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[無料記事/HYOGO FUTSAL WOMEN’S FRIENDRY MATCH 2015] 日本女子代表、カタルーニャ州選抜戦は引き分けで終える(2015/8/7)

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9月に第1回AFC女子フットサル選手権を控える日本女子代表が7月16日~20日に代表候補選手を集めて合宿を行い、17日の兵庫県選抜との試合に続き19日にはカタルーニャ州選抜と試合を行った。

 

[ HYOGO FUTSAL WOMEN’S FRIENDRY MATCH 2015 ]
フットサル日本女子代表 0-0 カタルーニャ州女子選抜
2015年7月19日(土) グリーンアリーナ神戸(兵庫県)

まとめ◆デジタルピヴォ!記者YNG

 

日本代表はGK#2山下、FP#4加藤、#6小村、#9関灘、#10中島のセットでスタートし、昨年から継続している選手間の距離を近く取り、細かくパスを交換しながらサイドにスペースをつくり出したり、相手の裏へタイミングよく抜け出した選手へボールを送ってチャンスを狙う戦術を見せた。

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昨年のワールドトーナメントでの主力に、代表復帰した小村(旧姓井野)を加えた経験値の高いメンバーでスタート。

 

日頃の試合と違い、体格差のある相手との間合いに苦労するのではないかと思われたがボールポゼッションを高く保ち何度もサイドが開く場面をつくり出していたのは見事であった。しかしそこから縦へのスピードアップがなかなか見られずにハーフウェーライン付近でのパス交換が続く時間が続いた。

 

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当たりの強さで攻め込まれる時間帯もあったが。

 

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GK山下が1試合通して安定したセービングで守り切った。

 

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ベンチに戻るとすぐにメンバー同士で確認する姿もよく見られた。

 

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期待の若手、高尾と五十嵐も指示を受けながら戦況を見つめる。

 

お互い様子見の展開の中、日本代表が徐々に選手を交代していき、初選出の#5網城のパスから#3堀田がシュートを放つも相手GKに阻まれて惜しくもゴールならずであった。その後も前プレから相手陣内でゲームを進めながらも要所はしっかり抑える相手にシュートまで持ち込めない展開のまま前半終了となった。

 

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代表初選出の網城、ついに全国で知られる存在になるであろう。

 

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こちらも代表初選出の東山、スピードの速さと両足を器用に使うプレーに注目。

 

ボールは回しながらもゴールを奪えなかった日本代表は後半には中島が右サイドから裏へ抜け出す動きを見せると関灘からのループパスが通り大きなチャンスを迎え、強烈なシュートを放つと相手GKに弾かれながらもボールはゴール方向へ転がっていくがゴール直前でディフェンスにクリアされてまたもゴールならず。

 

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後半開始早々、中島の動きに合わせて絶妙なループパスを送った関灘。

 

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強烈なシュートを放った中島だったが、惜しくもゴールならず。

 

前半は出番の少なかった#7吉林も出場時間が増え、#8坂田がサイドから縦にドリブルを仕掛けたりカットインシュートを狙う場面がよく見られ、さらに今をときめく丸岡RUCKレディースから選出された#13高尾が持ち味のスピードを見せて攻撃的な姿勢が多く見られると会場は日本代表のゴールへの期待が高まり終盤まで猛攻のたびに観客から歓声があがった。

 

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スタメンに定着し、高く評価される加藤。

 

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急加速、急停止と緩急をつけた動きの鋭さが脅威的な坂田の仕掛けが攻撃を引っ張っていた。

 

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ピッチに登場した瞬間に「あかりコール」が起きるなど期待度の高さがうかがえる高尾はスピードを生かした動きで盛り上げた。

 

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勝利への気持ちの高さを人一倍見せる小村が高い位置まで上がってゴールを狙う。

 

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吉林が試合終了直前に得意の左足でのシュートを狙ったが、惜しくも阻まれる。

 

しかし、ゴール前を固めた相手にシュートはことごとく弾かれて無得点のまま試合は終了し、日本代表としてはホームで悔しい引き分けという結果に終わった。

 

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サポーターに応える日本女子代表。

 

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カタルーニャ州選抜も笑顔で日本サポーターにあいさつ。

 

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最後は全員で記念撮影。

 

「勝つべき試合だった」

強豪国スペインのカタルーニャ州選抜を相手に細かくパス交換を繰り返してボールポゼッションは高く、裏への飛び出しから決定機をよくつくり出しながらもゴールは奪えずに終わったことで、試合後の会見で在原監督から真っ先に出た言葉だ。

