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[無料記事/Road to 関東女子リーグ]BALLENA BLANCA 城北レディース、歓喜の2部初勝利! (2015/8/14)

(タイトル画像)この日、ひとりで4ゴールと爆発力を見せた11さやか。ドリブルを得意とする攻撃的なアラで、2試合無得点の悔しさをぶつけた。

 

11_集合今季初勝利を勝ち取った城北のメンバー。(後列右端から時計回りに)川崎康裕監督、13とーまさん、7ばーちゃん、5さち、17じゅんさん、10なっちゃん、2のん、11さやか、9ゆめ、4キャプテンりかこ、18きえ。彼女たちが今後どこまで勝ち点を伸ばしていくのか楽しみだ。

 

Super Sports XEBIO 東京都女子フットサル2部リーグ2015 第3節
BALLENA BLANCA 城北レディース 8-2 十条FCレディース
2015年7月11日(土) 調布庁舎

[得点経過]
1-0 0分 城北 10 宮崎菜摘
1-1 2分 十条
1-2 2分 十条
2-2 4分 城北 11 太田彩也香
3-2 9分 城北 11 太田彩也香
4-2 13分 城北 5 北原沙知
5-2 14分 城北 9 熊坂結女
6-2 16分 城北 11 太田彩也香
7-2 18分 城北 11 太田彩也香
8-2 20分 城北 9 熊坂結女
(試合は12分プレーイングタイム)

 

城北、2位に急浮上!!

開幕から2戦連続で引き分けた城北がようやく初勝利を挙げた。
第3節終了時の順位は以下のとおり。
(順位/チーム名/勝ち点/試合数/勝/負/引/得点/失点/得失点)
1/early.f.t/7/3/2/0/1/11/3/8
2/BALLENA BLANCA城北レディース/5/3/1/0/2/14/8/6
3/Jonita/4/3/1/1/1/14/9/5
4/十条FCレディース/4/2/1/1/0/10/8/2
5/MANA CAMISA/3/2/1/1/0/3/2/1
6/VESPA FUTSAL HACHIOJI/3/2/1/1/0/2/5/-3
7/SUGINAMI FANTASISTA/3/3/1/2/0/6/15/-9
8/府中アスレティックFC女子アスピランチ/0/2/0/2/0/0/10/-10

BALLENA BLANCA城北レディース(以下、城北)は6位から一気に2位へと急浮上した。
この結果、無敗は、2勝1分けで首位のearly.f.tと、1勝2分けで2位の城北だけとなった。
城北はすでに首位のearly.f.t、2位Jonita、4位十条との上位対決を終えており、第5節で対決する5位MANA CAMISAをはじめ今後の対戦相手はいずれも下位となる。もちろん、3節で7位SUGINAMIが首位Jonitaを破ったように試合は何が起こるかわからない。油断は禁物。これまで以上に気を引き締めて、どこまでも明るく、元気に声をかけ合う自分たちのスタイルを貫き、勝ち点を積み上げていってほしい。そうすれば1部自動昇格が自ずと見えてくる。1回戦総当たりのリーグは残すところあと4試合。ドキドキするような展開がチームを待っている。

以下、見事2部初勝利を挙げた選手たちのコメントを見てください、勝因、課題、意気込み、情熱、いろんなものが見えてるはずです。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

17_7番部長中島瞳ピヴォとして前プレからボール奪取するばーちゃん。

 

1_中島瞳ちゃん(7)

 

“ばーちゃん”こと7中島瞳(20歳)。
(城北の運営母体、BALLENA BLANCA城北のレディース部長として、プレーの傍ら裏方の仕事もこなしている)
「とりあえず1勝できてよかったです。自分も1点獲りたかったけど、(出場時間が思うように得られず)試合慣れしてないから試合に入ってテンパッちゃうところが多いです。次こそ連勝に貢献したいです」

 

2_太田紗也香ちゃん(11・4ゴール)

 

