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[全日本選手権東京都決勝大会準々決勝]闘魂、オープンリーグから史上初の関東大会出場を逃す!(2015/11/29)

1_タイトル_闘魂集合写真リラックスムード満点の闘魂。

 

2_ゾット集合写真いい緊張感をみなぎらせるゾット早稲田FC。

 

第21回全日本選手権大会 東京都決勝大会 準々決勝
ゾット早稲田フットサルクラブ 3-1 闘魂
2015年11月28日(土)  葛飾区総合スポーツセンター体育館

 

仲間と楽しむ場をひとつでも多く

長い全日本都大会の戦いもいよいよ準々決勝。3部の下のオープンリーグからこの舞台に上がってきたこと自体が奇跡に近いが、今日勝てば関東大会出場が決まる。闘魂にとってこの試合は、全日本の都大会史上初のオープンリーグチームによる関東大会出場をかけた歴史的な一戦だった。ただ、集合写真の表情がそうであるように気負いとか気迫とかとは一切、無縁。ただただ仲間と楽しむ場をひとつでも多く、という意識を全員が共有している。闘魂の闘魂たるゆえんだ。はて、どんな試合だったのか、振り返ろう。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

3_1_立ち上がりから稲田がピヴォらしい仕事をしてみせた試合の立ち上がりから稲田がピヴォらしい仕事をしてみせた。

 

稲田、一木、GK石渡と主力そろい踏み

決勝大会準々決勝にコマを進める都リーグの3代表を決めるプレーオフが11月3日に行われたことは既報のとおり。闘魂は第1試合のBRB戦で試合開始と同時にプレーオフにいく奇策に打って出るが敗退した。主たる理由は、稲田、一木、横山(ノリ)、GK石渡らの主力を仕事の都合で欠いたためだ。その証拠に、この4人が顔をそろえたプレーオフ第2試合は東京都2部の十条FCを4-1で破っている。この日は、ノリを除く3人の主力が顔をそろえた。稲田とノリの2枚のピヴォがそろえば心強いがそう思いどおりにいかないのがオープンリーグのチームの現実だ。一木はシュライカー大阪でキャプテンを務めた“生粋”の元Fリーガーだ。難波田や吉成圭(ファイルフォックス府中)らと同じ学校の教員生活を「楽しんでいる」と語っていた。そして「すっかり太っちゃって」というが僕が見た限り相変わらずスリムだし、衰えは一切感じられない。ただ、練習しないのが闘魂だ、試合になったらどうなるのか、Fリーグ卒業後初めて見る彼のプレーが楽しみだった。稲田は「嫁さんの実家の家業」に従事していたが今は子供たちの指導をなりわいにしているという。穏やかな表情でそんな話をしてくれた。“シュートシーン、狙ってるぞ”というと「期待しないでくださいよ」と返してきた。

試合直前の最後の簡単なミーティング。難波田はこういって締めた。「点を獲りにいこう。負けたらなんにもならない。こんな年寄りたちを観にきてくれる人たちがいるんだ、勝とうぜ!」。試合以外に練習をしないチームだ、カテゴリーでいうと5つも格上のチーム相手に普通に考えたらかないっこない。でも勝負は下駄を履くまでわからない。前回も負けはしたが東京都1部のBRBを相手に奇策で十分に困惑させた。そこに難波田の経験が生きている。でも、BRB戦で頭からのパワープレーを見せているから今日はもう通用しない。果たして試合は極めてオーソドックスな入りを見せた。

 

3_2_闘魂先制点を演出したGK石渡前半9分、闘魂の先制点を演出したGK石渡。ロングスローが効果的だった。

 

3_闘魂先制のきっかけになった接触シーン闘魂先制のきっかけになったピヴォのゴリとゴレイロ渡邊の交錯シーン。

 

(残り 2630文字/全文: 3975文字)

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