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無料記事[Fリーグ2016/2017第5節]エスポラーダ北海道・小野寺隆彦監督「カウンターからのフィニッシュの精度が上がらないことには僕らの勝ち目が正直ない」(2016/7/12)

試合後の会見に臨んだ小野寺監督と本田キャプテン。「フェアな試合だった」と口をそろえた。

 

試合序盤の町田ゴール前の混戦で十川のシュートを小野寺がブロックしたシーン。北海道は決定力不足に泣いた。

 

北海道唯一のゴールを決めた新加入の酒井。写真と逆の右サイドでドリブル突破から決めた。北海道にとって室田(写真左端)の穴を埋める貴重な戦力だ。

 

“皆本発言”にも言及

前節にホームで大分を下した勢いそのままに2勝目を求めて南下したエスポラーダ北海道だったが、生命線であるカウンターから何度もチャンスを演出しながら、肝心のフィニッシュの部分でピヴォの水上がケガ明けということもあり精度が上がらないまま僅差で敗退した。次節への巻き返しを誓う小野寺監督と本田キャプテンは会見の終盤、4節町田戦後の記者会見での「リスペクトの少ない試合だった」と語って物議をかもした“皆本発言”にも言及した。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

■記者会見
(試合を振り返って)
町田の顔・甲斐選手に決められて
よりゲームが難しくなった

小野寺隆彦監督 悔しい結果です。(オウンゴールの1失点目は)非常にもったいない失点だったと思います。ただそれ以上に点数もしっかり獲れなければいけないゲームだったのかなという中で、チャンスもしっかりありましたし。そういったところで決めれないと特にアウエーゲームは難しくなってくるなというのを改めて感じました。また今回はミスから、ほんとに町田の顔といわれる甲斐選手に決められてしまうと、よりゲームが難しくなるのかなと思う流れになってしまいましたが、もちろん最後まで選手は全力を尽くしてくれましたので、あともうひとつ詰めなければいけないところ、決めるべきところを決める、押さえるべきところを押さえる、安易なミスをしないというごくごく当たり前のことですけれども、しっかりと毎回毎回確認していかなければいけないチーム状態なのかなというふうには感じています。ただ、本当に前を向いて進んでいけるチームではありますので、こういう結果にも自分たち肩を落とさずしっかり次の試合も頑張りたいと思います。以上です。

本田拓磨キャプテン まあ、内容的にもちょっとボール支配率的には町田さんのほうが上だったのかなとは思いますし、フリーキックからの失点に関しても僕たちからのミスだと思うので。ま、これを経験としてしっかり受け止めて同じことを繰り返さないようにやっていくことが今のチームにとって大事だと思うので、この経験をしっかり無駄にしないように次につなげていきたいなと思います。

(一問一答)
得点は酒井が一瞬のすきを突いた結果

Pivo! 監督に質問です。1つ目はスコア的に歴史的には北海道と町田の試合は僅差が多いと思うが、ゲームプランをどういうふうに考え、どういう戦いを想定していたのか。2つ目は酒井選手は開幕戦から出ていて今日も活躍したが監督は彼をどう評価しているか。

小野寺 ゲームプランとしては、うちにはゴリッとピヴォに張る選手がいないので、おそらくカウンター合戦になるだろうと予想していました。お互いに速い選手が多いので、展開が速く、僕たちとしてはカウンターのボールを支配して、ミスしたあとカウンターされてもまたボールを奪ってクロスカウンターを狙うということを選手たちとも話していましたし、そこがポイントになるだろうとは思っていました。得点を獲った酒井に関しても一瞬のすきですよね、相手が止まったところで裏に抜け出してキーパーからのいいスローが出たというところで。ま、あれ1本しか続かなかったことで残念ですけれども、カウンターでゴールという結果を出しながら前に進まなければいけないかなというふうに思っていますし、まだまだこれからだなというふうには思っています。酒井に関しては運動量も豊富でスピードもありますし、また、器用なこともできるので、非常に評価していて新人ですけども使ってます。まだまだこれからも伸びていく要素を持った選手だと思うので頑張ってほしいなと思っています。

Pivo! 北海道のカウンターの精度はもっと高かったと思いつつ見ていた。神のボ-ル奪取からのショートカウンター、さらに両サイドを使った長い距離を走るカウンター、結構チャンスをつくりながらフィニッシュが、というシーンが何度かあった。決められなかったのはどの辺に要因があったのか。

小野寺 ま、正直、今ご指摘のとおりカウンターの精度がといわれてしまいますと痛いところかなと思います。ただ、走れてないわけではもちろんないですし、フィニッシュの部分で、まだ(ピウ゛ォの)水上もゲームに戻ってきたばかりというところもありまして、精度に欠けるかなというところだと思います。なんといってもここの精度が上がらないことには僕らの勝ち目が正直ないところですし。ただ、前回のホームゲームではそういったことができてバサジィ大分には勝つことができてるので(第4節5⚪︎3)、もっともっとその部分を徹底していかなきゃいけないのかなと思います。神に関しても運動量はベテランですけども前からのディフェンス、後ろに入ったときも含めて非常に頑張ってくれているので、頑張る限りはしっかり使っていきたいと思っています。若手も伸ばしていかなければいけないチームなのと、いろいろな意味で経験を積みながらそれをプラスに変えていきたいなと思っています。

Pivo! 本田選手、キャプテンとして心がけていることは?

本田 キャプテンは高山なんですが、今ケガで離脱している中で僕がキャプテンをやらせていただいているので。キャプテンマークは巻かせていただいているんですけど、ま、若い子が多く入った中で、チームのカラーを消さないように、そして彼らの特徴を消さないようにしていきたいなと思っていますし、外でのコミュニケーションというのはすごく大事にしてます。

やってみてフェアだし、リスペクトもしてくれた

Pivo! 何かと話題の多い町田だが戦ってみてどんな印象を持ったか。それぞれにコメントを。

小野寺 ま、いろいろと話題が豊富ですけれども、歴史のあるチームですからね。僕の中では何もないというか、はい、ボールへのコンタクトも含めてフェアにお互いがやってたと思いますし、ファールはファールで仕方ないのかなと思いますし、そこは審判のコントロールの問題もあると思いますから、ゲームが荒れないようにどうジャッジしていくのかというのも審判も含めたフットサルゲームだと思います。そういったところが今日はしっかりコントロールできてたから、多少のファールは3個4個ありましたけども、それが観ているお客様にとって何か大きな影響があるといったゲームの内容ではなかったというふうに思います。今日は森岡選手とも戦ってみたかったですけど、イゴール選手も残念ながらケガということで、まだまだ町田の総合力は上なんだろうなというふうには思いました。

本田 ま、いろいろSNS等でも盛り上がってますけども、やってみてフェアだし、リスペクトもしてくれた部分もあるので、こういうチームがしっかりある中で、どう戦っていくのかっていうのも北海道らしさにつながると思うので、チームのカラーとしてしっかり受け止めて、今後もやっていきたいです。

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