デジタルピヴォ! プラス

[ ゼビオ関東女子Fリーグ2016 第3節 Part.1 ]バルドラール浦安ラス・ボニータスが開幕3連勝で首位をキープ 、the sunkisstが2連勝で2位へ浮上(2016/7/30)

 

SuperSports XEBIO 第7回 関東女子フットサルリーグ2016 powered by PENALTY 第3節
2016年7月3日(日) 栃木県 足利市民体育館

まとめ デジタルピヴォ!記者YNG

 

混戦模様の第7回関東女子リーグは第3節を迎え、昨季最終節まで優勝争いをしたSAICOLOとバルドラール浦安ラス・ボニータスの対戦がこの日の第1試合から見られることで注目が集まると、浦安がこの試合を制して開幕3連勝を飾って首位をキープ、第2試合ではthe sunkisstがCAFURINGA BOYS東久留米に快勝して2位へと浮上した。

[ 第1試合 ]
SAICOLO 2-3 バルドラール浦安ラス・ボニータス

ここ数年優勝争いを続けてきた2チームが第3節で早くも対戦、お互いに激しくプレスをかけてペースをどちらが握るか序盤から目が離せない試合となった。
浦安のボールキープ率がやや高く感じられ、連携の高さを生かしていい流れをつかんではいたがSAICOLOはしっかりと相手を抑えて素早くカウンターアタックを仕掛けるなど、気を抜けばすぐに流れは傾くシビアな展開で時間は進んでいく。
すると前半6分、浦安陣内でボールを奪ったSAICOLO#20秋田谷が右サイドから中央へ切り込んで左足でシュートを決めて先制する。しっかりと耐えながらでも決めるべき場面ではしっかりと決める選手がSAICOLOには多い。
先制を許した浦安は#9江川、#13阿部を中心に積極的な攻撃に出る、すると10分、中央を攻め上がる阿部が左サイドの#6田中へパスを送ると田中は右足トーキックのシュートをファーサイドに突き刺して同点ゴールを挙げる。気迫のこもった思い切りのいいシュートが見事であった。
レベルの高い戦いは接戦となり、同点のまま後半を迎える。後半もそれぞれ特徴を生かしてチャンスをつくり出す。SAICOLOはピヴォの#11吉川を起点にすると、浦安も#17池田を起点に対抗する。
両チームともピヴォを使うセットやパスワークでリズムをつくるパターンを持つが、GKの攻守も光り、なかなかゴールは奪えなかったが後半6分、浦安は左サイドを抜け出した江川がゴール前中央へ走り込む阿部にパス、ゴールに背を向けた体勢でボールを受けたが飛び出してくるGKがシュートコースを消し切る前にヒールキックでシュートすると見事に決まって逆転に成功する。
12分に阿部が再びゴールを決めてリードを広げるとここからはSAICOLOが猛反撃に出る。
16分、浦安ゴール前中央からSAICOLO#8高橋が豪快にボレーシュートをたたき込むとさらに激しい攻撃を仕掛けていくが最後まで浦安が耐えに耐えきって試合終了となった。
3対2で勝利した浦安はこれで開幕3連勝、単独首位をキープ、SAICOLOは1分け1敗のスタートとなっているが今後順位を上げてくるであろう。

 

SAICOLO。

 

バルドラール浦安ラス・ボニータス。

 

序盤から激しい攻防が見られて目が離せない試合だった。

 

前線でボールを奪い、先制点を挙げたSAICOLO#20秋田谷。

 

今季初ゴールで喜びを分かち合うSAICOLO。

 

チームを鼓舞する姿が印象的な浦安#9江川。

 

気迫のこもったシュートを決めた浦安#6田中。

 

浦安のクワトロセットを支える#8和泉。

 

第3節でも効果的なランニングで貢献した浦安#10多田。

 

SAICOLO#11吉川が前線で巧みなボールキープ。

 

