［無料記事/Road to 関東女子リーグ］BALLENA BLANCA 城北レディース、都２部無敗優勝で１部昇格決定!（2015/12/26）
昨季のエントランスリーグに続いて１シーズンで昇格を決めた城北。
最終節の対戦相手、府中アスレティックFC女子アスピランチ。メンバーがわずか７人で矢口監督は「２セットが組めない」と嘆いていた。
Super Sports XEBIO 東京都女子フットサル2部リーグ2015
BALLENA BLANCA 城北レディースの戦績
第１節 ４△４ vs.Jonita
第２節 ２△２ vs.early.f.t
第３節 ８⚪︎２ vs.十条FCレディース
第５節 ４⚪︎０ vs.MANA CAMISA
第６節 ５⚪︎２ vs.SUGINAMI FANTASISTA
第７節 ３⚪︎２ vs.VESPA FUTSAL HACHIOJI
第９節 ４⚪︎１ vs.府中アスレティックFC女子アスピランチ
［第９節得点経過］
１-０ ２分 城北 10 宮崎菜摘
２-０ ３分 城北 ９ 熊坂結女
３-０ ６分 城北 ５ 北原沙知
４-０ 11分 城北 18 坂井希江
４-１ 16分 府中 30 長岐真奈
▪️Super Sports XEBIO 東京都女子フットサル2部リーグ2015最終順位
（勝ち点/試合数/勝/負/引/得点/失点/得失点）
１位 BALLENA BLANCA 城北レディース 17/7/5/0/2/30/13/17
２位 Jonita 16/7/5/1/1/27/12/15
３位 十条FCレディース 15/7/5/2/0/24/12/12
４位 early.f.t 13/7/4/2/1/23/11/12
５位 VESPA FUTSAL HACHIOJI 7/7/2/4/1/8/18/-10
６位 MANA CAMISA 6/7/2/5/0/6/18/-12
７位 SUGINAMI FANTASISTA 6/7/2/5/0/14/27/-13
８位 府中アスレティックFC女子アスピランチ 1/7/0/6/1/5/26/-21
チームの宝石
やった! 無敗優勝!! 最速で１部昇格!!!
女子フットサルの頂点である“関東女子リーグ昇格”を目指して都２部リーグで奮闘してきたBALLENA BLANCA（バジェーナブランカ） 城北レディース（以下、城北）は12月23日、第９節（最終節）に勝利し無敗優勝を成し遂げ、堂々の１部自動昇格を決めた。昨シーズンのエントランスリーグに続いて、２つのカテゴリーを各１シーズンで突破する最速ぶりを大いにたたえたい。
城北は試合のなかった前節（第８節）、首位の十条が敗退し４位に転落したのに伴って初めて首位に浮上した。迎えた今節、勝ち点14の城北に、２位Jonita、３位early.f.tが１差で肉薄し、城北が引き分け以下だった場合は勝利したチームに逆転優勝がある。さらに４位十条も勝利し、城北が負けて２位と３位が引き分けに終われば逆転優勝もありうるという緊迫した状況だった。メンタル面でのプレッシャーが心配されたが、天の助けか、この日、城北は第１試合。第２試合以降のライバルの動向を気にすることなく、「勝利」にまっすぐ向き合うことできたのは大きかった。また相手の府中はここまで６試合で得点４と決定力の低い相手だったことも幸いした。
運命の大一番、城北は、前半開始２分に先制しこれ以上ないスタートを切る。得点を決めたのは、なっちゃん。バランサーとしてチームの舵取りに専念してきた右アラはこの日はエースのゆめとダブルピヴォを構成。「ずっと前をやりたかった」という10番は最前線で水を得た魚のごとく躍動した。川崎監督のさい配が的中した城北はこのあとも３分にゆめ、６分にさち、そして残り１分（11分）にはきえが今季リーグ戦初ゴールを決め感動にむせぶというこれ以上ない形で後半へと折り返した。
しかし、“好事魔多し”とはこのことか。
