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[座間コラム]木暮賢一郎は“日本人のフットサル”を具現化できるのか?(2014/5/27)

imageオーシャンカップ準々決勝府中アスレティックFC戦で陣頭指揮を執るシュライカー大阪の木暮監督。日本代表監督になるための第一歩を踏み出した木暮監督は、公式戦デビューを果たした前日のデウソン神戸戦後の記者会見で「現役時代から日本人に合ったフットサルを模索してきた」と発言したばかり。その発言を、同監督が活躍していたスペインで身近に聞いてきた座間レポーターが、ナイスタイミングでコラムを寄せてくれた。

まとめ◆座間健司

 

「日本人のフットサル」
「日本人に合ったフットサル」
現役時代の彼と会話していたときによく出てきたフレーズだ。

日本代表がブラジル人監督サッポだったときも、スペイン人監督ミゲル ロドリゴのもとで選手として活躍していたときもこのフレーズを聞いた記憶がある。スペインの2部でゴールを量産しているときも、1部のチームに移籍して悪戦苦闘をしているときも「日本人のフットサル」についてよく話した記憶がある。彼は2013年3月に現役を引退し、今シーズンからシュライカー大阪を監督として率いる。

はたして彼は指揮官として「日本人のフットサル」を具現化できるのだろうか?
元代表キャプテンでアジア最優秀選手を受賞した木暮賢一郎の采配には嫌でも注目が集まるだろう。多分、結果だけに注目が集まるだろうが、僕はなんとか動画を手にして、そのプレー内容、クオリティを注視したい。

▼木暮は自分の言葉でフットサルを的確に伝える“師範”のひとり

僕はフットサルマガジンピヴォ! 編集部に務め始めたときに名物企画であった『虎の穴』を担当させてもらった。当時の取材体験、教えてもらったことは今も僕がフットサルを見るうえで大きな指標のひとつとなっている。この企画は挑戦者である読者の疑問、質問に“師範”である選手たちが応じるというものだった。“師範”であった甲斐修侍、安田和彦、阿久津貴志、金山友紀はひとつひとつのプレーを自分の言葉で的確に伝えていた。時にフィーリングやタイミングが重要なウエイトを占める事柄にしても、きちんと言葉にして、系統立てて、説明してくれた。彼らの言葉はいつも咀嚼されており、第3者は容易に理解できた(コートで体が反応するかは別問題だ)。

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