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[Fリーグ2016/2017第21節]シュライカー大阪・木暮賢一郎監督「現在出場時間が短い選手がこの先、試合で必要になることを考えての最後の起用でした」(2016/11/24)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第21節
ペスカドーラ町田 4-8 シュライカー大阪
2016年11月23日(水・祝) 町田市立総合体育館 観客数:1,725人
[得点経過]
0-1 04分01秒  大阪 10 ヴィニシウス
0-2 08分43秒  大阪 5 アルトゥ―ル
0-3 22分10秒  大阪 11 チアゴ
1-3  22分59秒  町田 6 本田真琉虎洲
1-4  25分09秒  大阪 10 ヴィニシウス
2-4  25分58秒  町田 11 室田祐希
3-4  26分21秒  町田 2 日根野谷建
3-5  30分29秒  大阪 10 ヴィニシウス
3-6  31分51秒   大阪 5 アルトゥ―ル
3-7  34分54秒   大阪 11 チアゴ
3-8  37分14秒   大阪 10 ヴィニシウス ※第2PK
4-8  37分31秒   町田 13  中井健介

 

37:14 町田 6 本田真琉虎洲 退場
ホームで8連勝中であったぺスカドーラ町田(以下町田)を破り、連勝記録を14と伸ばしたシュライカー大阪(以下大阪)。
一方、今シーズンホーム無敗記録を更新していた町田の記録はストップとなった。ホームでの絶対的なアドバンテージを誇る町田であったが、大阪は第1クール大阪ホームでの試合に続いて先制点を獲り、ゲームの主導権を握り、今節も勝ち点3を得る。
展開としては、大阪は4-1と3点差にしていながらも、町田に2点を追加され、一時は4-3と1点差にまで詰め寄られる。
ここ4試合は失点が減っていたが、この試合は以前からチームとして課題であったゲームコントロールのところで問題が出てしまった。しかし、ふたを開けてみると8-4とスコアで突き放しゲームをクローズした。また、この試合は冨金原選手を除いて全員がピッチに立てた中での勝利であった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

 

 


先制は大阪。ヴィニシウス選手がこぼれ球を押し込む。

 


大阪2点目はアルトゥ―ル選手。写真にあるようにハーフ近くという距離からコントロールされながらもスピードのあるシュートをインサイドキックで蹴り込む。

 

 


3点目はカウンターからチアゴ選手。森岡選手からアルトゥ―ル選手がボールを奪取をしてからチャンスが生まれた。

 

 


4点目はヴィニシウス選手。左サイドからのフリーキックをニアに決める。

 


加藤選手が守備でも1対1の強さを見せたシーン。

 

 

 

 

 

 

 


5点目もヴィニシウス選手。左サイドからミドルシュートをニアに決める。

 

 

 

 

 


6点目はアルトゥ―ル選手。インサイドキックから放たれるシュートは軌道が変化をしてゴールに吸い込まれた

 

 


パワープレイ返しでチアゴ選手が7点目を決める。

 

 


37:14、町田6本田真琉虎洲選手退場により大阪は第2PKのチャンスを得る。キッカーはやはりこの人。ヴィニシウス選手。チーム8点目、個人としてはこの試合4点目のゴールを決める。

 

以下は木暮賢一郎監督佐藤亮選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

木暮賢一郎監督
「アウェイゲームですし、ホームで勝っているという相手だったので、もちろん厳しい戦いになるとの想定でした。非常に選手がいい入りをしてくれて、多少後半は追い上げられてしまいましたが、後半の立ち上がりのチャンスを決めていれば、よりイニシアチブを取って、ゲームをコントロールできたというのは課題としてありますが、全選手が力を合わせてハードな日程の中、しっかりと勝ち点3を取れています。いつもいっているようにこの勝利で何かが変わるわけではないです。次は土曜日にホームですぐにゲームがありますので、すぐにコンディションを整えて、勝ち点3を取れるようにしたいと思います」

佐藤亮選手
「上位争いをしているぺスカドーラ町田さん相手にしっかりと勝ち切れたのはチームの自信にもなりましたし、最後、短い時間でしたが、GKの冨金原選手を除いて全員がピッチに立てたこともチームの力になると思います。ケガだったり、累積で多少メンバーが入れ替わることもあると思いますが、チームの中でいい競争を持って目の前の試合に1試合1試合全力でぶつかっていくことが僕たちができることだと思います。引き続き、チーム一丸となってやっていきたいと思います」

 

以下は質疑応答となる。

Q:外国人選手のコンディション、バランス、連携が非常にフィットしている印象でした。中断期間は主にどういうところに重きを置いて過ごしましたか?