浦安の3-1システムの中心の#17池田がシュートの意識の高さを見せる。

 

浦安#13阿部の絶妙なヒールシュートが勝利を呼び込んだ。

 

貴重な3点目に喜びを爆発させる浦安。

 

豪快なボレーで浦安を追い込んだSAICOLO#8高橋。

 

開幕3連勝のバルドラール浦安ラス・ボニータスから、同点ゴールを挙げてチームに勢いをもたらしたキャプテンの#6田中千尋選手に話をうかがった。

Y:開幕3連勝おめでとうございます。昨季の優勝争いを繰り広げた2チームの対戦は注目度が高い一戦でしたが見事な勝利でした、試合の感想をお願いします。

田中:ありがとうございます。 昨年の優勝チームであり、私たちが敗れた相手ということで意識をして臨みましたが去年感じていたような、マイナスな勝たなきゃいけないという気持ちでなく、やってやろう! というワクワクとした前向きなメンタルで試合ができたと思います。 
入りもそんなに悪くなかったのですが、私のミスで失点してしまい、ゲームを難しくしてしまいました。 早いうちに点を返せて、またさらに阿部選手が追加点を挙げてくれたので少し落ち着く時間ができたと思います。SAICOLOさんには1点差では後半の最後に追いつかれてしまうという話をしていたので3点目がすごく大きいものとなりました。ベンチもフィールドも、チームがひとつとなって戦うことができ、白熱した試合だったと思います。

Y:先制を許しながらも田中選手のゴールで勢いに乗りました、ゴールを振り返ってください。 

田中:前半の早い時間に自分のミスで失点しまったため、自分で取り返さないといけないという強い気持ちを持っていました。 阿部選手が相手を引きつけてから私にパスをしてくれて、多田選手が相手を引き連れて奥のスペースを取りに行ってくれて、私の前に大きなスペースをつくり出してくれました。
普段の選択だったらファーサイドにパスを出していたと思いますが、気持ちが強すぎてゴールしか見えませんでした(笑)。相手が滑ってくることも見えていたので最後の振りを早くしてシュートを低めのトーキックにしました。 私がシュートへ行くまでのチームメイトのオフ・ザ・ボールの動きがすごくよかったと思います。チームメイトに感謝です。

Y:なじみのある吉川紗代選手が起点になっていたり、個人技のあるサイコロの攻撃にうまく対応できていましたね。

田中:SAICOLOさんはうまい選手がたくさんいるので相手のストロングポイントをどうやって消していくか、スタッフのスカウティングで試合前から対策はしていました。ただ、試合前から警戒していた勢いのあるカウンターや相手の嫌な所を突く動きはやはりうまいなとあらためて感じています。 あわや失点という場面はたくさんあったので守備は今後の大きな課題だと思います。

Y:昨季から少し選手の入れ替わりはありましたが、浦安らしいパス回しのクワトロセットと、ピヴォ当てを多用するセットがどちらもうまく連携が取れているようですね。

田中: 私たちは、浦安のフットサルというベースの中でひとりひとりが自分のストロングポイントを発揮していくチームです。クワトロだけだと単調になってしまいがちなので、池田選手をピヴォに置いた3-1セットができることは今年の強みといえると思います。私たちはスター選手がいるチームではないので、助け合う動きを取り入れながらチームメイトの特徴を生かし合っていけるように今後もっと詰めていきたいと思っています。

