デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ2016/2017第19節]アグレミーナ浜松・保田健二朗監督「うちに足りないのは最後の一枚をはがすための個の能力。そこを上げるためのトレーニングをしてきたが、まだ…」(2016/12/2)

保田健二朗監督はチームの実情を率直に語った。

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第19節 
ペスカドーラ町田 3-1 アグレミーナ浜松
2016/11/14(月) 町田市立総合体育館 観客数:818人 
[得点経過]
1-0 07分12秒 町田 10 森岡薫 
2-0 10分31秒 町田 6 本田真琉虎洲 
2-1 15分14秒 浜松 13 山元優典 
3-1 31分09秒 町田 10 森岡薫 

 

ある意味、深刻な発言

「(森岡)シフトを敷いたにもかかわらず、あれ(先制ゴールとなったボレーシュート)をやられてしまえばディフェンスを変えた意味が全くない」
「パワープレーはあまりにもセーフティーな球回しだった。すべてにトラップが入る。やはりダイレクトを入れていかないと怖くはないですし、チャンスも生まれない」
「(自分の意図・戦術が伝わらないために)正直イライラすることも」
保田監督の核となるコメントをピックアップしていくと深刻な発言が目立つ。低迷するチームの現実を突きつけられた気がした。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返っって)
決定的なチャンスは対等の本数だった

保田健二朗監督
「率直に1対3という結果の中で、ま、うちもここ2試合(17節3△3府中、18節3⚪︎2仙台)、さらに1個置いてその前の2試合(14節1⚫︎2すみだ、15節2⚫︎3名古屋)、という決して流れが悪かったわけではなかったというところでは、2点差の負けというのは、ま、ちょっと痛かったかなというところです。ま、ただ、試合の内容というのはまずまずのゲーム展開だったと思いますが、ただ、決定的なチャンスというのは必ずしも町田さんのほうが多かったのかというとそうじゃないと思うんです。おそらく今日の試合の決定的なチャンスというのは対等の本数だったと思います。ただ、やはりそういったところを決め切っていかないと、こういった結果になってしまうんだなと、はい、そう思います。で、それと1点目ですね。森岡選手のコーナーからのボレー、やはりあの1点というのはちょっと、あまりにも、そのためのシフトを敷いたにもかかわらず、やられてしまったというところで。確かに森岡選手のシュートももちろん褒めるべきところですけど、うちのシフトというのは、あれをやられてしまえばディフェンスを変えた意味が全くなくなってしまう、というところで、そういうのも含めて、やはりゲームの中でピッチで起こることはすべて集中してやっていかないと、ま、こういう結果になるのかなと思います」
「見ていただいたとおり、うちがハーフに引いて、町田さんが出てくるというゲーム内容だったと思いますが、そこでパスを回されるというのはもちろん承知のうえで、じゃあ、そこでどれだけ耐えるのか。どこで取るのか、というところをピックアップしました。それと、セットプレーですね。相手の選手によってディフェンスのポジションというのを変えたんですけど、しかし、1点目、きれいにやられてしまったというところです。オフェンス面では、中断明けからやってるところで、後半に関してはもうちょっとアグレッシブにいってもいいのかなと思います」

(一問一答)
ダイレクトパスを入れる勇気に欠けていた

Pivo! パワープレーに関して迫力に欠けた印象を受けたが。

保田 そうですね、それこそ練習でやってた形に全くならなかったですし。で、なぜ練習でやったことを実践しなかったのか僕も疑問です。パワープレー自体がリスクを負ってゴールを目指す戦術にもかかわらず、あまりにもセーフティーな球回しだったんじゃないかなと。すべてトラップが入る。やはりダイレクトを入れていかないと怖くはないですし、チャンスも生まれないと思います。そこの勇気ですよね。そこに関してはちょっと残念でした。

Pivo! 練習でやったことを実践しなかったということだが、何故そうなったのか。

保田 おそらく、みなさんご存知だと思いますけど、昨年までのうちというのはパワープレーをやったときに点を獲るのではなく、点を獲られる、パワープレーをやった結果、点差を開かれるということが多かったので、おそらくそこで選手というのは守りに入ってしまったのかなと思います。チャレンジしなければ先はないですし、リスクをかけなければチャンスは生まれないので、そういったところというのはメンタル的な部分かもしれないですし。どういう理由にしろ、そこというのはトレーニングでやっていかないと。今、パワープレーをやって獲られなくはなくなっているわけで、そこだけは一歩前進しているのかなと思います。今後はプレーの中で、いい意味でのずるさ、ずる賢さというのを出してくれたりとか、いい意味での欲を出してくれればもうちょっと迫力あるフィニッシュまで持っていけるんじゃないかと思います。

 

▪️個別インタビュー
お前らのシュートレンジはどこなんだ!?

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