【レビュー】J2第36節千葉0●3松本@フクアリ-「警戒していたセットプレーから失点」(文・西部謙司)
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明治安田生命J2リーグ 第36節
ジェフユナイテッド市原・千葉 0●3 松本山雅FC
http://www.jefunited.co.jp/top/matches/2016/1016/result/
●悪い内容ではなかったが退場&PKで試合が決まる
43分に若狭大志が2枚目のイエローカードで退場。さらに与えたPKから0-2とされ、試合の趨勢が完全に決まりました。
「ミーティングで最初に話したのがレフェリーのことでした。平均の3倍はレッドカードを出すので」(松本山雅FC、反町康治監督)
後半には「いっさい目を合わすな」(反町監督)とまで言っていたそうです。
最初の失点はFKから、PKを取られた流れもFKでした。松本が得意とするセットプレーへの対策は立てていたはずですが、結局はそこからやられましたね。先制点を取られるまでのプレーは悪くなかったと思います。崩してシュートまで持っていけた回数は多くなかったとはいえ、パスワークはスムーズでアタッキングサードまでは運べていました。その後に先制点を許したとはいえ、0-1ならば十分勝負になっていたでしょう。しかし、10人で2点ビハインドとなるとやはり難しかった。
ホーム連敗、しかも前節の京都サンガF.C.戦に続く0-3ですが、10人になってからも集中してプレーしていて、決して悪いプレーぶりではなかったと思います。
●警戒していたセットプレーから失点
若干の変更がありました。復帰した町田也真人が久々のトップ下、船山貴之が右サイドに入っています。左には井出遥也、ボランチはアランダと長澤和輝のコンビ。現状では最も攻撃力のあるメンバーでした。これがベストではないでしょうか。
エウトン | ||||||
井出遥也 | 町田也真人 | 船山貴之 | ||||
長澤和輝 | アランダ | |||||
阿部翔平 | 近藤直也 | 若狭大志 | 丹羽竜平 | |||
佐藤優也 |
序盤は松本のプレッシャーにビルドアップのミスが目立ちましたが、20分前後には落ち着いて組み立てられるようになりました。18分には高い位置でのプレスから長澤がパスカット、そこから町田、エウトンとつないでシュートしますが枠の外へ。1人抜いた町田がボックス内でフリーになったエウトンへ丁寧なパスを渡しています。これは決めておきたいシーンでした。
その後もパスワークはスムーズで、ペナルティエリア近くまでは運んでいます。崩し切るまでは行きませんが、悪くない流れでした。松本の攻撃は単発的なロングパスが中心で、流れの中ではさほど脅威とも思えず。ただし、セットプレーには工夫があって恐かったですね。千葉陣内のスローインの時は、するするっと最後尾から飯田真輝がファーサイドへ上がってきていました。ロングスローを入れるわけではなく、スローインからハイクロスへという場面もなかったのですが、プレーが止まった時はゴール前の空中戦を有利にしようと、すかさず手を打ってくる。この緻密さが嫌な感じでした。
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