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[無料記事 / 第12回全日本女子フットサル選手権大会 ] バルドラール浦安ラス・ボニータスが関東大会3連覇達成(2015/10/16)

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[ 第12回全日本女子フットサル選手権大会 関東大会 ]
2015年9月26日(土)~27日(日) ウイングハット春日部(埼玉県)

まとめ◆デジタルピヴォ!記者YNG

関東各都県大会から勝ち上がった全12チームによる全国大会行きを懸けた戦いが2日間に渡って繰り広げられた。激戦続きの中で決勝戦に進んだのは千葉県代表のバルドラール浦安ラス・ボニータスと神奈川県代表のシュートアニージャ。
関東リーグでも上位を争う両チームの戦いは延長戦でも勝負はつかず、PK戦までもつれた激戦を制した浦安が見事に関東大会3連覇を達成した。

????????????????????????????????????表彰を受ける浦安キャプテンの#6田中とチーム1のテクニシャン#8和泉。

全国大会行きの切符は4枚、初日に3チームずつ4グループに分けた総当たりのリーグ戦を行い、各グループ1位が2日目の準決勝に進出と同時に全国大会行きが決まる。
リーグ戦を1位通過して全国大会行きを決めたのは以下の4チーム。
Aグループ:シュートアニージャ
Bグループ:VEEX TOKYO Ladies
Cグループ:バルドラール浦安ラス・ボニータス
Dグループ:CAFURINGA BOYS東久留米

全国大会行きは決めたが2日目の準決勝からはプライドを懸けて初日以上に激しく熱い戦いが繰り広げられた。

[ 準決勝 ]
シュートアニージャ 1-1 VEEX TOKYO Ladies
(PK3-2)
バルドラール浦安ラス・ボニータス 3-0  CAFURINGA BOYS東久留米

[ 3位決定戦 ]
VEEX TOKYO Ladies 2-1 CAFURINGA BOYS東久留米

????????????????????????????????????東京都代表のライバル対決はVEEXが勝利。

[ 決勝戦 ]
バルドラール浦安ラス・ボニータス 4-4 シュートアニージャ
(PK6-5)

関東大会連覇中のバルドラール浦安ラス・ボニータス(以下浦安)と昨年大躍進したシュートアニージャ(以下アニージャ)の戦いは予想外の激しい撃ち合いとなり観衆を大いに盛り上げる大熱戦となった。
4分、今季は出場機会を増やし主力としての活躍が目立つ浦安#11石井が先制点を挙げる。

????????????????????????????????????出番を増やして急成長を見せる浦安#11石井。

しかし今大会のアニージャはチームの勢いや一体感が強く感じられ、関東女王の浦安を相手に激しく攻め立ててチャンスを多くつくり出すと7分に#14松村が同点ゴールを挙げて12分には#15楠のゴールで逆転に成功する。今季は監督やメンバーの入れ替わりの多い浦安はところどころですきができてしまうのかマークのずれで失点してしまうパターンが多いようだが、後半には気迫の伝わるプレーやアニージャに激しくプレスをかけてボールを奪い、猛反撃に出る。
浦安のテクニシャン#8和泉が同点にした直後には、今季新加入の#9江川が高い位置でボールを奪ってすぐに強烈なシュートを決めて逆転する。

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アグレッシブなプレー、シュート力、味方を鼓舞する姿で今季新加入ながら風格抜群の浦安#9江川。 ????????????????????????????????????スピードとさりげないフェイクやフリーランニング、狭いスペースにも入り込み効いたプレーを見せる浦安#10多田。

さすがに疲れが見えてきた両チーム、このまま浦安が逃げ切ると思われた終盤であったが今大会のベストと呼べるゴールシーンが生まれた。
浦安がチャンスを決め切れずにアニージャがボールを奪いカウンターアタック、ハーフウェー付近、左サイドを駆け上がった#13中臺にボールを送ると右前方へダイレクトパス、この速い流れに誰も追いつけないと思われたが#18加藤が完全に抜け出していて浦安GK本多と1対1を迎え、少しバウンドしていたボールを思い切りボレーシュートで狙うとゴールバー下側に当たり激しくネットを揺らしてゴールイン。疲労の見える時間帯とは思えない高速カウンターと見事なシュートは美しくもあり豪快であるスーパーゴールであった。

????????????????????????????????????パスのつなぎからフィニッシュまで完璧なスーパーゴールを見せたアニージャ#18加藤と#13中臺が歓喜のハイタッチ。

関東大会優勝を目指す両チームの戦いは3対3の同点で後半が終わり、5分ハーフの延長戦でさらに劇的な展開を迎えた。
延長前半2分、浦安の守備の集中の乱れた瞬間にゴール前でフリーになったアニージャ中臺がゴールを決めて1点リードのまま時間は過ぎていき、後半もアニージャGK#12吉村が堅守を見せるといよいよ浦安は追い込まれる。

???????????????????????????????????? アニージャ#13中臺のゴールで浦安を追い込んだが・・・。

しかしピヴォに入った浦安#13阿部にGK本多がロングスローでボールを送るとこれがよく納まり、素早い反転シュートがアニージャを脅かし続けると試合終了残り8秒、同じパターンで阿部が反転してシュートを放つとついにアニージャの壁をこじ開けてゴールイン。何度も信じてボールを送り続けた本多と阿部のホットラインが見事であった。

???????????????????????????????????? ボールを要求し続け、鋭い反転シュートを決めてチームを救った浦安#13阿部。

劇的なゴールでPK戦にもつれた試合はさらに熱い展開となる。
先攻の浦安のシュートをアニージャ吉村が止めれば、浦安本多もアニージャのシュートを止め返す。
その後4本目までは両チーム決めると、5本目の先攻浦安を吉村がセーブしてついにアニージャが王手をかける。

