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【レビュー】J2第9節山口4-2千葉@維新公園-「なんじゃ、こりゃあの4失点」(文・西部謙司)2016/4/24

明治安田生命J2リーグ 第9節
レノファ山口FC 4-2 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://jefunited.co.jp/top/matches/2016/0423/result/

●なんじゃ、こりゃあの4失点
オンラインでの時差観戦。結果を先に知ってしまった時は、「なんじゃ、こりゃー!?」と思いましたよ。4失点とは、いったい何が起こったのかと。

試合が壊れていましたね。34分の連続失点が痛い。佐藤勇人のスリップが痛い。サッカーは怖いです。でも怖がっていたらサッカーはできません。3点差つけられてからは攻撃カードを切り続け、アンバランス承知で攻撃に出ました。それで何とか2点目を返したわけですが、もう攻守においてバランスを自ら壊していますから、これが次につながるのかどうかも、よく分かりません。

失点自体はほぼ事故が2点、サイドからのクロスを逆サイドで決められるという、いつか見たようなパターンの2点でした。

●押し気味の山口が先制
いつものメンバーでスタートした千葉ですが、長澤和輝がトップ下に移動。それに伴って吉田眞紀人が右のサイドハーフ(SH)、井出遥也が左SHでした。3人ともこれが本来のポジションです。

千葉 先発フォーメーション

船山貴之
井出遥也 長澤和輝 吉田眞紀人
富澤清太郎 アランダ
阿部翔平 近藤直也 イジュヨン 多々良敦斗
佐藤優也

ところが、あまりこれがうまく行っているようには見えませんでした。井出は相変わらず好調なのですが、長澤は前節に続いていまひとつ。吉田はむしろFWの方が良かったかもしれません。結局、前半の終わりごろにはいつもの「4-4-2」に戻っていました。この3人と船山貴之の連係は武器になりそうなので、もう少し見たかった気はしましたが、今回は悪いとはいえないまでも良い印象はなかったです。

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