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★無料記事【J1昇格プレーオフ決勝直前コメント】関塚監督「一体感を持ってジェフの力を相手にぶつけていく」ほか選手13名(取材:片村光博)(6,818文字)2014/12/05

関塚 隆監督
一体感を持ってジェフの力を相手にぶつけていく

「われわれは今まで積み上げてきたモノを出せるように、しっかりと決勝に向けて準備を進めている。今度の試合は1試合で決する。山形さんも(準決勝で)非常に勢いの付く勝ち方をしたけれど、われわれもそれを受けて立つわけじゃない。やってきたモノをしっかりと山形さんにぶつけていく。そういうスタンスになる。ここに来てけが人もなく、全員そろってトレーニングできている。一体感を持ってジェフの力を相手にぶつけていくための準備を、1日ずつ進めている。(天皇杯で対戦したばかりだが、やりづらさはあるのか?)天皇杯は天皇杯、状況も違う。われわれは相手に2度先手を取られたが、追い付いたことも評価しないといけない。今度の試合がどういうゲーム展開になるかを見ながら、90分を進めていくことが大事。(選手たちにはどういう言葉をかけて送り出したい?)これから考えます(笑)。いやあ、でもそうじゃないですか。1日、1日と選手たちの緊張感も高まっていく。今日の様子、明日の様子を見て、試合当日のミーティングの様子を見て、どういう声のかけ方をしたらわれわれの力が出るか、状況を見ながらになる。まあ、いくつかは考えてこなきゃいけないと思っている(笑)。(当日の様子を見て、その中から決める?)そこはもう勘ですよ。自分の勘がどう選手たちを持っていけるか。そこまでをしっかり準備する。年間ではわれわれのほうが上回っている。その自信と誇りを持って、プレーオフのジンクスのようなものをどう打ち破っていくか」

DF 5 山口 智
1試合を勝ちにいくというスタンスは変わらない

「もうやることもそんなに多くないので、今までどおり良い準備をするだけ。本当にチャンスやと思うし、それは向こうも一緒だと思う。向こうのほうが勢いもあると思うけど、天皇杯で負けた悔しさもある。個人的にはそこに出られなかったという思いも、リベンジしたいという思いも強い。とにかく勝ちたい。(プレーオフ独特の緊張感はある?)それはある。やっぱり勝つと負けるとでは…。僕らは勝ったことがないのでその歓喜は知らないけど、去年、一昨年とプレーオフを経験している。そのぶん怖さも知っているし、何とかしたいという思いも強い。ただ、気持ちだけ高ぶっても良いプレーができるわけではないし、その1試合を勝ちにいくというスタンスは今までと変わらない。でも、周りはそわそわしたり、盛り上げてくれるので、高ぶるのはもちろん。その中でも冷静さ、落ち着きが絶対に必要だと思う。気負い過ぎるのも良くない。それは最後の5分くらいで生まれてきて、それをどうするかということ。それまでは良い準備をして同じように試合に入って、自分たちの良いところを出せるようにプレーする。平常心というのはキーポイントになる」

MF 7 佐藤 勇人
技術どうこうじゃない

「このチャンスをモノにしたい。ただそれだけ。この試合に限っては、技術どうこうじゃない。より『勝ちたい』と思う気持ちと、それをプレーに出すことがすごく重要になってくる。(2年前の悔しさもある?)もちろんある。それにこんなチャンスはなかなかないと思っている。J2に落ちてから何年間も上がるのに苦労しているし、このチャンスをモノにしないとこれからはもっと厳しくなる。J2のレベル自体も上がってきていて、どこがJ1に上がってもおかしくない。ここで上がらないと、クラブとしてこの先厳しくなってしまう。ここでモノにしたい。(山形は勢いを持ってくる?)相当あると思う。でないとあの磐田との準決勝でギシさん(山岸範宏)が決めたようなゴールは生まれない。それだけ山形には勢いがある。ギシさんが磐田戦で決めたことによって、さらにチームとして勢いを持ってくると思う。並大抵の準備で行ったら足元をすくわれる。かなり自分たちを引き締めて、チャレンジ精神を持ってやっていきたい。(過去のプレーオフでの経験は生きる?)昨季はなかったようなものなので、参考にならない。2年前の終わり方は…ピッチに立っていた選手も何人かいる。どういう状況になるかは分からないけど、ああいう状況にならないように、まずは勝ちにいきたい」

