「最後のシュート、決定力」仁部屋和弘(スペイン遠征・サンティアゴ戦後のコメント)(2014/4/28)
日本代表の仁部屋和弘がサンティアゴ戦でドリブルを仕掛ける。仁部屋のドリブルはスペイン1部のディフェンスにとっても脅威となっていた。
まとめ◆座間健司
仁部屋和弘が脅威に映った。スペイン遠征のルーゴ戦、スコアボードの時計が動き出すと同時に仁部屋が襲いかかる。ドリブルを仕掛けるといきなり左足でシュート。枠は捉えなかったが、攻撃の意志をコートのライバルだけでなく、観ている第三者にも伝えるには十分だった。この日の日本はシュートが足りないとスペイン人監督からの指摘もあり、序盤からシュートに積極的だった。前がかりな日本の中でボールを持ったときに何かやってくれると強く思わせる選手が仁部屋だった。
仁部屋のボールタッチは脅威だ。左右遜色なくボールをコントロールし、おもしろいようにディフェンスを抜き去っていく。相手も止める術を知らず、後半にルーゴがプレーの強度を上げても止めることはできず。彼らは危なければファウルで意図的に止めるシーンもあれば、そのドリブルに引っかかり、思わずファウルを犯してしまっていた。
逸見勝利ラファエルがクラブの都合で出場を許されず、森岡薫も負傷し、万全ではない日本にとって、攻撃のリード役は否応なしに代表経験も長い仁部屋の役目となる。ルーゴ戦のシュートやドリブルでの積極的な仕掛けゆえに相手の脅威となっていた仁部屋はまさにそんな日本の「エース」にふさわしい存在だった。
仁部屋が変わったと思った。ワールドカップ終了後に代表チームでの立場も変わり、齢を重ね、リーダーの自覚が出てきたがゆえに日本の攻撃を自ら率先して牽引するようになった。ルーゴ戦を見たときはそう思った。
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