【レビュー】J2第36節福岡0-1千葉@レベルファイブスタジアム-「準備していたことは全てやったが……」2,406字(文・西部謙司)2015/10/11
●3バックをぶつける
勝負の世界にレバタラは禁物です。もし、こうだったらと言っても後の祭り。この試合はある意味、ジェフ千葉側が予想した通りの展開であり、アビスパ福岡にとっても同じだったと思います。なので、レバもタラもあまり関係がない。けれども、もし違う人選と違う戦い方をした場合でも答えは同じだったのかどうか。ふと、そんなことを思いました。
千葉は3バックで臨んでいます。関塚隆監督は、
「相手の高さをしっかり抑えたかったのと、中盤でセカンドボールを拾ってワイドに展開する」
と、3バックの意図を説明していました。3バック自体はトレーニングで以前から準備していましたが、ここで使ったのは福岡対策です。効果はあったようにも思います。ただ、福岡も3バックは想定していました。
「3でも4でも自分たちのオーガナイズを崩さずにやるという対策はしていた。大きな問題はなかった」(福岡、井原正巳監督)
もし3バックでなかったら、もし起用する選手が違っていたら……。結果は同じだったかもしれませんし、違っていたかもしれません。この試合のために選手、フォーメーションに変えてみたが、0-1で敗れたという結果が全てなのですが。
●警戒していたウェリントンの一発
3バックは右から大岩一貴、キム・ヒョヌン、栗山直樹が先発でした。この3人の前にアンカーとして富澤清太郎が入ります。ですから、センターバック4人体制とも言えます。福岡はウェリントンへのロングパスが武器ですから、空中戦に強い4人で固めてはじこう、というわけですね。富澤の前には佐藤勇人とパウリーニョ、両サイドが水野晃樹と田中佑昌。2トップは松田力、オナイウ阿道。
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