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[無料記事/フットサル日本代表候補合宿]初日密着レポート(2015/6/2)

(タイトル写真)選手全員が前日(もしくは前々日)までリーグ戦を戦っていたため今キャンプはリカバリー(疲労回復)に重点を置き初日の午前中は中止となった。午後のメニューも和やかな中に軽く汗を流すフットバレーが行われた。

 

フットサル日本代表 トレーニングキャンプ1日目
2015年6月1日(月) 千葉ポートアリーナ

 

日本サッカー協会は6月1日(月)に、千葉県内でフットサル日本代表候補のトレーニングキャンプを開始した。3日(水)まで3日間行われる。
どんな内容の合宿となるのか? 3日間に渡り、現場からレポートをお届けします。

まとめ◆デジタルピヴォ! 萩野千絵

 

▪️2015年フットサル日本代表メンバー候補(5/31現在)

【スタッフ】
監督:ミゲル・ロドリゴ ミゲル ロドリコ 【日本サッカー協会】
フィジカルコーチ:村岡 誠 ムラオカ マコト 【フリーフィジカルコーチ】
コーチ兼通訳:小森 隆弘 コモリ タカヒロ 【日本サッカー協会】

【GK】

選手名 生年月日 身長 体重 所属
冨金原 徹 フキンバラ トオル 1982.10.18 180cm 74kg デウソン神戸
藤原 潤 フジワラ ジュン 1982.11.23 180cm 80kg バルドラール浦安
関口 優志 セキグチ ユウシ 1991.10.24 176cm 71kg エスポラーダ北海道

【FP】
森岡 薫 モリオカ カオル 1979.04.07 175cm 77kg 名古屋オーシャンズ
酒井 ラファエル 良男 サカイ ラファエル ヨシオ 1983.06.01 179cm 80kg 名古屋オーシャンズ
佐藤 亮 サトウ トオル 1985.08.04 180cm 68kg シュライカー大阪
星 翔太 ホシ ショウタ 1985.11.17 178cm 80kg バルドラール浦安
西谷 良介 ニシタニ リョウスケ 1986.01.31 170cm 66kg フウガドールすみだ
渡邉 知晃 ワタナベ トモアキ 1986.04.29 180cm 80kg 府中アスレティックFC
滝田 学 タキタ マナブ 1986.07.26 178cm 78kg ペスカドーラ町田
皆本 晃 ミナモト アキラ 1987.01.28 168cm 67kg 府中アスレティックFC
仁部屋 和弘 ニブヤ カズヒロ 1987.12.13 175cm 73kg バサジィ大分
芝野 創太 シバノ ソウタ 1988.11.26 175cm 64kg バサジィ大分
吉川 智貴 ヨシカワ トモキ 1989.02.03 172cm 63kg 名古屋オーシャンズ
前鈍内 マティアス エルナン マエドンチ マティアス エルナン 1989.02.18 171cm 70kg 名古屋オーシャンズ
加藤 竜馬 カトウ リュウマ 1989.07.26 163cm 60kg バルドラール浦安
室田 祐希 ムロタ ユウキ 1992.04.13 167cm 60kg エスポラーダ北海道

理由:ケガのため
星 翔太 ホシ ショウタ 1985.11.17 178cm 80kg バルドラール浦安

永井 義文 ナガイ ヨシフミ 1987.12.27 177cm 71kg シュライカー大阪
合宿前日にケガのため、星翔太の離脱が報じられた。Fリーグ40得点を目指すシーズンだけに実に残念なニュースだ。
ケガの星翔太に替わり、シュライカー大阪の永井が追加招集された。

6月1日、代表合宿初日のこの日、32歳の誕生日を迎えた酒井 ラファエル 良男選手は、日本に帰化し初の代表招集となる。

 

【合宿1日目】フォトレポート

初日は予定時刻より1時間遅れてのスタートとなった。先にスタッフがコートに入り、ピッチのラインを計測し、マーキングしていく。
まだまだ世の中的にはマイナースポーツという位置づけのフットサルという競技は、日本代表であっても自分たちの手をかけて活動していることがうかがえる。
フットサルといえば、サッカーと同じようなイメージを持っている方も多いだろう。フットサルの中にバスケットの要素をあげる人もいる。でも、フットサル特有のおもしろさは、なかなか一般的には広まっていないのが現状だ。
伝えきれない程の魅力があるこのスポーツを、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。観てもらいたい。
その思いを胸に、頑張っている選手たちがたくさんいることを、そこで尽力するスタッフがいることを、合宿の3日間にわたり、レポートしていこうと思う。

 

テープ貼り

 

選手より先に会場入りし、コートを設営するスタッフ陣。腰をかがめ、額に汗しながらテープを張っているのは、コーチ兼通訳を努める小森隆弘氏(写真右手前)。 ミゲル監督の言葉は、この小森氏を通して、選手に伝えられる。自らもコーチでありながら、誰よりも早く会場に入り、これから使う代表の練習場を整える。土台を担い、日本代表を支える、なくてはならない存在だ。

 

体幹トレーニング

 

その傍らでストレッチを始める選手たち。写真中央、選手の輪の中に混じって、率先して体幹トレーニングをしている後ろ姿は、監督のミゲル・ロドリゴ氏。毎回代表に名を連ねる選手も多いせいか、落ち着いていて和やかな雰囲気が感じられる。自然な会話を交わしながら体をほぐしていく。

 

3(タイトル写真)

 

2面に分かれてフットバレーが始まった。奥のスペースでは、ゴールを高いネットに見立ててのゲーム。そこで負けると、写真のコートに移動して対戦する模様。どうやら4対4。一人1タッチ、ワンバンドはOK、3本以内で相手コートに返すルールらしい。

 

芝野創太

 

今回が初招集となったバサジィ大分の芝野創太選手。最初は少し固い面持ちで、コートの後ろのほうで控えめに参加していたが、一緒にゲームをしていくうちにだんだんと表情もほぐれ、笑顔も見られるように。表情の固い芝野選手に滝田選手が何度も率先して駆け寄りハイタッチをしていた。一見お遊びのように見えるフットバレーだが、ボールを蹴りながら仲も深まり、実はなかなかのテクニックも要求される。

 

フットバレーで張り切る富金原

 

「なんか分かってきた!」といいながら、誰よりも楽しんでいたのは、ゴレイロの冨金原徹選手。普段ゴールを守る守護神はここでも、本領を発揮する術をみつけたようだ。おもしろいことに、ゲームが進む中で普段のそれぞれの個性が次第に出てくる。作戦を提案しはじめる選手、大きくコートから外れるボールを最後まで走って追う選手、日本の得点の要、森岡薫選手は、足技のみならず、ヘディングも駆使して相手コートの少しばかりのすきを狙い、さかんに得点を稼いでいた。

 

村岡コーチ

 

だんだんと本気になってきた選手たちに、あたたかい視線を向けているのは 村岡誠フィジカルコーチ。普段は山形で活動している。たびたび上京し、ミゲル監督、小森コーチと共に、Fリーグの会場にも足を運んでいる。代表を影で支える一人だ。

 

ロドリゴ監督

 

初日は、顔合わせとコンディショニング調整といった内容で留めたミゲル・ロドリゴ監督。新たに酒井と芝野を招集した意図は? 星が抜けた穴をどう考えるか? 明日はその部分にフォーカスしてお伝えしていこう。

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