［Fリーグ2016/2017第15節］ぺスカドーラ町田・岡山孝介監督「追われる立場は難しいはず。１試合１試合勝ってプレッシャーをかけていくだけです」（2016/10/24）

2016年10月24日 22時02分　
カテゴリ： Fリーグ2016/2017
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SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第15節
ぺスカドーラ町田　４-３　府中アスレティックFC
2016年10月22日(土)　町田市立総合体育館　観客数：1,279人
［得点経過］
1-0　08分01秒　町田　16 篠崎隆樹
2-0　23分26秒　町田　10 森岡薫
2-1　26分08秒　府中　25 完山徹一
3-1　29分08秒　町田　10 森岡薫
3-2　30分45秒　府中　８ 上福元俊哉
3-3　31分21秒　府中　13 渡邉知晃
4-3　38分27秒　町田　10 森岡薫

ぺスカドーラ町田は一時３-１と府中アスレティックFCを点差で突き放したものの、ミスもあり、３-３という難しい状況となる。
そんな中での森岡薫選手の決勝点の活躍もあり、中断明け２戦目、ホーム初戦を勝利で飾った。森岡選手はこの試合、ホーム初ゴール・ハットトリックを決める。
チームは中断前から数えて現在３連勝となり、順位としては４位をキープする。

また、前節含め小野寺選手のナイスセーブもあっての勝利であった。

前節は金山選手の４ゴール。

今節は森岡選手の活躍だけでなく、篠崎選手の活躍もあった。中断前の湘南ベルマーレ（以下湘南）戦でも決勝ゴールを決めたが、今節は先制ゴールを決めた。

話を中断前に戻す。

横江怜選手は名古屋セントラル・名古屋オーシャンズ（以下名古屋）戦後、「チームは生き物。悪くなるのは簡単。こういう試合をした後に、どういう準備をして、どういう戦い方をするかです」と話した。

名古屋セントラル・小田原セントラルに関しては首位へ接近するチャンスであったが、結果は勝ち点４。

ヴォスクオーレ仙台（以下仙台）戦は室田祐希選手の２ゴール１アシストの活躍があった。
「点が獲れなかったときに比べて気持ちが楽になりました。連携も徐々に合ってきました」とのことであったが、一時は２-４からなんとか引き分けにすることはできたものの、最後決めきれずに勝ち点１となる。
名古屋戦に関しては横江選手は「前回の名古屋戦は前半で大差になりゲームが壊れましたが、今回はいい試合はできたと思います。ただ、いい試合ではなく勝ちたかった。すごい悔しい。入りは悪くなかったです」と話した。それでも「優勝にかける思いはぶれていないです。そこしか見ていないですし、できると思っています」

その優勝にかける思いはそれぞれではあるが、皆強い気持ちを町田の選手は持っている。

滝田学選手は湘南戦後、「今日の試合だけに調整してやっているわけではなく、優勝するということを明確化してやってきています」と語る。
滝田選手にとっても今年は特別な思いがある。「甲斐選手」「森岡選手」それから「自分自身のキャリア。代表への思い」。

岡山監督は湘南戦後、「今日はよくなったですが、名古屋戦は悪くなかったです。よさは出ていました」と語った。

滝田選手はセントラル３試合は「湘南戦は両方ファイトしていて局面局面ではよかった部分もありますが、全体のクオリティ―はよくなかったです。仙台戦はもっとやるべきことがありました。名古屋戦は質はよかったですが、最後の最後の詰めであったり、球際もう少し寄せるだとか当たり前のところはやらないといけないです。それがまったくできていないわけではないですが、もっとできるかなと思います」と湘南戦後振り返ってくれた。

滝田選手は今シーズン入団をした森岡選手と室田選手について「能力的にもフットサル選手の質が良くて、かなり高いレベルにいます。薫くんに関しては町田に今までなかったような角度から話せる選手で、プロの環境でやってきた選手しかないところを僕らに注入してくれている」という。

中断明けの意気込みとしては「勝ち点を失い続けているからそれを奪い返せるように１つずつ勝つこと。下位のチーム含めどこも強いです。どことではなく、自分たちが強いフットサルを体現できるか」。

名古屋戦や湘南戦が象徴されるように内容がよければ勝てるとも限らないし、内容が悪くても勝てるときもある。

前節では内容と点差ともにいいゲームをした中、チームは崩れることなく今節も一時悪い流れもありつつも、エースの活躍もあり勝ち点３を獲得する。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

