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無料記事[Fリーグ2016/2017第17節]湘南ベルマーレ・横澤直樹監督「決定機を決めきるにはゴールを重ねていくしかない、その練習にも取り組んでいる」(2016/11/4)

厳しい表情で会見に臨んだ横澤直樹監督。

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第17節
ペスカドーラ町田 4-1 湘南ベルマーレ
2016年11月2日(水) 町田市立総合体育館 観客数:1,082人 
[得点経過]
1-0 04分40秒 町田 7 金山友紀 
2-0 17分36秒 町田 9横江怜 
2-1 25分20秒 湘南 14 上村充哉 
3-1 31分49秒 町田 3 森谷 優太 
4-1 38分43秒 町田 10 森岡薫 

 

第12節以降、未勝利

第12節 1⚫︎4 大分
第13節 1⚫︎2 町田
第14節 2⚫︎3 府中
第15節 1△1 仙台
第16節 2⚫︎3 名古屋
これが第2クールに入って以降、前節までの湘南の戦績だ。今節で町田に敗れ、6試合で勝点1、未だ勝ち星がない状態が続いている。必然的に試合後の記者会見での監督とキャプテンの表情は沈痛そのもの。消え入るような声で、決定機を逃したことが敗因と口をそろえるのだった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
決定機が9本、これを外しては勝利はない

横澤直樹監督 (MCに発言を促されながらしばらく無言の状態の後)お疲れ様です。第2クールに入って一度も勝てずにいる中で、なんとかここで1勝してリズムをね、もう一度立て直して、リーグの、もっと、先につながるような展開を、えー、できる試合をしたかったんですけど…悔しいです。もう、サポーターの方々もきっとそれ以上に悔しいだろうし、選手も僕らも毎日練習している以上、ホントに悔しくてたまらない試合でした。試合前に、“これ以上負けてもいいのか”と。“もう負けたくない”と。“どれだけ負ければ気がすむんだ”と。そういうふうにみんなで戦う気持ちを高めあって取り組んだ試合でしたが、やはり決定機を生かせなくて、それが敗因だと思ってます。決定機は9本ですね、ゴールをしてもおかしくないという決定機が9本。これを生かさなければもう勝利というものは手に入らずにリーグは終わってしまうし。これをなんとかしなければいけない。もうとにかく試合は続くので、すぐ改善して、次の試合に取り組みたいと思います。

 

“同じことを繰り返さないようにいい準備を”と語ったキャプテン、浦上浩生。

 

セットプレーからの決定機を決めきれなかった

浦上浩生キャプテン お疲れ様です。連敗が続く中、ホントに今日は勝ちたかったゲーム、勝たなければいけないゲームだったと思います。今日はやはりセットプレーからの形から決定機をつくったにもかかわらず、それを決めきれない。ホントに、そこに尽きるのかなと思います。それを決めてればこういうゲーム展開にならなかった可能性もありますし。決定機を決められるように僕らはホントにやってくしかないので、同じことを繰り返さずやっていけるように頑張ります。 これからすぐ日曜日、試合があるんで、時間はないですけど、しっかりと切り替えて次の試合に臨めるように、同じことを繰り返さないようにいい準備をします。

 

一問一答)
ゴールを決める選手と決めない選手では心境が違う

Q 14節の府中とのアウェーゲームの際にも敗因として決定力不足を監督はあげていた。確かにその試合も欲しい場面で決めきれなかった。そこを改善するためにチームのトレーニングでどういった対策を進めているのか。

横澤 う~ん、そうですね。失点シーンと得点シーンのところで起こりうる状況ってのは大体同じなんですけど、例えばそのシチュエーションの練習をしたとしても結局ゴールを獲るときの心理的なところなんですね。結局、Fリーグの得点ランキングを見ても大概決まった選手が入ってくる。何が違うかっていったら、ゴールを目の前にしてボールを蹴るっていう作業をするときに心境が違うんですよ。ゴールを決める選手と決めない選手ってのは。そこってのはそれはもうあのー、とにかくゴールを重ねていくしかない。ここから撃てば、このタイミングで撃てば、この角度から撃てばゴールが獲れるんだ、っていうのを、決めたシーンをしっかり覚えている。思い出す。そのときにゴレイロとの駆け引きをしっかりできる。決定機に入らないというのは心理的なところに原因があると思っています。その心理的部分に働きかける練習にも取り組んでいます。でもその心理的な部分っていうのはなかなかね、人間ていうのは考え方を変えられるものじゃないし、急に今日からお前はああしろこうしろといわれたところで自分の考えがある中で、意見を取り入れるのも苦労だし、取り入れてから自分の中になじませるという作業というのも大人になってからは結構難しいところもあるので。その辺をもう少しかみ砕きながら今後も取り組んでいきたいと思っています。

代表候補に呼ばれた岡村と上原にはまだ課題がある

Pivo! 試合からは離れるが、日本代表候補合宿に湘南から2人呼ばれたが、その選手に求めるものを教えてください。

横澤 日本代表に選ばれたからといって特別視はしないんですけど、基本的に。やはり代表監督によって選ぶ選手は決まるので、みんながうまいと思っている選手を監督が選ぶかといったらそうでもないし。代表監督が戦略・戦術を立てていく中で構想に入っているかどうかがポイントであって。
今回、岡村に関してはピヴォで選ばれたんですけど、わたしが見ている限りでは、もちろんピヴォとしての彼はキープはできるんですけども、ゴールに向かう姿勢というのは少し欠乏してるのと、あと、守備から攻撃、攻撃から守備のところの切り替えの遅さですね。切り替えというか、フットサルに切り替えってのはないと思うんですけど。攻撃をしているときに常にディフェンスのことを考え、ディフェンスのときに攻撃のことを考えている、っていうところが少し足りないのかなと。(だから)うちではフィクソのほうが体も大きいしね、効果的なディフェンスをすると思っています。いろんなポジションをやらせることによって、いろんな角度から、要はピヴォの選手がフィクソをやると、フィクソの気持ちがわかるとか。そうすると自分がいざピヴォになったときに、(相手フィクソの厳しい寄せを)どうやって打開するか、っていう発想も生まれてくる。そういうポジションもいろいろやらせて、本来のポジションに戻っていく。そういう試みも今しているところです。
もう1人、ゴレイロの上原ですが、フィウーザという(新入団の)選手がプロとしてブラジルのトップリーグでプレーし、そこで我々のクラブに手助けしてくれている状態なので、基本的にはフィウーザでいくつもりですし、もちろんフィウーザがケガしたときのための準備ももちろんしています。上原選手にとっては、目の前でブラジルのトップリーガーを見ることによって、一緒に練習することによって、いろんなものを吸収している段階なので、ほかのクラブよりもいろんなイメージを持って練習できると思いますし、その成果は日本代表でも出せると思います。

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