デジタルピヴォ! プラス

ピヴォ編集長・山下日記(3/5〜11) 『トミー松戸で元カスカヴェウの安田貴博、名古屋オーシャンズサテ入りを果たした袴田真吾に遭遇した。キーワードは“習志野高校”と“セレクション”』(2013/3/11)

3月5日(火)

8日からの全日本選手権1次ランドに出場する某チームに4日、こんな主旨の要請をした。「山下は1次ラウンドの現地取材を断念しました。ついては8日から10日まで試合後に連日“メールインタビュー”をさせてください」と。“メールインタビュー”はとっさに思いついて用語で要するにメールで質問事項を送るので試合の率直な印象・感想を返信してほしい、そういう内容だ。現地取材を断念した理由は、フリーマガジン「Pivo!」の入稿が思うにまかせないのと、10日(日)にトミー・フットサル松戸で主催大会のPivo! Champion’s Cupがある。主催者として取材に行きたいし、行けば懐かしい顔に会えるし、みんなも張り切ってくれる。その要請に対してこの日、返事がきた。「現地取材してくれた方のことを考えると、メールインタビューはちょっと違うと感じ」るという内容。しごく妥当な回答だ。もとより一方的で身勝手な要請であることは承知していたが、ほかにレポートを書く手段が見つからなかった。現地取材に行けないことにも、こんな要請をしたことにもひどく凹む。信頼を取り戻すためにまたイチからやり直しだ。

 

 

3月6日(水)

この日、都内は気温が19度Cまで上がった。春風に誘われてJR駒込駅近くの駒ゴルフへいった。この昔なじみのゴルフ練習場へ足を運んだのは、というかゴルフ練習そのものに出かけたのが足掛け3年ぶり。当然のごとく当たらない。でもいつものように短いクラブから脱力を意識しつつリズムをつくっていくと7番アイアンで気持ちよくボールが伸びるようになった。やってるうちに自分はつくづくゴルフが好きなんだなと感じた。

思えば、本をやめて日々自分本位での時間管理をできるようになってからというもの、今では3か所の個サルに多くて月7回参加している。本当は10回くらいにしたいが多分、体力的に無理。このくらいがちょうどいいのだろう。

 

悔しいことにフットサルはへたくそだ。思えば、2000年4月7日に本を創刊したとき最初に思いついた企画が「ふっとさる虎の穴」。カスカヴェウ(現ペスカドーラ町田)の甲斐クンの協力を得て始めたこのビギナー向けの連載企画もあってフットサルを学ぶ機会はあった。にもかかわらず忙しさにかまけ、編集&撮影&弟子入りを若いスタッフに任せっきりで、自分でついに一度も足を運ばなかった。その後、11年間に蹴った回数は合計で30回くらい。上達の道を自ら放棄したことを今でも強く悔いている。足裏でボールをなめることもできない。でも蹴るのは楽しい。個サルとはいえ続けていると何かが見えてくる。この先この「月7個サル」に「月1ゴルフ」が加わったら生活がどれだけ豊かになるか。もちろんボンビーライフからの脱却が最優先だが、その先にささやかな夢を描いては日々の原稿執筆の心の肥やしにしている。

 

「SFIDA Pivo! Champion’s Cup 2012-2013」決勝大会のシード6チームが確定した。この日、出場要請メールを投げてあった最後の1チーム、バルドラール浦安セグンド米川監督から出場受諾の返信が届いたのだ。これで今季のシード6チームすべてを関東リーグ1部のチーム(リガーレ東京は来季から1部)で固めることができた。決勝大会で関東のトップチームとの対戦機会をつくることをこの大会のうたい文句に掲げてきたが今季も果たせることに安堵の気持ちでいっぱいだ。それにしても6チームの監督がよく出場を決めてくれたと思う。本があった時代とは状況が大きく変わるだけに感慨はひとしおだ。「感謝」という言葉が横溢する世の中に違和感を感じていたのに今は本気で「感謝」を伝えたい。

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