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森田達也・石関聖・八木健太朗 チャイナリーグのプロ3人衆大いに語る!! その1(2013/4/10)

チャイナリーグで活躍する日本人中心選手3人。写真左から石関聖、森田達也(共に大連元朝所属)、八木健太朗(上海徐房所属)。

 

 

広大な中国の国土で展開されるチャイナリーグ。現在2つのチームで5人の日本人プレーヤーが活躍しいるが、そのうちの3人が休暇を利用して帰国し一堂に介した。中国という近くて遠い国で、フットサルの先駆者として日本人のプレー環境の整備に取り組む森田。フットサルをやりつつ自分探しの旅を続けメンタルの強化に励む石関。そして子どものころからの夢であるプロフットボーラーの道を突き進む八木。まだまだ未成熟なリーグの中で“助っ人外国人”として日々奮闘する3人の声にぜひ耳を傾けてほしい。そこにはフットサルに、人生にしんしに取り組む若者たちの生き様がある。1回目の今回は、関東リーグのFUTUROから杭州入りした石関がチャイナリーグへ行くきっかけなどを語る。

 

 

「座談会出席者」

森田達也(大連元朝所属)

石関聖(大連元朝所属)

八木健太朗(上海徐房所属)

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

 

日本人が誰もいないチームで第一歩を

 

Pivo! さっそく始めよう。森田にはすでに聞いたので、読者のみなさんには過去のリンクを見ていただくとして、では、石関から。いつどういういきさつでチャイナリーグへ行くことになった?

石関 そうですね、きっかけとしては、もともと海外に出たいなとは思っていて。日本のフットサルをやる環境っていうのは、やっぱり、働いてっていうのがあって、今もそれが日本のベースだと思うんです。だけど、それ(働きながら)だと、今、Fリーグでやってたり日本代表でプレーしている人たちと戦うには僕にはちょっと難しかったんで。だからフットサルだけをやりたいなと思ってました。そうすると日本は無理じゃないですか。それで海外というのがあって、タイとかを考えたときにタツヤ(森田達也)に久々に会って、中国はこんな感じだよ、というのを聞いて。タイだったら日本人もある程度行ってるんで“日本人はこういうもの”っていうのがはっきり決まっているというところがあったんで、その中でやるのもなくはないと思うんすけど、日本人はまだタツヤだけのところへ行ったほうがおもしろいかなと。お金の面でも、中国はお金のある国っていうのがもうわかってるんで。ただ、そこでいくら出るかっていうのはわからなかったですけど。そっちのほうがおもしろいかなっていうので、いろいろお願いして進めていきました。

 

Pivo! それがいつ?

石関 行くと決めたのがおととし2011年の1月。初めて行ったのがその3カ月後の4月です。

 

Pivo! 行き先は大連?

石関 いえ、杭州(こうしゅう)です、広いほうの広州ではなくて。

森田 サッカーの元日本代表監督の岡田さんが行ってるところですね。

 

Pivo! そうか、杭州緑城のある町か。

石関 で、行ったフットサルチームの杭州は、日本のフットボールブランド、LONGYONGがスポンサーなんですね。中国行くならタツヤと違うチームがいいっていう話をしてたら、ほんとにそういうチームの話があって。で、LONGYONG JAPANの方に口きいてもらって、2011年シーズンの残りわずか、最後の1か月という時期だったんですけど行って、とりあえず練習に参加しました。プレーレベルも含めて中国リーグはどんなものか知りたかったんですよ。そこで決まらなくても、また貯金をおろしながら半年とか1年とか感じでいこうかなと思ってました。

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