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[Fリーグ2016/2017第13節]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「自分たちのほうが名古屋よりもポイントが上で戦う試合だと意識させたうえで、すみだが勝つのが目標でした」(2016/9/5)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第13節
名古屋オーシャンズ 5-5 フウガドールすみだ
2016年9月3日(土) 小田原アリーナ 観客数:1,103人
[得点経過]
1-0 03分10秒  名古屋 10   シンビーニャ
1-1 04分55秒  すみだ 11   清水和也
1-2 23分52秒  すみだ 16   岡山和馬
1-3 25分45秒  すみだ 77   ボラ
2-3 28分05秒  名古屋 6    ダニエル サカイ
3-3 35分11秒  名古屋 17   八木聖人
4-3 36分45秒  名古屋 11   セルジーニョ
4-4 38分51秒  すみだ   14   西谷良介
5-4 39分35秒  名古屋   11   セルジーニョ
5-5 39分48秒  すみだ 14   西谷良介

 

消化試合数11試合で2位の名古屋オーシャンズ(以下名古屋)と消化試合数12試合で首位のフウガドールすみだ(以下すみだ)の首位攻防戦。
関係者をはじめとして注目の第1戦は引き分けで終幕をした。
フウガドールすみだの須賀監督は「非常に悔しい引き分けになったなというのが率直な気持ちです」と悔しさを露わにした。
この記事はフウガドールすみだの記者会見と須賀監督の個別インタビュー記事となる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 


名古屋が早々にシンビーニャ選手のトリッキーなシュートで先制をすると、

 

 


すみだは直後に清水和也選手が同点ゴールを決める。

 

 


続いて岡山和馬選手が須賀監督の期待に応え、勝ち越しのゴールを決める。

 

 

 


その後、ボラ選手が追加点を決め、スコアは1-3と名古屋相手にフウガは2点の差をつくる。ボラ選手は4試合連続となるゴールであった。

 

 


その後、名古屋はダニエル サカイ選手のゴールで2-3と1点差に詰め寄ると、安藤良平選手をゴレイロに置いてパワープレイを開始する。その後、名古屋は八木聖人選手、セルジーニョ選手とゴールを重ね、すみだは4-3とついに名古屋に勝ち越されてしまう。すると、今度はすみだが稲葉洸太郎選手をゴレイロに置いてパワープレイを開始する。

 

 


そのかいあり、すみだは西谷良介選手が4-4と同点になるミドルシュートを決め、同点に追いつく。しかし、その44秒後にセルジーニョ選手のゴールで、5-4と名古屋は再び勝ち越しすることに成功する。
試合はそのままでは終わらず、その13秒後に西谷選手に再びミドルシュートで試合残り12秒と土壇場で5-5と追いつく。

 

以下は、
須賀雄大監督諸江剣語選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「お疲れ様でした。非常に悔しい引き分けになったなというのが率直な気持ちです。時間もあるので、急に切り替えるのではなくて、この試合を勝ち切れなかったことを改めてゆっくり改善していけるようにしたいなと思っています。ただ、今季相手選手や監督だったり、いろいろな方から”勢い”といわれることが多かったです。今日の試合をものにすれば勢いではなくて実力と認めてもらえるかなと思っていましたし、自分たちの自信になると思っていました。そういう意味ではこの引き分けは監督である僕の責任であると思っています。選手たちは十分名古屋と張り合える選手がそろっていることに胸を張ってほしいなと思っているので、後期に向けて、改めてリーグ優勝目指せるチームと確信しています。しっかりと立て直してまた改めて勝っていけるようにしていきたいと思います」

 

諸江剣語選手
「お疲れ様です。2点差というリードを守れず、非常に悔しいゲームになりました。2点差になったときに少し相手をリスペクトしすぎたのかなということを感じています。ただ、優勝争いをしていくうえで、相手に勝ち点3をプレゼントするのではなく、勝ち点1を取れたことをプラスに考えて、次につなげていけたらいいのかなと思っています」