“さやか”こと11太田彩也香(19歳)。
「(得意の個人技から4ゴール! すごい!!)はい(笑)! 開幕戦も2試合目も全然点を決められなくて。緊張でガチガチだったんです。それが今日はチーム全体の雰囲気がよくて4点獲れてよかったです」

 

14_9番熊坂結女ちゃん鋭いフェイントでディフェンスをかわすゆめ。この後左へ抜けてシュートを決めた。

 

 

3_熊坂結女ちゃん(9)

 

“ゆめ”こと9熊坂結女(19歳)。
「(さすが不動のエース、今日2ゴールで3試合合計5ゴールの荒稼ぎ!)ありがとうございます(笑)。今日は前の試合よりかはチーム全体としても城北らしいプレーもできてきたので、よかったと思います。この勢いで連勝します!」

 

23_ゴレイロ役ののんちゃんチームに欠かせない万能選手が、のんだ。

 

4_木村穏ちゃん(2)

 

“のん”こと木村穏(19歳)。
(開幕戦はフィクソ、2試合目はピヴォ、そして今回はゴレイロとどこでもこなすオールラウンダー。正ゴレイロが長期研修中で試合に出られない穴をしっかり埋めている)
「前の選手がどんどん点を獲ってくれて点差が開くほど落ち着いてプレーできました。声もどんどん出て、みんな集中してました。声は大事だなって思いました。勝てたけど最初の2失点は反省します」

 

15_13番當間さん要所で相手パスカットにいくとーまさん。読みのよさが光る。

 

5_當間瞳さん(13)

 

“とーまさん”こと13當間瞳(26歳)。
(クラブの副部長)
「あまりうまい選手じゃないので出れるだけでうれしかったです。この勝利はチームで勝ち取った勝利ですから、すごいうれしいです。後半、いつもどおり(元気な声が)出せて、すごいよかったです」

 

12_キャプテン、落としをダイレクトピヴォの落としをダイレクトでシュートに行くキャプテン、りかこ。

 

6_片山理夏子ちゃん(4)

 

“りかこ”こと4片山理夏子(20歳)。
(チームで出場時間が最も長いのがキャプテンの彼女。献身的なディフェンスでチームを引き締めている)
「前半はチームの雰囲気もよくなかったし、自分自身焦っちゃってる部分があったんですけど、後半先に1点獲ったことで落ち着いてきて、自分自身も声が出るようになりました。練習ではあれくらいのプレーができてるんですけど、試合になると緊張しちゃって。そこがチームの弱点だと思います。でも、自分たちが乗ってくると、その個人技からチームのリズムができるというか、個人技をしてからパスもつながるようになったので。前半はドリブルする選手が何を考えているか分からないことが多いんですね。でも自分たちのリズムをつかんでくると“あ、ここに来るんじゃないか”っていうのがある程度分かってパスがつながってくるんだと思います。次はわたしも1点獲ります(笑)!」

 

21_ばばあ諏佐がサイド突破に行くサイド突破に行くばばあ。巡ってきた出場時間を無駄にしなかった。

 

7_須佐純子さん(17)

 

“じゅんさん”こと17須佐純子(39歳)。
(“ばばあ枠”を飛び越えた出場時間を求めて懸命のアピールが実ったか後半出場し前プレで相手を追い回しサイド突破も見せるなど大健闘!)
「ちょっと、なんか、いけそうな気がしちゃった。ウフッ。楽しかった。なんかやりたかったから突破からシュートまでいけてよかった。みんながいっぱい点獲ってくれたから今日は出れるなと思って。そしたらみんなにいわれた、”ばばあの時間だ”って(笑)。“ばばあタイムだ”って(笑)。とりあえず抜かれないようにいこうと頑張りました。次は大事なとこで出るぞ!」

 

16_18番坂井希江ちゃん後方に下げた相手のボールをチェイシングに行く、きえ。

 

8_坂井希江ちゃん(18)

 

“きえ”こと18坂井希江(21歳)。
(前プレから相手のミスを誘ってボール奪ったシーンもあった)
「出番が来ると、わたしが出ていいのかなって思いつつ、とにかく自分は当たりとか強いほうだからキープとそれだけを出していきたいと思ってプレーしました」

