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[W杯 座間コラム]涙のワールドカップ、負傷してしまったスターたち

初戦の日本戦に前半数分立っただけで、ベンチに退いてしまったブラジル代表のファルカン。準々決勝、準決勝で復帰できるというが、果たして彼は今大会中に間に合うのか。

ポルトガルのレイトンも試合中に負傷。左ふくろはぎが痛々しい。2戦目の日本戦から満を持してピッチに立ったが、負傷を再発させてしまった。

 

 

選手がピッチで泣き叫ぶ。それは見るものにとっては苦痛でしかない。ましてや、それが4年に一度しか訪れない舞台での負傷ともなれば、なおさらだ。次にワールドカップという舞台で祖国の勝利のために貢献するには4年も待たなければいけない。コートで負傷した選手たちを見るたびに心は沈み、いつもそのプレーで与えられる希望も勇気もその悲しみに吸い取られてしまう。

スペイン国内で大きなニュースとして伝えられているのが、アルゼンチン代表のマティアスの負傷だ。グループDの最終戦のオーストラリア戦の終盤だった。サイドラインをドリブル突破したマティアスがピッチに相手選手と交錯しながら倒れたという。大画面に映し出されるピッチに倒れたままのアルゼンチン代表の3番。観衆が4割も埋まっていないスタンドには彼の悲鳴、そして嗚咽が聞こえていた。担架で担ぎだされた彼はすぐさま病院へ。右足腓骨骨折。ワールドカップという舞台だけでなく、今季絶望。コートに戻ってくるまでに約半年以上はかかるという。

 

マティアスはスペインリーグの強豪インテルのスター選手であり、今大会のアルゼンチン代表でもひとりで違いを生み出すことができるスターだった。重傷の彼は試合翌日には飛行機に乗り、スペインのマドリッドへ。空港から救急車に乗り、そのまま病院へ直行し、手術を受けるという。彼の負傷にクラブで同僚のアルバロらスペイン代表の面々は彼の部屋を訪ね、励ましていたと聞く。またセゴビア時代に仕事を共にしたミゲル ロドリゴ監督も彼の部屋を訪れたのではないだろうか。

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