???????????????????????????????????? 準決勝のVEEX戦でもPK戦で大活躍したアニージャ#12吉村。

しかし、ここで本多が再び止め返すというスーパーセーブ、そして本多の咆哮(ほうこう)に会場は大盛り上がりとなった。

???????????????????????????????????? 絶体絶命のピンチで止めるとは「さすが本多さかえ」としかいえない。

その後8本目まで進み、浦安が決めるとアニージャは外してしまい長かった試合にようやく決着がついた。何度も追い込まれながらもさすがの強さを見せた浦安が劇的な勝利で関東大会3連覇を達成した。

???????????????????????????????????? 勝利が決まり、全員が本多に駆け寄って笑顔で抱擁。

[ 最終順位 ]
優勝:バルドラール浦安ラス・ボニータス

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準優勝:シュートアニージャ

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3位:VEEX TOKYO Ladies

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4位:CAFURINGA BOYS東久留米

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???????????????????????????????????? 関東代表4チームとサポーターで記念撮影、関東代表が再び日本一に返り咲けるか期待したい。

以上4チームは11月6日(金)~8日(日)に湿原の風アリーナ釧路(北海道)で行われる全国大会に出場する。是非、多くの方に足を運んで女子の熱い戦いを生で観ていただきたい。

今大会優勝の立役者、攻守にすばらしい活躍を見せた浦安GK本多選手にインタビューを行った。

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Y:関東大会優勝おめでとうございます。予選ではSAICOLOとの大一番を制し、決勝ではシュートアニージャに先手を取られながらも終了8秒前に追いつく劇的な試合で見事な連覇を果たしました。簡単でいいので大会を振り返った感想をお願いします。

本多:ありがとうございます! 率直な感想は、ただただうれしいです。関東女子リーグで同率首位の SAICOLOさんと同じブロックだったこと、関東大会と初代女子アジアチャンピオンを決定するAFC女子フットサル選手権と日程が重なったため、加藤と東山を欠いて戦わなければならなかったこともあり、非常に大変でした。決勝では延長戦までもつれ、心理的に苦しい時間が続きました。PKで勝利することができましたが、1つも楽な試合はありませんでした。選手権連続出場記録を更新できたことも、非常にうれしく思います。

Y:決勝戦はPK戦までもつれる大接戦でした。決められたら負けてしまう場面で慌てずに相手のシュートを止めてチームを救った場面はしびれました。PK戦でも堂々とした姿でしたね、自信はあるほうですか?

本多:はい。PK戦は特に自信があります(笑)。準決勝でのシュートアニージャさんのPKを観ていたので、私はそのデータを基に3本目まで対応が可能でした。後守(先攻)だったので、味方がゴールを決めたときは楽な気持ちで守れました。決められなかったときは、絶対に止めなければなりませんでしたが、PKの準備をしてきたので、むしろPKになった時点で勝利を確信しました。

????????????????????????????????????PK戦の合間には笑顔も見られ、自信があるというのもうなずける。

Y:今年は監督が変わり、新加入選手や、以前は出場機会の少なかった選手が常にセットの一員としてコンスタントに出場するようになり、新しいラス・ボニータスとしてのチームづくりを進めているところだと思いますが結果が出せてすばらしいですね。これだけ変化があっても結果が出し続けられる要因は何でしょう?

本多:監督・コーチ・選手が替わったとしても、私たちがラス・ボニータスである以上、強くなければならないし、日本一を目指すチームであることは変わりません。バルドラール浦安というFリーグの下部組織であるという誇りを常に持ち、常に高いモチベーションでトレーニングに臨めているからだと思います。 結果を出し続けられているのは、トレーニングはもちろん、心理的な話を監督がよくしてくれるからだと思います。

Y:本多選手個人としてのプレーをお聞きします。GKとしてゴールを守るプレーは常にトップレベルと思いますが、今年はロングスローだけでなくキックの精度の高さでアシストが増えていますね。これほど攻守に能力の高い選手は他にいないなと思います。

本多:咋シーズン、スローのアシストは多かったのですが、今シーズンは運がよくキックのアシストをすることができています。スローに関してはほぼ練習していませんが、キックに関しては、対戦相手がパワープレーを選択するケースを想定し、空き時間があれば練習しています。その結果が今シーズンのパフォーマンスにつながっているのかもしれません。

Y:全国大会ではさらなる強豪との戦いが待っています、悲願の日本一達成に向けて今後のチームの課題はどのようなところでしょう?

本多:全国では関東以上に厳しい戦いになると思います。どうしても硬くなったり、プレッシャーに感じてしまうケースがあると思います。そのプレッシャーを楽しみつつ、ラス・ボニータスらしいフットサルができればいいと考えています。

Y:普段から応援席には多くの方が来られていますが、関東大会では特に大きな声援が多かったようですね。サポーターの方にメッセージをお願いします。

本多:いつもラス・ボニータスの応援をしていただきありがとうございます。サポーターさんの声援はピッチの選手にもしっかりと届いています。その後押しを受け、ひとつでも多く、しあわせ~のおすそわけができるようにしっかりと戦います。 これからもよろしくお願いいたします。

????????????????????????????????????AFC女子フットサル選手権で日本代表に選ばれた#5東山のユニフォームを着ての撮影。義理人情に厚く、本当に仲間思いで選手間だけでなくフットサルファンからも大人気の選手だ。まだまだ日本のトップGKで居続けてほしい。

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