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無料記事[Fリーグ2016/2017第33節]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「太見とはまだ喜びを分かち合いたいので最後最後というつもりはないです」(2017/2/18)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第33節
フウガドールすみだ 2-0 エスポラーダ北海道
2017年2月17日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,151人
[得点経過]
1-0 02分31秒 すみだ 8 太見寿人
2-0 12分43秒 すみだ 9 田村佳翔

 

フウガドールすみだ(以下すみだ)の今シーズンリーグラストゲームがホームで開催された。
そして、今シーズン限りでの卒業(引退)を発表した太見にとってもリーグラストゲームであったこの試合。
平日の金曜日の開催であったが、太見のこれまでの功績をたたえるかのように1,151名が会場に詰めかける。
ホームの後押しという意味で雰囲気が非常にいいすみだであるが、それを象徴するような試合であった。
須賀監督は記者会見で「太見が引退ということで、まだまだ喜びを分かち合いたいと思うのであまり最後最後というつもりはないです」と語った。この試合、太見の1ゴール1アシストもあり、すみだは太見のラストゲームを勝利で飾る。
すみだはリーグでは満足とはいえない結果で終わったが、Fリーグ2016/2017 プレーオフ(以下プレーオフ)・全日本フットサル選手権にて有終の美を飾れるか太見選手のラストダンスに注目したい。
「プレーオフに向けて勝ち抜くイメージがわいた」
「肯定感を持って、すべてをポジティブにとらえて前だけを見て進んでいける。そういう雰囲気のときに僕らはタイトル争いをしていたと思うので、今日の試合で1つになれる確信を得た」というすみだは2/24(金)19:30より墨田区総合体育館にてプレーオフ1st Roundを戦う。
対戦相手のペスカドーラ町田にはシーズン3戦中、3敗をすみだは喫している。
しかし、3戦中、2戦は1点差であり、ぺスカドーラ町田(以下町田)は昨シーズン、リーグでは分がよかった府中アスレティックFCにプレーオフで敗戦をしている。
すみだはホームで試合ができるメリットも味方にし、リーグでの雪辱を果たせるか。
また、今節で試合をしたエスポラーダ北海道とは全日本フットサル選手権1次ラウンドで同グループ(グループD・大阪会場)に組まれている。
(ただし、2月24日から行われるプレーオフで1位か2位になるとシードチームになるため、1次ラウンドは免除となる)

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、須賀雄大監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「リーグ最終節であり、ホームでの試合ということもあり、これに負けると3位の目がなくなってしまうということもあって、勝つことが義務づけられたゲームだと思って臨みました。北海道のマンツーマンの守備が非常にタイトで献身的な選手が多いので苦しみましたが、しっかり守りきって勝つことができたと思っています。非常にベンチの選手(座っている選手・アップしている選手ともに)の雰囲気が試合を後押ししてくれたと思うのでピッチで目に見える選手以外の活躍が目立ったと僕は思っています。最後に太見が引退ということで、まだまだ喜びを分かち合いたいと思うのであまり最後最後と言うつもりはないのですけど、改めて彼の素晴らしさが出た試合だと思っているし、これを継続してプレーオフを勝ち抜くイメージがわいたのでこの後も頑張っていきたいと思います

 

以下は質疑応答となる。

Q:今シーズンを振り返って。序盤は首位であった中でのこの順位について。(3位か4位。最終の順位は19日のぺスカドーラ町田の試合結果による。試合前は4位であったが、この勝利を受けて暫定で3位となる。ぺスカドーラ町田が勝利をすれば、順位は再び入れ替わる)

須賀:今シーズンは昨シーズンより勝ち点は多く取れているということで、チームとしての停滞感というのは感じていないです。しっかり継続することも進化しないとできないリーグだと思っています。そういう意味ではもちろん悔しい結果ですが、かといって全部ダメだったかというとそうではないかなと思っています。昨シーズンと違うのは、首位で中断期間を迎えたというところで、首位に立つ経験というのは非常にタフでしたし、今後また首位を狙うチームとしてこの経験は確実に生きて行くと思うのでそういう意味で実りのあるシーズンになったと思っています。首位を守れなかった要因というのはこれからゆっくり考えればいいと思っているので、まずは次の一発勝負であるプレーオフに向けて。とにかくリーグとは全く違う性質の試合になるので。その準備をして。その後、首位を守り続けていくためにどういうことをしたことがいいのか考えていきたいと思います。

Q:ボツワナ時代からチームの中心選手であった太見選手の決断について。抜けることでのチームへの影響力について。

須賀:今日観てまだまだやれると思う方もいたと思います。彼自身、さまざまな思いを持って辞めるという決断をしたと思っています。改めて、彼が18歳でFリーグに入っていたらどうなったか、それはナンセンスな話かもしれませんが、僕自身がそれを1番観たかったというくらい、彼の18歳のときのプレーは人間離れしていたし、なぜこんな選手がJリーガ―に行ってないのだというのが僕の初めての感想だったので。そういう選手だったということで、今の彼を見れば辞める必要はないじゃんと思われるかもしれませんが、彼の中でケガとの戦いだったり、モチベーションとの戦いだったりがある中での決断でした。改めて彼の決断を尊重して、残りのシーズンを死に物狂いで戦いたいと思います。
また、フットサルというスポーツはいろいろな定義がされていくと思うのですけど、彼はそれを覆すようなプレーをする選手だと僕は思っていて、それがよし悪しではあると思うのですが、常に概念を壊してしまうようなプレーをしてきたと思っています。そういう意味で、自分自身、これからも指導者を続けていくつもりですし、彼の背中を見てきた下部組織の選手も出てきていまので、そういう概念とか、定義づけの中だけでやるだけではなく、それを飛び出すことで相手の驚異になったり、劇的なプレーを生んだりとか、そういうところは彼が残したものであると思うので、そこは僕自身も忘れないで彼の遺産としてやっていきたいと思います。

Pivo!:今シーズンポジティブなこともいろいろあったと思いますが、順位のところと名古屋オーシャンズに勝てなかったことが心残りかと思います。プレーオフでリーグで3敗しているぺスカドーラ町田と戦います。またリーグとプレーオフは性質は違うと思いますが、プレーオフに向けてのチームの仕上がりについて。

須賀:一発勝負で大事なことは本当に勝つことだと思っているのでスコアで相手を上回ること以上に大事なことはないと思っています。そういう意味ではもちろんプロセスというのを追求して来たのがリーグ戦であり、その継続性があるのでいいフットサルをして、次の試合につなげる。負けたとしても次の試合につなげるというのがあると思いますが、トーナメントに関してはそれがないのでどれだけ肯定感を持って戦っていけるか。そして、すべてをポジティブにとらえて前だけを見て進んでいけるかが大事だと思います。そういう雰囲気のときに僕らはタイトル争いをしていたと思うので、今日の試合で1つになれる確信を得たので、それを来週やっていくだけだなと思っています。

Q:プレーオフでの意気込みについて。

須賀:ホームゲームではないですけど、ホームで開催されるということで、改めて墨田区でフットサルファン・フットサルファンでない人が観に来てくれる試合だと思っています。その中で勝ち負けにはもちろんこだわってやっていくのですが、この競技に向かう姿勢であったり、そういうものが観る方の心を打つと思っているのでたくさんの方に観にきていただいて、そこで僕らは死力を尽くして戦う。そういう準備をするべきだと思っています。残り1週間なので改めてチームの団結をして、次に向かっていきたいと思っています。

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