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【ユナパな話】VOL.30「技術の話あれこれ」

●速すぎないクロスボール
技術といえば菅原大介コーチということで、久々にお話を伺いました。チームの攻め手になっているクロスボールについて、フアンエスナイデル監督は「スピードを落とせ」と言っているそうです。

「クロスのスピードを考えろと言っています。僕らは速い方がいいと思っていましたけど、全部速くなくていいと。使い分けなんでしょうね。選手も意識して取り組んでいます。少しずつですが合ってきている。セットプレーも合いはじめた。速いクロスじゃないと相手にも対応されそうな気がするんですが、実際それで合ってきている」(菅原コーチ)

遅すぎるクロスではダメなんでしょうけど、速いばかりがいいわけではない。そんなに速くなくても精度があった方がいい、合わせやすい、ということでしょうか。現役時代はFWだった監督なので、そのあたりはイメージがあるんでしょうね。

以前、ベオグラードに行った時に現地のコーチが「クロスはファーサイドに合わせろ」と指導していたのを思い出しました。当時、ニアへ速いボールというのが流行だったのですが全部それがいいわけじゃない。状況によりますし、考え方は1つではない。プワーンとしたボールも時には有効。流行とか誰かに言われたではなく、状況判断が大事ということでしょうか。

●ロングボールはファーストタッチが大事
クロスボールもそうですが、現在の戦術では長めのボールを蹴る機会が多い。サイドチェンジやサイドへのロングパスの精度が問われています。

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