 

20_10番宮崎菜摘フィジカルをベースに守備範囲の広さを見せるなっちゃん。この日の先制点は彼女の足から生まれた。

 

9_宮崎菜摘さん(10)

 

“なっちゃん”こと10宮崎菜摘(26歳)。
(ゲームメークに長けたディフェンス。見かけからは想像もつかない気迫のこもったプレーを見せる)
「チーム初勝利、ほんと、一安心です。今日は点が入ってからですけど落ち着いてプレーできましたし、前回より自分も声を出すようになって集中できたかなって思います。前半を3-2で折り返して、後半先制したことで流れがこっちに来たと思います」

 

13_5番北原沙知さん前半の序盤にサイド突破からビッグチャンスを演出したさち。このシュートはバーに嫌われたが、この後、後半最初の価値あるゴールを決めた。開幕戦の先制ゴールに続く今季2点目だ。

 

10_北原沙知ちゃん(5)

 

“さち”こと5北原沙知(21歳)。
(スピードに乗ったドリブルからのシュートが得意な左アラ。ゴールへの意欲はチームNo.1だ)
「後半最初のゴールは、後ろ向きでディフェンスを背負ってもらって、ターンして撃ちました。サイドから中へ入っていくドリブルが得意なんですけど、コートが狭かったからか、ドリブルが生かせなかったかな。失うのを恐れてパスばっかりになってしまった。今日は緊張から声出す人とか決まってて前はあまり要求しなかった。苦しいときにこそ緊張に負けない選手になっていきたいです」

 

19_劇的変化をもたらしたハーフタイムハーフタイムの選手間の話し合いがチームに劇的変化をもたらした。

 

22_試合終了、安堵の表情が試合終了と同時に安堵の表情が。板橋クラブ代表(写真右端)と川崎監督にも笑顔が。

 

▪️川崎康裕監督インタビュー
選手の自立が大勝を引き寄せた

Pivo! 2部初勝利が8-2の大勝。気持ちのいい勝利だった。

川崎 でも、前半が。

Pivo! 前半はパスミスが目立った。キミがベンチからさかんに“丁寧につなごう”といっていたが、うまくいかなかった。でも後半は見違えるようによくなった。

川崎 山下さんだからいいますけど、ハーフタイムでこういいました。“日ごろの練習も誕生日会もワイワイガヤガヤやるのがうちのいいところなのに、今日の雰囲気、お葬式でしょ? 代表の板橋さんも『どうしちゃったの?』って心配してるよ。この雰囲気を変えないと勝てないよ!”っていう話をして。その話のほかに、ほとんど指示は出してないんですよ。それが後半、むちゃくちゃ声が出るようになって。それでチームの4点目が入りました。

Pivo! 後半の1点目だね。ハーフタイムに何があった?

川崎 ひと言でいうと、選手が自立しました。オレの話の後、自分たちだけでミーティングして。何をどうすべきか話し合って。そこからガラッと雰囲気変えて。元気に声を掛け合って、パスを引き出しあって。
代表の板橋さんから“(フットサルに関しては)子どもみたいだから、1年間みっちりフットサルやれば来年よくなるだろう。ただ、能力があるんだから、勝たせたいよね”ってずっといわれてました。それはオレも一緒だし、そういう意味でも今日はほんとによかったです。

Pivo! 7、13、17、18番と普段あまり出られない選手も出ることができたし、いいプレーもあった。

川崎 この間の山下さんの記事(注)を見て、これはもう出してあげないとと思って(笑)。主力の選手に“このあと出なくていい?”と聞いたら“大丈夫です”というから長く使いました。それがうちのいいところでもあるし、みんな、“ばばあ(じゅんさん)を出したい”一心でいてくれてたんで(笑)。一生懸命追い回してボール奪ってたし。4人全員、ナイスプレーでした。
(注:「9月で40歳、ばばあ枠で出してもらってます(笑)」https://www5.targma.jp/pivoplus/2015/06/30/post17262/

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