Y:王座奪還に向けて今後の課題はどういうところでしょう? あと、キャプテンとしてチームを引っ張っていますがチームメイトにさらに期待することを教えてください。

田中: 課題は・・・決めるところで決める。得点のチャンスは、来てるときに決めないと大きなピンチを呼び込んでしまうものだと思います。ひとつのチャンスで決められるかどうかで勝ち負けが決まってしまう試合もあるので、そこの精度を練習からこだわっていきたいと思います。
チームメイトに期待することは、ずっといい続けていることですが、 私たちはすごい選手がいるチームではないから ひとりひとりが主役になれるし、ならないといけない。だからこそ自分のストロングポイントをしっかり意識してプレーしてほしいと思います。 苦手なところは他の選手でカバーし合うことで全員がよさを出せるそんなチームが理想だと私は思っています。自分がチームをつくってる、支えてるという自覚をひとりひとり持つことでいい雰囲気で試合に臨めてると思います。今後も試合ごとに活躍する選手が代わる代わる出てきて、みんなが自分のよさを発揮できるチームになっていきたいです。

Y:今季のチーム目標や、浦安のフットサルと田中選手自身のアピールポイント、サポーターや女子フットサルファンに向けてのメッセージをお願いします。

田中:目標はもちろん3冠。関東リーグ優勝、全日本選手権優勝、地域チャンピオンズリーグ優勝です。 チームのアピールポイントは全員が主役になれることです。 毎回活躍する選手が違うので、毎試合新しい発見や見どころがあると思います! 私自身は大きな特徴があるわけでもなく、うまいプレーができるわけではありませんが、たまに見せるすごいシュートに期待してほしいです。
応援してくださる皆様、いつもたくさんの応援をありがとうございます。 共に戦いましょう! 今年こそは最高の瞬間を共に味わいたいと思います! 今後も応援よろしくお願いします!

 

浦安で長くキャプテンを務め、日本で有数のフィクソとしてもおなじみの選手だ。さらに高い舞台でのプレーも見たいものである。

 

[ 第2試合 ]
CAFURINGA BOYS東久留米 1-3 the sunkisst

勝ち点3を獲得して一気に上位入りしたい両チームの対戦は、引いた守備を見せるカフリンガにsunkisstが攻める時間が多い展開となった。
sunkisstは#5水原、#7伊藤、#10濱野を中心にチャンスをつくり出すがカフリンガは引いた守備と#6芝原の危機察知能力の高さで耐えながらカウンターアタックを見せる。
お互いに自分たちのスタイルを徹底して時間は過ぎていくが、前半12分ようやく試合が動く。カフリンガゴール前での混戦からsunkisst伊藤がこぼれ球を思い切り蹴り込んで先制する。ついにカフリンガゴールをこじ開けたことで明るさと勢いを見せると17分には濱野がカウンターからゴールを決めてリードを広げる。
後半はカフリンガが#4鎌倉にボールを集めて攻撃を組み立てるがシュートまでは持ち込めず、sunkisstの攻勢の時間が多くなる。
クワトロや高い個人技で多彩な攻撃を見せると6分、パスを回しながら裏が空いた所へ水原が駆け上がり、そこへパスを送ると飛び出してくるGKより先にボールに触って3対0とする。
後手に回り、チャンスがつくれないカフリンガであったが終盤に#15新井がゴールを決めるも時すでに遅し、sunkisstはこれまで出番のなかった選手を出場させながらもペースをそのまま握ったまま時間は進んでそのまま3対1で勝利した。
2連勝となったsunkisstは2位へと浮上、テクニックのある選手が多く、攻守によく走る運動量もあり結果も出ているので上位入りの期待も高い、カフリンガは苦しいスタートとなっているが経験豊富な選手も多いので今後の巻き返しに期待したい。

 

CAFURINGA BOYS東久留米。

 

the sunkisst。

 

固い守備をこじあけて先制したsunkisst#7伊藤。

 

カフリンガ#23玉川はスピードに乗ると相当な脅威だ。

 

sunkisst#10濱野が追加点を奪って味方と笑顔のハイタッチ。

 

開幕3試合連続ゴールのsunkisst#5水原、攻守で結果を出して今後も活躍が期待される。

 

カフリンガ#4鎌倉が奮闘したがゴールは遠かった。

 

カフリンガ#15新井が一矢報いる。

 

最後までsunkisstの流れが止まらない試合となった。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