デジタルピヴォ! プラス

「経験を積んで、ミスをなくしていきたい」関口優志(スペイン遠征・ルーゴ戦後のコメント)(2014/4/11)

imageルーゴ戦で40分間日本のゴールを守り続けた関口優志。

まとめ◆座間健司

 

ルーゴ戦の教訓はエスポラーダ北海道に所属するゴレイロをどれだけ進化させるのだろうか。関口優志、僕がこれまで見た代表ゴレイロの中で最も攻撃を考えている選手だと思った。スローのときにはまず相手ゴールに最も近い選手を探す。ゴールマウスから飛び出るときもただクリアするのではなく、味方につなげることを考えている。実際、小曽戸が決めた先制点の起点は関口だった。彼のヘディングのクリアしたパスを皆本が拾う。皆本はそのまま攻撃に転じ、小曽戸のゴールをアシストした。スローにしてもそうだ。後半に1本鋭いスローを相手ディフェンスの裏をとっていた選手に投じた。ボールはギリギリで合わなかったが相手に恐怖を与える正確かつ力強いスローだった。僕は彼のプレーをこのルーゴ戦しか見ていない。だからこの試合のパフォーマンスだけで「攻撃を考えるゴレイロ」と評するのは早計かもしれないが、非常に面白いゴレイロだった。

しかし、ゴレイロにとって攻撃は付加価値でしかない。パワープレー時にゴールマウスから離れてそのまま攻撃参加できる足技があってもセービングが危うければ、そのゴレイロは評価されない。ブラジル代表ゴレイロのチアゴもその足でのパスは正確だが、安定したセービングが前提にあり、その足は付加価値として評価される。ゴレイロの最大の役目は当然ながら「失点を防ぐこと」だ。元スペイン代表のルイス アマドは決して足元は得意ではないが驚異的なセーブで相手の決定的なシュートを何度もセーブしている。故に彼は「世界最高のゴレイロ」はもちろんスコアボードを動かせる「世界最高の選手」として讃えられている。

この日の関口は守備に関して決定的なミスを犯している。

 

(残り 1732文字/全文: 2481文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