横パスを交換している時間が多く、お互い攻めきれない停滞した時間が多かったことに関しては「停滞ではなく、実はゲームが動き出している。誰もボールを持たないときの質を上げることが重要である」と語った。

 

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試合後、中島詩織キャプテンにインタビューを行った。

 

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:カタルーニャ州選抜戦お疲れ様でした。ボールを回す時間が多く、惜しい場面もかなりありましたね。まずは感想をお願いします。

中島:お疲れ様でした。ボールポゼッションは高く保てたと思いますが、前半は特に前へ進む力が全体的に弱く、シュートで終われる形が少なかったと感じています。後半は監督の指示や選手間での話し合いの結果、前半よりも多くのチャンスを生み出せたと思いますし、相手の脅威になるプレーも多くなったと思います。それでも点が獲れなかったことはチームとしても個人としても今後の課題になると感じました。

 

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:選手間の距離を近く保ち、細かくパスを交換しながらうまく相手の裏を取っていました。昨年から継続している戦術の手応えはどうですか?

中島:選手間の距離を近く保ち続けるこのスタイルで普段から戦っている選手はほぼいないと思うので、やはり慣れるまではいつもの癖が出てしまうことも多く戸惑ってしまうこともあったりと、私自身も手探りな状態でもありました。しかし、昨年からの継続ということもあり、少しずつ自分たちの中でも見えてきた部分もあります。密集した形からどのタイミングで裏を取ればいいかというのもそのひとつであると思います。少しずつ手応えは感じられているので、もっとチャレンジして監督の目指すフットサルを全員で体現できればと思います。

:サイドが開いたときに縦へのスピードアップが欲しかったように思うのですがいかがでしたか?

中島:先ほどお答えした、密集した形からどのタイミングで裏を取ればいいかということと同じように、密集した形ばかりにとらわれるのではなく、そこをうまく使ってどう崩していくのかこれからもっと突き詰めていかなければならないと思います。シンプルにサイドが空いたときはスピードアップしてもっと1対1などを仕掛けられるようになればいいなと私も感じています。速い選手や1対1に強い選手もたくさんいるので。ただ、それをどのタイミングで行うのかをチームとして意識も統一したいですし、個人での状況判断も必要なことだと思います。監督の目指すフットサルを体現していくのはもちろんですが、試合中は予測不可能なこともたくさん起こります。チームとしての共通意識は持ちながらもそのときの最適な判断を個々でできればと思います。

:いよいよAFC女子フットサル選手権が迫っています。意気込みを聞かせてください。

中島:第1回目のアジア選手権ということでどの国も本気で優勝を狙いに来ると思います。日本はアジア・インドアマーシャルアーツゲームズというアジアの大会で3連覇しているので、多くの国が日本を警戒してくるだろうとも思っています。そのような厳しい中でもやはり優勝を狙っていきたいですし、しなければならないとも思っています。まだ女子にはワールドカップは存在しませんが、アジアの中で結果を残すことで今後の世界への挑戦にもつながると思います。また、わたしたちが熱い試合をして結果を残すことで、女子のフットサル界がもっと盛り上がればうれしいですし、代表に夢を持ち、目指したいと思う子供たちが増えてくれればと思います。個人的には率直にすごく楽しみな大会なので、選手としてプレーできたら幸せだと思いますし、それに向けてしっかりトレーニングを積んでいきたいです。優勝したいと思う気持ちはすごく強いです。

:なかなか国内では日本女子代表の試合は見られないですが、今回も神戸まで応援に来た方や結果を気にしていた方がたくさんいました。熱い応援をしてくれるファンの方々にメッセージをお願いします。

中島:試合を直接観戦、応援に来てくださった方々はもちろん、来ることはできなかったけれども応援メッセージをくれたり、結果を気にしてくださる方が本当にたくさんいてくださりうれしかったです。みなさんには大変感謝しています。いつも本当にみなさんの声援が私たちのパワーになっています。アジア選手権ではひとつも簡単な試合はないですし、苦しい時間帯もあると思います。現地で応援してくださる方もいると思います。特に苦しい時間帯にその応援で頑張れたことは何度もあります。ものすごく力になるので、是非一緒に戦っていただければと思います! もし、現地に来られなくても結果を気にしてくださるとうれしいです。また、応援メッセージを聞けるだけでも選手たちは元気をもらえると思いますし、改めて頑張ろうと思えます!! わたしたち選手からも積極的に発信はしていきたいと思いますので、みなさんにもいつもより少し(笑)気にしていただき、応援してもらえたらなと思っております。
一試合一試合を全力で、最後まで戦い抜きたいと思います。それが必ず優勝という結果につながると思います。
アジア選手権、代表チームの応援ぜひともよろしくお願いいたします。

 

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