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[全日本選手権関東大会]コロナFC/権田・山村朋也選手「自分だったらどう戦うかを考えていつもFリーグの試合を観ています。練習試合をすることはありますが、公式戦で実際どうなるか楽しみです」(2016/2/15)

 

第21回全日本フットサル選手権・関東大会
2016年1月23日(土)立川市泉市民体育館
FUTURO 3-3(1PK2) コロナFC/権田

2016年1月30日(土) 駒沢体育館
準々決勝
Y.S.C.C.フットサル 3-4 コロナFC/権田

2016年1月31日(日)駒沢体育館
準決勝
リガーレ東京 3-3(2PK3)  コロナFC/権田
決勝
柏トーア’82 2-2(3PK4) コロナFC/権田

 

3月4日(金)から3日間、開催される第21回全日本選手権大会1次ラウンドに進出をしたコロナFC/権田(関東フットサルリーグ1部・以下権田)。
エスポラーダ北海道(Fリーグ)アグレミーナ浜松(Fリーグ)ミキハウスフットサルクラブ(関西フットサルリーグ)としのぎを削り決勝トーナメント進出を狙うこととなる(決勝トーナメントに進出できるのはグループ1位のみ)。関東大会は4試合中、3試合をPK戦での勝利というしぶとい戦いぶりをみせた権田。このギリギリの戦いは必ず全国大会に生きるはずだ。
下馬評では決勝トーナメントはFリーグのチームのみというものであり、地域リーグのチームは引いて守らざるをえないというのが現実的であるかもしれないが、前記事の権田・鈴木正太監督のコメントにもあるように権田はスタイルを変えないと語っているし、歴史的にそういうチームである。
ジャイアントキリングを起こせるかどうか、そして、地域リーグのチームが自分たちのスタイルを貫き、Fリーグのチームに対してクオリティー高く勝負を仕掛けられるのかというのも見どころである。
初の全国大会に喜ぶだけではなく、スタイルを貫き、結果を残したいのは監督のみではなくチーム、そしてキャプテンの思いでもある。
権田が関東大会で結果を引き起こした要因として、鈴木正太監督の采配に全選手・スタッフ・サポーター・ファンが一丸となれたということがあると思う。それに加えて、キャプテンの山村朋也とその弟である山村和士の兄弟コンビでの活躍は大きかった(FUTURO戦、Y.S.C.C戦では兄弟ゴールも見られた。)。

今回はキャプテンの山村朋也選手にインタビュー。関東大会の振り返り、全国大会への展望について語ってくれた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤学

 

 

Pivo!:関東大会はギリギリの試合が続きました。
山村:選手権はPKがあるので毎練習時にPKの練習はしていました。そこでしっかり蹴れる、決められる選手を決めて蹴っていました。練習をしていた分、キッカーは自信を持って蹴れたと思います。かつて、選手権ではフウガさんにPKで負けてしまい、勝ち切れなかったつらい経験も力となりました。あとはゴレイロの永野が止めてくれたのが勝因としては一番大きいです。永野は(PKの練習含め日々の)練習でみんなからのシュートを受けていたのでそれも活きたのかなと思います。

FUTURO 3-3(1PK2) コロナFC/権田

 

山村:選手権1回戦、初戦だったので堅さが出るかなと想定はしていましたが、実際に出てしまい、おぼつかない感じでした。いい形で点を獲れ雰囲気もよく戦えていましたが、FUTUROさんに1点を返されてからは勢いに乗られていまい、それを返せる力がなかったです。FUTUROさんとは久しぶりの対戦でしたが、ベテランの選手だけでなく若手の選手のドリブルもうまく、プレス回避もうまくされてやりずらかったです。FUTUROさんが序盤でチャンスを外してくれて先制点を獲れたのが大きかったです。ただ、3‐0にしたのに追いつかれたのが反省点です。3点リードの後に試合巧者になって、相手がボール取りにくるのをパス回しで回避をし追加点を決めるのがプランでした。追加点が獲れなかったのと向こうの勢いを止められなかったのも反省点です。

 

Y.S.C.C.フットサル 3-4 コロナFC/権田
写真はY.S.C.Cフットサル(神奈川県フットサルリーグ1部)のキャプテン宿本 諒太(元FCまんほーるキャプテン・FUTEBOLiSTA天下一武道会2014で優勝をしたHabilidosoのメンバーでもある。Habilidosoの他メンバーはISSYとシニーニャ)。

 

山村:早い時間に2点を獲られてしまいましたが、時間も残っていましたし、チャンスも来るなと思っていました。しっかり力を出せば点を獲れる自信もありました。後半になって0‐2のままなら焦っていたかもしれないですが、前半で2点を返せたのもあり、焦らずに戦えました。

 

 


準決勝 リガーレ東京 3-3(2PK3) コロナFC/権田

 

山村:リガーレさんはディフェンスが強く、リーグでも1分け1敗(3‐3と2‐3)と負け越していたので難しくなるのは最初からわかっていました。先制点を獲るつもりが、されてしまい、途中追いつきましたが、突き放されました。1点を獲るのが難しいチームだったので苦しい試合でした。

 


決勝 柏トーア’82 2-2(3PK4) コロナFC/権田

 

山村:柏さんはリーグでは初戦は完敗しました(2‐7)が、2試合目では勝てました(7‐4)。馬場くんを中心に戦ってくるので。そこを抑えられるかどうかというところでした。守備も堅いチームなので向こうが崩れない限りは大きな点差にはならないだろうなと思っていました。全国大会進出自体はお互い決まっていたのである程度リラックスした中で戦えたとは思います。残っている力を出して、走って、しっかり戦おうと思っていましたし、あとは気持ちでした。

Pivo!:関東大会優勝の感想を。

山村:素直にうれしいのひと言です。リーグは最後は失速して3位となりましたが、そうはいっても、しっかり結果は出せましたので選手権も優勝を目指して臨みました。それが結果としてかないました。選手権の関東大会優勝は4月スタート時点でのチームとして掲げた目標でした。選手権は勢いもないと勝てない大会なので気持ちさえ乗れば結果が出せると思っていました。

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