近いチームはプレーオフで戦う機会もある。ここで勝っておかないと、というところ。順位の近いチームということで、すごく強い思いはある。ジュビロというチームはJ1から落ちてきて、言ってみればJ2でも一番レベルが高くて選手層も厚い。J1並みのチームなので、これから僕たちがJ1に上がって戦うためにも、ここでは絶対に負けられない。ホームでお客さんもいっぱい来てくれると思うし、磐田戦が終わったらラスト3試合で本当の大詰めになる。ホームゲームも残り少ないので、サポーターに気持ち良く勝つ姿を見せたい。(磐田と対戦できることは楽しみでもある?)個人的に松井選手は昔からすごく好きな選手で、日本代表に入っていたときもワクワクするプレーをしていて好きだった。そういう選手と対戦できることは楽しみだし、前田選手や駒野選手のように日本を背負ってきた選手がいる。そこにどう自分のプレーをぶつけるのか、どう対応していくのかは楽しみ。それに相手の小林祐希もいるし、そこはヴェルディユースとしては負けられない。あとは出るのか分からないけど小川大貴も僕の(明治大の)後輩なので、そこをちょっと狙っていこうかなとは思っている(笑)。アイツも先発で出たばっかりで、がむしゃらなところが良いところ。イヤなところを突いていこうかなと。ウチの左はヤザさん(谷澤)とかになるので、どういう選手なのかを伝えたりしたい。同じ大学で試合に出ている人がいたらうれしいし、そのチームで先発を手に入れるかは自分次第。(小川)大貴も大貴でしっかりやっているんだと思うし、僕も僕でしっかりやっている。あとはピッチに入ったら敵同士。裏を狙っていきたい。アイツはちっちゃいので(笑)。ほかにも個性的な選手はいっぱいいる。それだけ知っている選手が多いということは、特徴も分かる。全体を見ながらやっていきたい」

MF 7 佐藤 勇人
先に得点を取る形に持っていきたい

「(今節の相手・磐田は)まだ名波さんのやろうとしているサッカーは体現できていないと思う。毎試合失点しているし、スキがあるから波に乗れていない。今回はホームなので、先に得点を取る形に持っていきたい。いまの自分たちは逃げ切る、チャンスを取れば追加点を取るというチーム力ができているので、どうにか先に得点を取りたい。プレッシャーを感じているのは磐田のほうかもしれない。上位対決で負けたら並ばれる。磐田は何試合か前まではまったく下を気にしていなくて、松本を追いかけて2位になることだけを考えていたと思う。ここに来てウチらの存在をすごく気にしていると思うし、プレッシャーの中で自分たちが先に点を取れば必ず焦ってくると思う。そういう展開に持ち込みたい」

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