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:3-1になってからのプランを教えてください。

須賀:今諸江がいったように今回非常にアグレッシブにプレスをかけることがテーマだったので、3-1になったからそれをやめるのではなくて、相手がボールを持ったときに技術が高い選手もいますけど、逆にリスペクトし過ぎずに紅白戦と同じ様にガツガツボールに寄せて高い位置を取って、簡単にディフェンディングサードに入れないということを意識してやってきたので、そういう意味では3-1になっても継続してやっていくよというイメージは持っていましたし、セットプレイのところ以外は悪くなかったのではないかなと思っています。

Q:特に前半、中にこだわって、あえてサイドに振らないようにしていたのように見えました。それは名古屋対策ですか?

須賀:まず自分たちの秩序としても、ディフェンスを引き付けてから相手の背後を取って行くという秩序があるのですが、それに加えて今回は相手がイプシロンというY字のプレスでかけてくることはわかっていたのでそれを回避する中で相手にプレスを簡単にかけさせないというのが1つのプランでした。そういう意図がある時もありましたし、逆にサイドが空いていればサイドを使うし、今日は中央のパターンが効いてきたのと思うのでそこは狙いどおりかなと思っています。

Q:ダブルピヴォに関しては名古屋に対して意識しましたか?

須賀:今日は逆で普段ほどダブルピヴォは使っていないつもりです。ボールを運ぶというところをポイントにしていましたし、相手のプレスをかいくぐれば、数的有利をつくれるイメージを強く持っていたので、逆に今日は岡山だったり、ボールを運ぶ選手が活躍した試合だなと思っていました。いつもよりは少しそういう選手の活躍を促してそれに応えてくれたゲームだったと思っています。

Q:今日は少しのミスが即失点につながるタフで緊張感のあるゲームでした。その中で一時2点をリードをして、その意味では勝てたというか、惜しかった気持ちだと思いますが、勝ち切れない1番の要因としては?

須賀:まず1つは3-2になってしまった後の守備に関しては修正できるのではないかと思っています。やはりセットプレイというのはかなり集中してやって来たところでもあるので。やっぱりあそこで3-1の状態でパワープレイを迎えるというのが非常に大事なポイントじゃないかなと思っています。あとは相手もいてのことなので相手もすばらしかったというのは褒めなければいけないですけど、パワープレイに関しても1番質の高いパワープレイだったなと対戦していて思ったので、やっぱり1番レベルが高い相手に合わせてトレーニングをしていかないといけないなと思いました。そういう意味でそこの緻密さも含めて名古屋と当たることをイメージしてしっかりトレーニングを組んでいかないといけないところかなと思っています。それ以外に関しては選手は本当によくやってくれたと思っているので引き分けの原因を探すとなるとそういうところ、直接的な失点を経験値で防いでいくというところになってくるのかなというくらいゲームプランとしては自分たちの思ったとおりに運んだ試合だったと思っています。

Q:この引き分けは監督の責任だと思った部分というのは?

須賀:今季僕たちは自分たちのストロングポイントを出していくことを非常に重要視していましてそこに関しては相手の研究ももちろん大事なのですが、自分たちのよさも全部出そうというのを1つポイントに置いています。そういった意味でパワープレイやセットプレイにおけるディフェンスのトレーニングに関しては多くマネージメントができたかというと、どちらかというとよさを出すことに重きを置いていました。なので、そういったところでプランを変えていけばもっとやれる選手たちだったなと思います。そういうところの練習での背景から今日の失点が生まれていると思うので配分として自分たちのよさをもちろん出しつつも、相手のよさをリスペクトしつつやっていくという意味では、よりそういう部分でのマネージメントによって防いでいけるのかなというふうに思っています。そういう意味で監督の責任感かなと思っています。

記者会見は以上。

以下は須賀監督の個別インタビューとなる。

 

Pivo!:歴史的に全日本選手権で名古屋オーシャンズ相手に勝ち、優勝をしたこともありました。逆に悔しい思いをしたこともあったと思います。そういった過去のことはもう切り離していますか?

(残り 934文字/全文: 4430文字)

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