[日本女子代表]在原正明監督、『種明かしをしちゃうと、合宿から選手を心理的に追い込んだので前半の苦戦は分かっていました。でもそこから逆転出来て本番に向けた最高のシミュレーションになりました』(2013/6/13)
アジアインドアに向けた強化試合として国内初の試合に臨んだ日本女子代表。在原監督のもとで確かな成長を見せている。
ディフェンディングチャンピオンとして臨む本番のアジアインドアゲームズを想定した強化試合。在原監督は合宿から選手を心理面で徹底して追い込んだ。それがあの前半のひどい状態を招いたのだという。でも選手はハーフタイムの自主的な話し合いの中で打開策を練り後半見事な逆転勝利へとつなげた。「“あのときあれだけ緊張したけど後半盛り返して勝ったじゃん!”という自信をつかんでほしかった。そういう意味で100点に近い強化試合ができました」。監督はひと言ひと言、言葉を紡ぐように丁寧に語りながらゲームを振り返った。
写真◆中村麻衣子 まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
第4回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ強化試合
日本女子代表 3-1 Fリーグ女子選抜
2013年5月15日 国立代々木第一競技場第一体育館
[得点経過]
0-1 8分 Fリーグ女子選抜 6 和泉沙季
1-1 22分 日本女子代表 10 中島詩織
2-1 30分 日本女子代表 7 吉林千景
3-1 36分 日本女子代表 11 北川夏奈
種まきが実を結んだ瞬間
Pivo! 0-1で迎えたハーフタイムに監督の指示ではなくて選手の自主的な話し合いの中から後半どう戦うかを決めたというのは本当か?
在原 ほんとです。
Pivo! そんな自主性を女子代表は備えている。
在原 そのための種をいっぱいまいたのがちょっとだけ芽生えてくれたのが今回なのかなと思うので、よかったです。そういうところを重視してやってますから。
Pivo! 前プレは前半からやっていた、でも、はまらなかった。そこを後半は前プレからボール奪って仕掛けてゴールにつなげてみせた。どこをどう彼女たちは修正した?
在原 あの、どうしても代表活動っていうのは紅白戦が中心になってしまうので、結局、自分たち対自分たちの中で起こる問題にしか体験出来ないんですね。なので、ここ(Fリーグ女子選抜戦)は現実なので、やったことのある相手ですけども、この集団として対戦したことのない相手とやるときって必ずどこかにひずみって生まれるんですね。それを彼女たちは見つけて、どうやって今までやってきた我々のやり方と相手との相性っていうのをギャップをつぶして自分たちのペースにするのか、っていう細かい話っていうのは選手がしないと外からは見えないので、もうそこは話してくれてる場面を見ただけでほんとによかったです。
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