木暮:特に大きくは変えていません。しっかりと強度の高いトレーニングを全員で行うことを継続してやっています。今はアウェイ戦が続くのでコンディションのバラつきも出て来ますが、そこはスタッフが協力して選手全員がコンディションを均一に保つことところは意識していますが、基本的には激しいトレーニングをしています。そこは外国人も代表選手も若い選手も。メンバー外も。メンバーも。出てる出てないにかかわらず、全選手が1回1回のセッションでしっかりとトレーニングすることを継続してやっています。コンビネーションに関してはクラブチームなので当然毎日練習している分、連携が日々よくなるのは自然な流れだと思います。僕ができることは、その中で利き足がどうとか、誰と誰のコンビネーションがどうとか、この時間帯はこの動きが多くできてるとか、そういう全体の方向性と、ピッチに誰がいるか、相性はどうかとか、この選手とこの選手がいるときはこういう形がチャンスになる。いいプレイができている。そういう細かな情報の提供をしながら、トレーニングをする。それ以外ないかなと思っています。

Pivo!:町田が点を重ねて、3-4となりました。その局面で、木暮監督が大きい声で大きなジェスチャーでベンチの選手に働きかけていました。そこではどんな声掛けをしましたか?

木暮:あの展開は、前に非常に決定的なチャンスを外していたつけというか、そこでゲームを終わらせきれなかったというホームのアドバンテージ、勢いで、あそこの2点は持ってかれたなというのはありますけども、そういうときに大事になってくるのは自分たちは1点差で勝っている。リスクを冒すのは町田のほうですから、僕らがそれに乗っかってしまうとゲームのリズムは壊れるので、落ち着け落ち着けというか、自分たちのペース、やるべきことをリセットできるようにしたという記憶はあります。ジェスチャーだったり、アクションは自分は激しいほうだと思うので(笑)。

Q:今後、残りの試合で負傷であったり、研究されたりということがあると思いますが、基本は変えずに積み重ねていきますか?

木暮:戦術に関しては日々手は加えています。それは相手のスカウティングによってです。自分たちの持っているパターンをそのままやれば通じる相手もいれば、そこを対策してくるからこういうバリエーションのものが効くとか、その対戦相手によって攻撃パターンは変えています。ただ、自分たちの強みを最大限に生かしながら、相手が前から来るのかハーフから来るのか、カバーをつけるのか、つけないのか、マークを受け渡すのか、受け渡さないのか、そういうところに対してアプローチをして、自分たちの持っているパターンよりも相手に効果的なものがあえば、その週はそれをレーニングします。そういう意味でタレントというところに関しては相手の対策はしやすいと思います。利き足はどうとか。グループ、チームとして戦うためには、どういう相手にも対応できるように細かい変化であったり、進化させているところはあります。ここまで来るとスカウティングや分析であったり、細かいところで勝敗だったり、スコアは動きやすいと思います。そこに関しては自分の仕事だと思っていますので、妥協せずに自分たちの弱点と強みを照らし合わせて1番いい選択肢を提供できるようにとは思っています。

 

以下は木暮賢一郎監督の個別インタビュー。

Pivo!:14連勝となりました。ホームで負けなしのチームを破った率直な気持ちを改めてお願いします。

木暮:上位を争う相手ですしね。ホーム感の強いチームですのでね。アウェイと感じる中で勝てたのはチームとしては自信になると思います。

Pivo!:前回の大阪ホームでの町田戦ですが、5-3で大阪の勝ちでした。かみ合わせのところを気にしたりというところがあり、今回もあったと思いますが、前回と比べて。

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第9節
シュライカー大阪 5-3 ペスカドーラ町田
2016年8月10日(水) 大阪市中央体育館 観客数:1,864人
[得点経過]
1-0 00分22秒 大阪 12 小曽戸允哉
2-0 07分58秒 大阪 11 チアゴ
2-1 11分16秒 町田 3 森谷優太
3-1 13分19秒 大阪 11 チアゴ
3-2 16分54秒 町田 9 横江怜
4-2 19分17秒 大阪 10 ヴィニシウス ※第2PK
4-3 39分23秒 町田 7 金山友紀
5-3 39分51秒 大阪 11 チアゴ

 

 

 

 

木暮:そうですね。前回のときはイゴール選手がいたのでね。メンタル的な違いは僕らもあるし、相手もあると思います。その中で自信持ってシュート、フィニッシュをして、前回よりは僕らのほうがメンタル的に優位であったと思います。

Pivo!:残り2分強で奥田亘選手をはじめとして、水上選手、今井選手と今出場時間の恵まれない選手で組んだ日本人セットもありました。それは点差が開いていたのもありますが、全員で試合を戦うことを体現したかったのでしょうか? それとも、試合に出さないと試合勘が養われないからと?

 

 

 

木暮:1番は全員が日々トレーニングはしていますし、勝つためにメンバーを組んでいますが、長いこと出ていないとゲーム勘は難しいですし、緊迫した場面で久しく出ていない選手を使うことは僕自身も勇気がいるところはありますから。トレーニングではお客さんもいないですからミスしてどうなることはないですが、何点差であろうと相手がいてプレーするのは全然違いますから。この先ケガであったり、累積だったり、好不調の波があったり、彼らのことが必要になることを思えば、大事になってくるので。

Pivo!:加藤選手・田村選手と年々出場時間も伸びて頼もしくなっています。彼らに期待することは?

木暮:年齢的にも、もちろん若いですし、強く、いいポテンシャルを持っている選手なのでね。育てたいというよりは信頼を勝ち得ているからこそ、プレー時間が長いというところです。

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