追加点を重ねて勝利を決定づけようとの意図から川崎監督が後半頭から送り出しのは、ピヴォの９ゆめ、アラの５さち、11さやかという攻撃的な３人。この３人が相手ゴールに襲いかかるが待っていたのは相手のカウンター。３人とフィクソの２のんとのライン間を突かれ、あり得ない事態を招き、後半４分、相手に失点を許す。このまずい状況を監督は後半開始直後に把握していた。でも、１点獲れば事態は変わる、そう信じて戦況を見守った。しかしそうはならなかった。前半の１stセット（２のん、４りかこ、10なっちゃん、９ゆめ）に戻した城北は落ち着きを取り戻したかに見えたが浮き足立った状態は変わらず追加点が奪えない。結局、前半に今季最高の戦いを見せたのに、後半は０-１という最悪の結果に終わった。決定力が低い府中が相手でなかったら、こういう結果で終わることはできなかったかもしれない。来季の１部を見据えて貴重な体験ができた城北だった。なお、優勝を決めた日の祝勝会の席上、さちが川崎監督にこういった。「（来季）もう一度、後半頭のメンバーでやらせてください、絶対に勝ってみせますから」。めちゃくちゃうまい選手が居並ぶ１部を相手に戦う来季、この負けん気こそ、チームの宝石だ。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
キックオフと同時に下げた府中のボールに食らいつく10なっちゃん。
もたつく府中の守備陣に襲いかかる。
そして開始２分、なっちゃんが先制ゴールを決め城北は勢いに乗った。
その１分後、９ゆめがピヴォ当てのパスを受け反転シュート、２-０とリードを広げた。
エースのシュートをチームメートがたたえる。
ゴレイロからのロングスローを強打する９ゆめ。これまでは強打一辺倒の印象が強かった。
ところがディフェンスを背負った状態で当てて走り込む仲間を使う落としも見せ、プレーの幅を一段と広げた。頼もしい。
この日ゴールこそなかったが前半に攻撃的な守備を見せた11さやか。この後ボールを奪ってチャンスを演出した。このディフェンスを後半も見せてほしかった。
６分、チーム３点目を決めたさち。なんとゴレイロ１りかからのロングボールを右足ボレー。ボールは一度も床につかないままゴールネットを揺らした。
「最近ドリブルにいく自信がない」と嘆くさちだが、ここぞというところでは大仕事をやってのけるからすごい。
チームの部長として裏方仕事でもチームをけん引するばーちゃんが前半から出場しピヴォの位置でシュートにいく。しかし、フカしてしまった。残念!
前半残り１分、18きえの今季初ゴールが飛び出した! 監督の指示どおりの位置取りからゆめのシュートのこぼれを押し込んだもの。「自分がまさか決めるなんて」と夢見心地だった。
ゴレイロのりかと喜びを分かち合った後も感動冷めやらぬきえの姿にチームに喜びがあふれた。
勝負を決めるために後半、川崎監督がピッチに送り出したのはピヴォの９ゆめ、５さち、11さやかという攻撃的な３人だった。
果敢に攻める３人。だが、この布陣が思わぬ混乱を招いた。
３人が前へ行ったために後ろが空いてカウンターを食うシーンが増えた。
ゴレイロのりかの活躍が目立つようになった。前半にはなかったシーンだ。
後半４分、まさかの失点。前半と全く違う試合となった。
反撃に出るもジタバタしてしまい追加点を奪えない。
それでもチームに余裕はあった。残り１分40秒、“ばばあ枠”のじゅんさんがピッチに立った。練習してきたスイッチプレーやワンツーで成長の後を見せた。
この日じゅんさんはシュートも撃ったがゴールは来季の宿題となった。
試合終了! 見事勝利をあげたというのに後半０-１という内容に選手たちは下を向いた。
応援に駆けつけてくれた人たちに優勝の報告をする城北。７ぶーちゃんは苦しかったシーズンを振り返りすでに両目に涙があふれた。
優勝の実感が湧いてきたのは大半が着替えを終えたころ。ハイタッチでお互いの健闘をたたえあった。
そして何故かじゅんさんを胴上げ! 年齢へのリスペクトかな!? おめでとう、城北!!
- « 次の記事
- 無料記事： 「anelfut park でボールを蹴りませんか?」（2015/12/28）
- 前の記事 »
- ［Fリーグ第33節］ペスカドーラ町田・後呂康人選手「町田のみんなとパレードしたいです。まずはプレーオフ初戦、しっかり準備します!」（2015/12/25）