DF 17 中村 太亮
しっかり勝ってJ1に上がれるようにしたい

「良い準備をして、良いコンディションで試合に入れるようにしたい。(プレーオフ決勝の相手が古巣の山形だが?)山形でチームとして結果が出せずに、こっちに移籍してきてこういう立場で戦うことになった。ただ、いまは千葉の一員なので、しっかり勝ってJ1に上がれるようにしたい。(山形には勢いがある?)ロスタイムにGKが決めることなんて(普通は)ない。勢いはあると思うけど、決勝に関してはこっちも良い準備ができているので問題ない。(決勝がいつもと違う感覚はある?)僕はいつもどおり、しっかり良いプレーができるようにしている。それは普段から心がけているので、何も変わることはなく臨めばいい。変に力が入り過ぎても良くないと思う。メンタル的な部分でしっかりコントロールして試合に挑めれば問題ない。(山形の山田とマッチアップするが?)昨季は練習からずっと一緒にやっていた。試合で出せていなかっただけで、あれくらいのパフォーマンスはもとからできる選手。最近は自信を持ってそれを試合に出しているだけ。調子が良いというよりは、もとからあれくらいできる。あとキム・ボムヨンもすごく自信を持って、のびのびとやっている。サイドはポイントになると思う。(決勝に向けて特に気を付けたいことは?)90分で試合が終わるので、引き分け以上で上がれるけど、しっかり勝って終わりたい。相手は前掛かりに来ると思うので、そこのリスクマネジメントをしっかりする。あとは点を取り切ることが大事。最後の精度に集中してやれればいい」

MF 8 谷澤 達也
まずはプレッシャーに勝ちたい

「プレーオフのあのピッチに立つと、すごい緊張感がある。そのプレッシャーに勝つことが大事かなと。そのプレッシャーに勝たなければ、試合にも勝てない。まずはプレッシャーに勝ちたい。(プレーオフ独特のものがある?)会場の空気、試合の空気というのがある。そこだけだと思う。いまは全体的なチームの空気も良いと思うし、練習からみんなでやっている感じがある。監督も言っていたけれど、今まで積み重ねてきたことがあるので、それを出したい」

MF 16 佐藤 健太郎
相手に勝ちたいという気持ちだけでいい

「今季最後の試合なので、それに向けて良い準備をしているだけ。(古巣・山形との対戦だが?)『山形か』という感じくらいで、特にない。やることは特に変わらないと思うし、いつもと変わらない準備をしている。(山形の勢いをどう感じている?)特に感じないし、あまりそこを気にする必要もないのかなと。どの試合も勝つためにやっているし、そこでテンションの差が出るのもおかしい。別に何も変わらない。勝てばJ1に行けるわけで、相手に勝ちたいという気持ちだけでいい。余計なことは考えなくていい」

FW 11 森本 貴幸
気持ちは自然と高ぶる

「プレーオフは一発勝負だし、スタジアムの雰囲気もすごく良い。気持ちは自然と高ぶる。もういつもどおりにやって、試合に勝つことだけを考えてやっていきたい。(引き分けでも昇格というアドバンテージは)特に気にしていない。この試合に勝つつもりでやっていく。山形はチームとしてすごくまとまっていると思うし、ああいうふうに勝ってきたので雰囲気も良いと思う。自分たちのサッカーをやって、勝つことだけを考えていく」

