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【レビュー】J2第23節町田2○3千葉@町田-「システムが勝敗に影響する確率」(文・西部謙司)

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明治安田生命J2リーグ 第23節
FC町田ゼルビア 2○3 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://www.jefunited.co.jp/top/matches/2016/0716/result/

●塩漬けに失敗も劇的逆転勝利
システムがどのぐらい勝敗に影響するかというと、だいたい20~30パーセントじゃないかと思っています。それっぽい原稿ばかり書いているので意外に思われるかもしれませんが、そんなもんじゃないでしょうか。

この試合の千葉は「5-4-1」でプレーしていました。それで勝てたのは事実ですが、システムのおかげで勝てたという感じはないです。守備重視ですから、本来ならゲームを塩漬けにしなければならないはず。それが3-2なので、ゲームプランとしては、うまく行っていません。けれども、3ゴールを奪えたのはポジティブです。

このシステムの利点はとにかく守備が固いはずなのに2失点。ほかにも危ないシーンがありました。攻撃時に1トップをいかにサポートするかという点でも疑問が残り、スローダウンすべきところもミスで失敗しています。つまり、新システムは課題だらけというか、まともに機能していない。

それでも勝てたのは、システムの影響なんてそんなに大きくないからです。3つのゴールはそれぞれ見事でしたし、最後まで諦めない姿勢も素晴らしかったと思います。

●狙い通りの先制、引き込んだゆえの失点
新システムの千葉はGK佐藤優也、DFが丹羽竜平、イジュヨン、若狭大志の3人がCB。ウイングバックは右に北爪健吾、左が阿部翔平。北爪が若干上がり気味なので4バックにも見えますが、引いて守備をセットした時は5バックです。ボランチは山本真希、富澤清太郎。右に町田也真人、左に長澤和輝、1トップが船山貴之です。

千葉 先発フォーメーション

船山貴之
長澤和輝 町田也真人
富澤清太郎 山本真希
阿部翔平 若狭大志 イジュヨン 丹羽竜平 北爪健吾
佐藤優也

(残り 2186文字/全文: 3027文字)

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