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[アビリドーゾ フットサルパーク]石黒裕二クン(元ブラックショーツ)と彼の友人夫妻の友情から生まれたフットサル場、オープン!! (2013/10/15)

1_アビリドーゾ
両チーム、ラインを押し上げコンパクトな中でボールに集中する。アビリドーゾ フットサルパークのオープニング記念ゲームでプレーしたアビリドーゾフットサルクルービとゲストのFUNフットサルクラブ。

 

2_アビリドーゾ_シュート! シュート!! 真新しいピッチで子どもたちが躍動した。

 

関東リーグのフトゥーロやブラックショーツで活躍した「石黒裕二」といえば30代のフットサル通には懐かしい名前だろう。今でも「3on3天下一武道会」に出場し持ち前の足元の技術を披露しているテクニシャンだ。その石黒クンが代表を務めるジュニアクラブ「アビリドーゾフットサルクルービ」とホームコート契約を結ぶフットサルコートが神奈川の寒川にオープンした。オーナーは石黒クンの指導者仲間の藤井さん夫妻。夫の克仁さんの発案で生まれたコートの社長に奥様の則子さんが就いている。コートは「自分の家の生活と切り離して運営する方法はないだろうか」と思案の末に生まれたという。その意味するところを理解すれば“いつかは自分のフットサルコートを持ちたい、でも資金繰りが…”と頭を抱えている人にとって大きな朗報となるはずだ。完成直後に訪れた同パークでは石黒クンが指導する子どもたちが真新しいピッチを軽やかなステップを踏んでいた。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

[コート概要]
名称:habilidoso futsal park( アビリドーゾ フットサルパーク )
住所:〒253-0114 神奈川県高座郡寒川町田端1166
電話:070-5370-0467
運営:takumi factory (代表:藤井則子)
顧問:石黒裕二(アビリドーゾフットサルクルービ代表)
設立:2013年10月
業務:フットサルコートのレンタル・イベント企画、運営・物品販売など
コート:1面( ピッチサイズ:30m×15m) ショートパイル人工芝
ナイター照明設備付き
駐車場:通常10台( 最大約20台 )
付属施設:事務所・トイレ・男女更衣室・観戦スペースあり

 

アビリドーゾフットサルパーク http://habilidosofutsalpark.jimdo.com/
アビリドーゾフットサルクルービ http://habilidosofutsalclube.jimdo.com/

 

3_アビリドーゾ4人衆
アビリドーゾフットサルパークの発案者の克仁さん・代表の則子さんの藤井夫妻(写真右)と、同パーク顧問の石黒クン(同中央)、ブラックショーツ時代のチームメートでこの日、応援に来てくれた吉田クン。人の輪が子どもたちが躍動する場を生み出した。

 

4_アビリドーゾJoga Bonito
同パークが制作・販売するオリジナルブランド「Joga Bonito」。詳細はHPで。

 

人件費がかからないコート経営

 

Pivo! 藤井さんと石黒クンの出会いはいつごろ?

 

藤井 娘が14のときぐらいだから、8年ぐらい前。ホントはその前に、面識がない中でお互いサッカーの対戦相手で会ってるんですよ(笑)。子供同士の試合でね。彼が当時、スクエア茅ヶ崎フットサルクラブにいて。それで、僕が茅ヶ崎のジュニアのコーチをやっていて、彼の5年生のチームに、うちの6年生のチームがフットサルでこてんぱんにやられて(笑)。

 

Pivo! コートを作るきっかけは?

 

石黒 僕が2009年にアビリドーゾフットサルクラブを立ち上げたんでけど、今、藤井さんから話があったとおり、それ以前から娘さんをずっと教えていたこともあって、ずっとやりとりしてたんですけど、その中で自然とコートの話が出てきましたね。

 

藤井 石黒クンに“作ってほしい”と頼まれた訳でもなんでもないんです。ただ、ジュニアフットボールの現実を見てるとやはり非営利団体の限界、プレーする場所といいう物理的な問題が見えてきた。フットサルがメジャーになったり、みんながやるようになって、手軽にプレーできてってなればなるほど公共の体育館は難しくなる。ほかのスポーツの人も使うし、また物理的な問題が出てくるんだなと。そこを何とかできないかなって考えるようになりまして。僕も全然お金がないので、あれなんですけど。じゃあ、フットサル場で生活をしないで、自分の家の生活を切り離して運営する方法はないだろうかと。アピリドーゾフットサルクラブは非営利の団体なんで、アビリドーゾは非営利のままでやってほしいなと。何も負担をかけないし、スタンスも変えてほしくないし。じゃあ、うちが個人で作れないだろうかと、そういう発想になって。少し試算を自分で始めてみたわけです。全くの素人なんでフットサル場の経営なんて。でも、仕事ではいろんなことに関わってますんで、それが生かせてうまく回すことはできないだろうかと。生活をしなければ、かみさんが運営を担当して人件費がかからないということを考えると、あれ、案外いけるんじゃないかなという、計算が出てきまして。逆に調べていけばいくほど、フットサル場の経営では人件費がすごく重くのしかかっていることが分かってきた。それ(人件費負担)がない中で、それを石黒クンに話すと、コラボとしてサポートしてくれると。もちろん、石黒クン個人としても石黒クンのスクールもそうですけど、あくまでサポートで、運営を手伝ってくれたりとか、ボランティアスタッフとして働いたりとかではないわけです。だから、案外いけそうだなと。どのぐらいの収益が出るなっていうのは、試算で出てきましたんで、自分は勤め人なのでアルバイトは禁止ですので、じゃあうちの家族に頼るしかないかなと。個々の金融機関とも話しているのは社長である妻ですね。

 

5_アビリドーゾ、シニーニャ FUNのコーチとして子どもたちにあえて厳しい声をかけていたシニーニャ。つい先日まで関東リーグのLIGARE TOKYOでキーマンとして活躍していたが、再びコーチ役に専念している。

 

6_アビリドーゾ石黒アビリドーゾフットサルクルービを率いる石黒代表。子どもたちには常にボールの置き所を意識するよう指導しているという。

 

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