MF 13 山口 慶
若い選手はJ1を知ったほうがいい

「やるしかないというところまで来ている。(上位チームが)優位なのかよく分からないシステムなので、あまり気にしないようにする。とりあえず先に1点取って、そこから自分たちのリズムで行けるようにしたい。天皇杯で対戦した感じだと、山形は最初に勢いを掛けてくる。前線から頑張ってくるように見えたので、それに引っかからないようにしたい。(J1への思いは?)行きたいなと、そのままですね(笑)。あそこでやっていた人は分かると思うけど、全然違う。国内で一番のところでやりたいという思いはみんなある。それを知らない若い選手は知ったほうがいいと思うし、『上に、上に』というのを常に思える場所だと思う。そういうところでやったほうが自分の成長にもつながる。注目されるだけ、人としても成長する。そういう意味も含めて、ああいうところでやらないと成長していけない。ずっと戻りたいと思っていた。(リーグ戦終盤は勢いがあったが?)勝率だけで見たら勢いがあったかもしれないけど、内容はそんなに良くないところもあった。でも、そうやって最後のほうで勝ってくるというのが今まではなかった。それは自分たちが自信を持っていいところ。とりあえず勝ちたい。残り1試合なので、やるだけ。細かいことはそんな考えずにやれればいい」

MF 28 町田 也真人
絶対に勝てると信じている

「もうラストなので、すべてを出し切りたい。とにかく後悔しないように、勝利だけを求めていきたい。個人としては1年間の積み重ねを含めて、自分の良いところをすべて出せるようにできればいい。今季は監督が代わって、天皇杯からどんどんチームの調子が良くなった。良い雰囲気のまま来ているので、もう『いま上がらなかったら、いつ上がるんだ』というところまで来ている。絶対に上がることしか考えていない。(引き分けOKのレギュレーションは気にしない?)もし逆の立場になれば、絶対に勝てるという気持ちになると思う。山形はそういうハングリー精神を持ってくると思うので、自分たちもそういう気持ちを持って臨みたい。山形は勢いがあるし、前半はそれを出してくると思う。でも絶対にどこかで落ちる部分があるので、山形の勢いをかわせれば絶対に勝てる。とにかく先制点が重要になってくるので、最初の1点を取りたい。(J1への思いは?)日本でプロサッカー選手をやっている以上は一番上でやりたいし、このチームをいるべき場所へ戻したいという強い使命感もある。とにかく上がりたいという気持ちがある。(J1経験者からJ1の話は聞く?)『J1はいいぞ』とか、『全然違うし、味わってほしい』ということを言ってもらっている。ベテランの選手も戻りたいと思うし、みんな戻りたい。(J1に上がって後輩の北爪を迎え入れたい?)そういうこともしたい。せっかく決めてくれたので、彼にJ1の舞台でやらせてあげたいというのもある。先輩として(笑)。自分がやりたいのが一番だけど。とにかく気持ちを見せる試合にしたい。直近で山形に2回負けるわけにはいかない。絶対に勝てると信じている」

DF 2 大岩 一貴
「勝ちたい」という気持ちが強いほうが勝つ

「いまはとにかくプレーオフで勝てるように良い準備をしたい。試合に出たら人生を懸けて戦いたいし、そういう戦いがあるということは変わらない。その準備をする。プレーオフは『勝ちたい』という気持ちが強いほうが勝つと思うし、きれいなタイプが上に行っているかというとそうではない。上がったのは大分と徳島で、どちらかというと泥臭く頑張るチームが上がっている。ジェフがきれいにやることも大事だけど、泥臭くやることもすごく大事。(冷静さも必要になる?)僕が冷静になる必要はそんなにないのかなと。ベテランの人はいるし、そういう人たちは冷静なので、25~6の若い選手はその試合に人生を懸けるくらいで戦えばいい。無責任なのかもしれないけど、そこはベテランの人に任せてもいい。僕はそういう考えでいる。冷静にはなれないと思うし、冷静になっていなければベテランの人が声をかけてくれる。(あくまで勝ちにいく?)そうじゃないとダメだと思う。ただ、引き分けでも勝ちなので、それも含めて勝ちにいく。J1に行きたい。J1の話はよく聞くし、J1にいる選手からもいろいろな話を聞く。まったく違うと思うし、TVでもJ1の試合を何試合も見ている。準備は常にしているつもりなので、そこに人生を懸けたい」