以下は、岡山孝介監督と金山友紀選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

岡山孝介監督
「お疲れ様です。お互いにたくさんのチャンスがあって、接近戦でバチバチ戦って、そういう意味で熱い試合ができたと思うので、その中でさらに勝てたことは本当によかったなと思っています。中断期間で練習をした成果が攻撃・守備ともに出せてきてはいますが、今日に関してもそれでも十分ではなかったのでまた練習からその辺を修正してやってきたいと思っています」

金山友紀選手
「いい流れで途中までは迎えることができましたが、そこで少し流れを持っていかれかけました。でも、それでも、決して屈することなく流れを引き込めたというのは、ベンチを含め、出てないメンバーも含めチーム一丸で勝ち取った勝利だと思います。やはり、ミスは誰にでもあると思います。そのミスを他のメンバーで取り返す、カバーし合うということができるかどうかというところだと思います。本当に最後、勝ち切れることができてよかったと思っています。一番の勝てた要因はやはりホームの雰囲気でした。失点してからゴールを決めたときの雰囲気は自分たちを後押しをしてくれる力になっています。その中でしっかりとしたプレーを今後もしていきたいです」

以下は質疑応答となる。

Pivo!：名古屋セントラル・小田原セントラルで勝ち点４という結果で、小田原セントラル・湘南戦も勝ちはしましたが、かなり厳しい試合であまりよい試合ではなかった中、結果的には３連勝。中断明け、ここ２戦は非常にいい試合ができています。チームの状態は今非常にいいですか?

岡山：大分よくなっています。おっしゃるとおり、湘南戦は自分たちのフットサルができなかったですし、パスも回せていなかったです。湘南のやり方にうまくはまってしまいましたが、今節も前節も内容的には前進しているので、中断期間を利用して選手たちが練習に励んでくれたおかげだと思うのでそこはいい部分だと思っています。

金山：監督がやるシステム・戦い方がある中で今個人の部分といいますか、（森岡）薫であったり、室田であったり、中井であったり、特徴ある選手がうちにはたくさんいますが、それをうまく生かすことが大分できるようになってきています。去年からやってきているメンバーはいますが、新しく入った選手がいる一方で、相手も戦い方を変えてきている中、自分たちも成長していかないといけないと思いますが、シーズン中盤を迎えて手応えを感じています。相手が前から来るのか引いてくるのか。ゾーンで来るのかマンツーマンで来るのか。相手がどのような戦い方でも、うちのシステムと個の融合ができて、戦えている実感はあります。

以下は岡山孝介監督と金山友紀選手の個別インタビューとなる。

Pivo!：前節はあくまでチームとして獲ったゴールだとしても決め切れるあたりさすがだった金山選手ですが、改めて金山選手のすごさについて。

岡山：それは練習の成果のたまものです。練習・紅白戦でやったことが試合でもできている証拠です。紅白戦を真剣にできるチームは強いし、そういう選手は点が獲れています。実際試合になったら「獲らなきゃいけない」というプレッシャーの中でやらないといけないです。紅白戦だと別に勝ち点がもらえるわけではないです。手を抜いてるというと語弊がありますが、そのちょっとしたところで、シュート練習にしても追い込んでやれる選手は点が獲れると思います。点が獲れないことは課題だったので、中断期間含めて、そこの部分は練習をしてきました。その期間での練習試合でもたくさん点が獲れて前進していると思います。

Pivo!：試合から離れた話になりますが、今回の日本代表候補について。室田選手が選ばれましたが、生っ粋の町田の選手から新しく選出されることがないことに対して寂しさや悔しさがあるのでは?

岡山：こんなにいい選手がたくさんいるのに代表に入らせてあげてないことに責任を感じています。本当に今回も１人で悔しいです。年齢で制限するというのはないはずなので、（金山）友紀もそうだし、（森岡）薫もそうだし、シノ（篠崎）だって、（横江）レオにも代表を目指してほしいです。監督が変わり、そういう意味ではチャンスだと思っています。そこはプラスに変えてほしいですし、その手助けは最大限僕もやりたいと思っています。そこは強く思っています。

金山：それは選手でやっている以上はもちろん目指しています。ミゲル監督のときも結果を残せばと思ってやってきていた部分もあります。といってもチームあっての代表だと思いますし、チームでしっかり結果を残せなかったらそこもないと思います。まずはチームで。変わることなく。それは選ばれたときも選ばれなくなっても何も変わらないです。選ばれていたから頑張っていたわけでも全然ないので。やはり、自分は日本を代表する選手になりたいのが一番強いので、日本代表はもちろん目指すところですが、これからももっともっとうまくなって、日本を代表する選手を目指します。

（残り 2209文字／全文: 6031文字）

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