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無料記事:[全日本選手権大会決勝・試合後記者会見〕ぺスカドーラ町田・岡山孝介監督「強い気持ちを持って戦ってくれた選手を誇らしく思っています」(2016/3/14)

 

 

第21回全日本フットサル選手権大会・決勝
ぺスカドーラ町田 5-3 名古屋オーシャンズ
2016年3月13日(日) 国立代々木競技場第一体育館 観客数:3,604人

[得点経過]
1-0 7分 町田 9 横江怜
1-1 9分 名古屋 10 シンビーニャ
1-2 10分 名古屋 10 シンビーニャ
2-2 17分 町田 16 篠崎隆樹
2-3 17分 名古屋 3 北原亘
3-3 20分 町田 オウンゴール
4-3 24分 町田 7 金山友紀
5-3 33分 町田 10 ボラ

 

ぺスカドーラ町田は名古屋オーシャンズに全日本フットサル選手権決勝で勝利をおさめ、CASCAVEL BANFF時代以来、クラブ史上2度目のタイトルを獲得する。
以下は岡山孝介監督と大会MVPとなった金山友紀選手の記者会見の模様となる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤学

 

 

(試合を振り返って)

岡山:お疲れ様です。本当に素直にすごくうれしく思っています。プレーオフでは本当に悔しい思いをしました。当然、あのときもリーグの成績からして、プレーオフには我々が行くものだと思っていたのですが、それがかなわず。そこで対戦できなかった名古屋と今大会で対戦するには決勝まで行かないといけなかったですし、道のりは険しかったですが、そこにたどり着いて、それで満足をせずに強い気持ちを持って戦ってくれた選手たちを誇らしく思っています。

 

 

金山:監督がいったとおり、優勝できたのがうれしいですが、まず、大会を迎えるにあたって、予選も免除された状態で入り、初戦が一番キーになると思っていました。初戦をいい形で勝つことができたところでチームは勢いに乗ったかなと思っています。それと同時に自分としては先日のフットサル日本代表の試合後、初めてのフットサル界にとって大きな舞台、注目される大会という位置づけで自分に何ができるかという意味でも思いが強く、とにかく、本当に気持ちのこもったプレイを最初から最後までやって、フットサルは本当におもしろいんだということを少しでも多くの人に感じてもらいたいという思いでこの大会に臨みました。

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:前半残り約9分で名古屋オーシャンズが5ファウルになり、その後、2日目でも結果を出していた日根野谷選手、後呂選手、横江選手、篠崎選手のセットにしました。それで、前半のうちに同点、第2PKも狙うという意図でしたか?

岡山:そのとおりです。後呂はドリブルで仕掛けられる選手なので、ああいう展開になったら使いたいと思っていましたし、森谷も最後突破して決めましたけど、そういう1対1の部分で強みを出せると思っていました。そういうところが特徴の選手で、彼自身がもし突破できなくても、相手が怖がってくれれば、プレスも弱くなりますし、そこでペースを握れるかなと思いました。彼がいると本当に攻撃的になるのでそれがメッセージになりますし、昨日からそれがいい方向には出ていたと思います。

Q:前半、甲斐選手、ボラ選手のセットのところでボラがミスをして取られて、失点をしました。そういうことがありましたが、でも、後半頭そのセットを使い、ボラはその後に点を入れました。あの2人を入れてある程度勝算があったのですか?(他メディアの質問、以下同)

岡山:それはもちろんありました。最初のドリブルのところはやっぱり失点した後だったのでもうちょっと落ち着いて攻撃を組み立てるべきでした。それは注意をしていましたし、あれ自体はよくなかったですね。でも、練習で甲斐さんもボラもすごくいいプレイをしていましたし、点が獲れる選手たちなので当然使うべきだと思っていました。同点だったら、怖がらずに仕掛けていこうという気持ちはあったので、彼の起用をしました。もちろん得点経過が変われば、出る時間、出るセット、メンバーも変わってきますが、同点だったら行こうという気持ちはありました。あまり守りに入るよりは攻撃を続けようという気持ちを持って試合に入っていたので、それがうまくいってよかったと思います。

Q:名古屋オーシャンズにはプレーオフで対戦できなかったということで、そのときに対策を練って頭にあったと思います。実際この大会に入り、名古屋オーシャンズは準決勝でバルドラール浦安に対して底の選手がボールを奪われて失点を重ねる試合でした。それも見て2か月練習してきたところから変更点はありましたか? またはもともとどのように戦おうと思っていたのですか?

岡山:そういう失点も準決勝ではありましたが、そこまで多くはないですし、やっぱりボールキープを名古屋がすることが多いですし、プレスは思うようにはかからないです。ただ、うちは攻撃的に行きたいですし、そこがぺスカドーラ町田のいいところでもあるので、準決勝での名古屋オーシャンズの失点どうこうではなくて、スタートラインはちょっと低いですけど、積極的にボール奪いに行こうとハーフタイムで話をしましたし、失点してもいいからといったら語弊はあるかもしれませんが、それくらいの強い気持ちを持って、試合には臨みました。

Q:それはいつ当たろうとぺスカドーラ町田は名古屋オーシャンズに対して、そのような戦い方をしたいということですか?

岡山:そのときのチームの状況であったり、いるメンバー、相手の調子は加味してはいますし、微調整は必要ですが、基本的にそういう気持ちを持っていつもやっています。

Q:優勝した瞬間はどういう心境でしたか? 例えば、何か頭に浮かんできたとか。ぺスカドーラ町田としては初めての優勝だと思うので。またはMVPを受賞して感じるところは?

金山:優勝した瞬間は喜びと同時に目の前にペドロ コスタ選手と(北原)亘選手がいて、引退する選手を目の前に、彼らにお疲れ様という気持ちが先に来たのが正直な気持ちです。みんなが喜んでいる中で後から実感してきたような形です。MVPは本当に僕なんかが取るところでなかったと思いますが、3日間本当に周りの選手、スタッフも含めて本当に多くの人に支えられて、自分は結構いい歳ですけど、走り切って、戦い抜くことができたということが、こういうMVPという形になりました。それは自分の力だけではなくて、本当にチームのメンバー、チームを支えてくださっている人たちで勝ち取った優勝とMVPだと思っているので、自分が取ったという意識はほとんどないです。

Q:今日試合会場や中継でこの試合をご覧になった方々にフットサルがおもしろいという思いを伝えられたと思いますか?

金山:そこは人それぞれの観点といいますか、どういう部分を楽しむかといいますか、それぞれの価値観があると思うのでその部分の回答は難しいです。ただ、フットサルという競技にかけて戦っている姿というのは今できる最大限の力は出し尽くしたと思っています。もちろんその中で、戦術的な部分でしたり、監督が今年掲げていたボール回しの部分であったり、細かい部分はありますが、名古屋オーシャンズと戦うにあたって、勝つことの難しさというか、勝つためにはある程度犠牲にしないといけないところはあると思っています。そういう部分で伝えられたかはわかりませんが、本当にこの3日間戦ったこのチーム、チームメイトを誇りに思いますし、このチームメイトで最後まで戦い抜くことができて本当にうれしく思っています。

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