DF 20 キム ヒョヌン
俺の全部を出し切りたい

「(プレーオフ決勝は)最後の1試合で、大事な試合になる。だからここで俺の全部を出し切りたい。コンディションをしっかり準備して臨みたい。サポーターもいっぱい来ると思うし、気持ちとかもやっぱりちょっと違う。良い準備をして、今までやってきたことを見せたい。山形はウイングバックが上がって、そこからクロスという形を得意にしている。一番は早くアプローチしてクロスを上げさせないこと。僕たちはクロスが来ても中でしっかりはね返す。(山形のキム・ボムヨンとイ・ジュヨンからは連絡があった?)みんな友達なので、連絡はあった。『最後だから、しっかり勝負しよう』と言っていた。(J1への思いは?)J1とJ2ではサッカーが全然違う。良い選手もいっぱいいるし、良いプレーも多い。J1に行けばサポーターももっともっと入ると思う。サッカーもうまいし、そういう場所でプレーしたい。僕もうまくなりたいし、J1に行けばうまくなれると思う。そのためにも勝ちたい」

GK 24 高木 駿
みんなこの1試合に人生を懸けている

「(一戦にすべてが懸かっているが、プレッシャーはある?)プレッシャーはそんなに感じていないというか、あまり考えないようにしている。いつもと同じような気持ちでいて、試合のときになったら自然とモチベーションも上がってくる。いまは冷静に、次の試合のためにどういうところを注意しないといけないとか、自分たちにできることを考えながらやっている。練習でもそういうことを落とし込んでいると思うので、自分たちにおかしいところがないか、コンビネーションも見ながらやっていく。このメンバーでできるのもあと1試合なので、この1週間は本当に大事に過ごしていきたい。(プレーオフの戦いをどう捉えている?)これまでのジェフのプレーオフでの歴史は知っているし、2年前の決勝で大分に負けたときもリアルタイムで見ていた。そのときから特別な空気感は伝わってきていた。いまは自分の立場になっているけど、僕としては良い意味で気持ちを入れ過ぎず、平常心でやれたらいい。ジェフのために戦うけど、去年と一昨年を知らないぶん、良い意味でプレッシャーを感じずにやれるかもしれない。ピッチに立ったらみんな同じようにプレッシャーが掛かると思うけど、なるべく固くならないようにするのが一番だと思う。いつもどおり自分の柔軟なプレーができればいい。無失点が一番なので、そこから攻撃のリズムができるように後ろからやっていきたい。みんなこの1試合に人生を懸けているし、ここで上がるか残るかで人生が変わってくる。それはみんな感じている。僕もこうやって移籍してきて、すごく良い経験をしている。このチームの未来を左右できる立場にいるので、強い気持ちで臨みたい」

FW 9 ケンペス
必ず良い結果が出せると思っている

「昨季と違って自分たちにアドバンテージがあるけど、決勝戦で引き分け狙いというのはまったく関係ない。自分たちは良い状態だし、良いサッカーをして勝利を目指していかないといけない。(最近は重要な局面でゴールを決めているが?)いまはすごく良い状態だし、クオリティーの高い練習をしてきた結果だと思う。昨季のように先発で出てたくさん点を取ることはできなかったけど、今季は昨季と違って本当に必要なときに点を取れている。選手はこういう勝負が懸かったときにこそ本当に力を出せる。決勝もそういう試合になると思うので、必ず良い結果が出せると思っている。(勝てそうな雰囲気はある?)自分たちは油断をしてはいけない。相手も非常に良いチームだし、本当に難しい試合になると予想している。山形もアウェイでジュビロに勝っていて非常に調子が良いので、自分たちは苦労すると思う。そこで『上がれるだろう』という油断は持たず、とにかくベストパフォーマンスが出せるように意識して戦わないといけない」

MF 26 井出 遥也
全身全霊を懸けていく

「ずっと下部組織から育ってきて、『J1』という思いはずっと持っている。ずっと(トップチームを)見てきていたので、その思いは強い。2年前もチャンスがありながら逃していて、ものすごく悔しい思いをしている。走り切って戦うということしかない。(J1への思いは?)J1に行くことによって人生が変わるというか、選手やチームの価値観も変わる。J1にいることでたくさんの人に見てもらう機会が増えるし、もっと高いレベルでプレーできる。それは本当にチャンスだと思うし、そういう意味でもJ1に行きたい。2年前の国立で自分は出ていなかったけど、負けたあとにピッチに立ったらすごく悔しかった。何がなんでもJ1に行くために、体を張ったり、出なくてもサポートをしたり、全身全霊を懸けていきたい」

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